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「時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき、つかの間、彼は自分勝手になり、自由になる。誰にも邪魔されず、気を使わず物を食べるという孤高の行為。この行為こそが現代人に平等に与えられた最高の癒やしと言えるのである」で紹介されていたお店

キッチン 友 − An Old-Style Restaurant I like.

考えごとをしていると、稀に全然それとは関係のない word が浮かんでくることがあるのだが、この間ふと浮かんできたのが「ペテカツ」と云う word。

「なんだ?ペテカツって?」とはじめ考え込んだが、すぐに以前見たドラマで聞いたことを思い出した。そう「孤独のグルメ」の Season 2 第五話で紹介されていた洋食屋のメニューの一つで、主人公の井之頭五郎が突っ込んでいた word だ:

ペテカツランチ(ライス+みそ汁付き)ちょっと大きめの一口カツがたっぷり ¥800

五郎「ちょっと大きめの一口って、それって一口でじゃ無くなっているじゃないのか。」

なぜ突然こんな word が浮かんできたのかは不明だが、おそらくお腹が空いていたんだろうと思う :D。そして改めてドラマを見直して、こんな昔ながらの洋食屋って未だあるのだろうかと調べてみたら現役らしい。ドラマ放送は平成24(2012)年だから十年近く前なんだけど。

と云うことで横浜界隈で用事があった、先々週は令和4(2022)年の立冬を過ぎたよく晴れた週末[a]洋服記念日。平成30(2018)年には大谷翔平がアメリカンリーグ最優秀新人選手賞に選出された日。ジョン万次郎が亡くなった日。に行って来た。この用事の前に、鎌倉は鶴岡八幡宮界隈を散策してきたので、お腹の空き具合と店に訪問する時間をうまい具合に調整することができた感じ =)

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六角橋商店街大通り

東急東横線・白楽駅で下車し「六角橋・ふれあいのまち」アーケードをくぐってキッチン 友に着いたのが午後2時少し前:

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キッチン 友

事前に調べておいた情報では午前中の営業時間が12:00〜15:30 とのことで、この時間なら行列を避けることができるだろうと思ったが、既に先客が三組。ひとまずドアを開けて店員に伝えると「外でお待ち下さい」とのこと。

そして店前にあるメニューのサンプルや五郎が決定打と唸った「おかもち」を眺めたり、写真を撮ったりして待つことに。あと、看板近くに「ジジとババがやっている店なのでお待たせすることが多々あります。」なるお知らせが貼ってあった:

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キッチン  友

行列待ちすること10数分ほど。ドアが開いて店員に促され二階にあるテーブル席へ。あの急な階段をミシミシと音をたてながら上がっていく:

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「この急すぎる階段に期待も急上昇だ」

運良く五郎と同じテーブル席に着席することができた 8)
ちなみに、このお店は作り置きしないポリシーとのことで、注文してから下準備をして調理を開始するため、料理がが出てくるまで少々時間がかかるとのこと。

この日はペテカツランチ(950円)で決めて来たので、料理が出てくるまでの空腹を瓶ビール(600円)とハムポテトサラダ(550円)でつなぐことにした ;)

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五郎の席で瓶ビール(600円)と

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ハムポテトサラダ(550円)で待つ

結局、料理が出てきたのはサラダがお腹に入ってしばらく経ってからだったけど[b]正確な時間はわからないが30分は待ったと思う 😅️。 :D

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ペテカツランチ(950円)

ナイフとフォークでカツを食べるのが洋食。それほど濃くはないドミグラスソースがかかって、少し柔らかくなった衣の中のホクホクしたカツ肉をナイフで切って頂く:

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一口では食べられないボリュームのあるカツ

ご覧の通り、これを一口で食べることは出来ないだろう:D。謳い文句は偽りだが、頂く方としては嬉しい偽りだ。カツの下にあるソースが付いたスパゲッティも Good だった。これこそが「洋食」。

食べ終わったら、昼の部の営業時間が終わる直前だったなぁ。勘定するとき「お待たせしちゃってすみませんねぇ」の一言を貰って「いえいえ」と返したのは偽りのない気持ちだったなぁ ;)

又食べに来よう。

キッチン 友
神奈川県横浜市神奈川区六角橋1-7-21

キッチン 友から始まる六角橋ふれあい通り。ドラマにも出ていた珈琲文明と云う「おいしいスペシャルティコーヒーの店」も健在だった:

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六角橋ふれあい通り

商店街のホームページにあるマップ(PDF)を片手にブラブラするのも良いかもしれない。

その昔、名将・太田道灌小机城を攻めた時に、この地にあった六角橋を通ったと記録に残されているのだとか。

参照

参照
a 洋服記念日。平成30(2018)年には大谷翔平がアメリカンリーグ最優秀新人選手賞に選出された日。ジョン万次郎が亡くなった日。
b 正確な時間はわからないが30分は待ったと思う 😅️。

両国・國技堂 − A Rice Dumpling eaten by Gorō Inogashira also.

一昨々年は、平成27(2015)年のお盆休み前に千葉市内にある(というよりは博物館。)を攻めてきたが、現在残っている規模はそれほどではなかったので午前中に切り上げることにした。その後はJR総武線を乗り継いで両国にある江戸東京博物館へ。結局、一日中、博物館になったわけであけど ;)。午後は当時開催されていた「徳川の城 〜天守と御殿〜」を観てきた。お昼は駅近くの Fast-Food に入って天丼を食べたのだけれど、両国はかなり久しぶりだったので少しばかりウロウロしていると、甘味処の両国國技堂が目に入ってきた:

両国國技堂

このお店、「孤独のグルメ Season2」の第八話で井之頭五郎が立ち寄った店。五郎が立ち寄った時の季節とは正反対に、この日は夏真っ盛りで、街中はアスファルトの照り返しもあって大へん暑かったのでお店に退避することに。入ってみると1Fはおみやげ屋と厨房、2Fが喫茶コーナー[a]「喫茶店」ほどの広さはなかった。のようだったので早速階段で上がってみると運良く一席だけ空いていた。ちなみに自分以外はほとんどが外国人の方々だったけど :D

で、注文したのは五郎と同じ「だんごセット」(600円):

だんごセット(600円)

他のお客は当然ながら、かき氷やあんみつ盛りを食べていたけど、自分は熱いお茶と団子である。左から海苔、みたらし、小豆で、それぞれ焼きが入って温かかっただけあって香りが挽きたち、一層美味しかった。あと五郎と同じように、自分もスプーンを使って小豆をすくって食べてきた。

両国・国技堂
東京都墨田区両国2-17-3


ここからはオマケ。

JR千葉駅から城址最寄りの県庁前までは千葉モノレールで移動したけど、この時が初めての乗車だった。まさか上にレールがある[b]いわゆる「懸垂型モノレール」と呼ぶらしい。とは思っていなかったけど :O

アーバンフライヤー0形

1000形

こちらは亥鼻城2郭跡に建つ千葉市立郷土博物館。現在は亥鼻公園となっている:

亥鼻城跡の模擬天守(拡大版)

亥鼻台地の上に築かれた城跡

この博物館の前には、千葉氏の最盛期を築いた千葉常胤(ちば・つねたね)公の騎馬像が建っていた:

千葉常胤公銅像

そして東京江戸博物館で観てきたのがコレ。両国国技館は、この左手:

「徳川の城」のポスター

これはJR両国駅構内に掲げられていた第69代横綱の白鵬:

横綱・白鵬翔

ということで、この時のフォト集はこちら:

See Also亥鼻城(千葉城)攻め (フォト集)

参照

参照
a 「喫茶店」ほどの広さはなかった。
b いわゆる「懸垂型モノレール」と呼ぶらしい。

赤羽 川栄 − A Unagi Restaurant With A 69-Years History.

一昨年は平成27(2015)年5月、季節外れの暑さの中を都内にかって存在していたと云われる城跡[a]ほとんどと言っていい程、遺構は無い。として稲付城跡と道灌山をそれぞれ攻めてきた。前者は北区赤羽、後者は荒川区西日暮里にあり、共に駅に降りたのはこの時が初めてであったと記憶している。

午前中に赤羽西口の静勝寺(稲付城跡)へ行ったあと、午後から西日暮里へ移動する予定で、その間に腹ごなしをしようと、大分前にT.V「孤独のグルメ」(Season3の第一話)を観て気になっていた赤羽東口近くの鰻屋へ。巷の情報だと休日はかなり混むと云うことで、開店時間直前に店へ移動できるように事前に時間と経路を確認しておいた[b]実のところ、この店の鰻を食べるために静勝寺(稲付城跡)を選択したと言っても過言ではない:X。稲付城攻めが意外と早く切り上げることができたので、赤羽公園など駅周辺をぶらぶらして、やや遠回りに店に行ってみると既に行列だった:0。で、川栄の店員さんが行列しているお客に待ち時間を伝えていたので、聞いてみると、既に店内の第一陣は一杯で、第二陣としてなら40〜60分待ちとのこと :|。せっかく来たので、ここは携帯の番号を伝えて待つことにした。そういう訳で川栄がある商店街やJR赤羽駅周辺を「井之頭五郎」のように、うろうろして時間をつぶした。そうこうしている間に携帯に連絡が入り、再び店へ戻った。こちらが川栄のお店先:

赤羽 川栄は商店街の一角にあった

通された席はT.Vでは石倉三郎(中年男性客役)さんが座っていた席の隣だった。

まずは中生ビールを注文し、五郎同様の注文をしようとしたら、第一陣のお客で「ほろほろ鳥」の殆どが売り切れとのこと。せっかくビールと串物でいこうとおもっていたんだけど ;(。残念:

生ビール(550円)とお通しの鴨の燻製

それでも食べたことがない「ほろほろ鳥」に未練があったので(仕方なく二人前だけの)合わせ盛を注文し、最後に五郎同様のうな丼で〆ることにした。

こちらが「ほろほろ鳥」の刺し身とたたきが一皿に載った合わせ盛の二人前(2400円):

ほろほろ鳥の合わせ盛り(2400円)

うなぎ・鳥料理の赤羽 川栄

あまりの豪華さに、鳥の部位の説明を聞き落としてしまったけど、にんにくと生姜とごま油、そして生姜じょうゆで頂いた。この鳥肉は痛むのが早いそうで、テーブルに出して30分以内に食べ終わって下さいと云われてしまった:0

ほろほろ鶏を薬味でいただく

ごま油で食べる鶏肉の鶏肉の刺し身や、生姜じょうゆで食べる鶏肉のたたきは絶品だった。T.Vで観たよりは脂こくはなかった。

そしてうな丼(1900円)。こちらは細身ながら身がしまり脂がのって、店自慢のそれほど濃くないたれが美味しかった。五郎も曰く「これで十分なんですよ。」:

五郎も食べたうな丼(1200円)

赤羽 川栄
東京都北区赤羽1-19-16


ここからはおまけ。

こちらは稲付城跡に建っている静勝寺で見かけた警告板。何のことを言っているのか分からなかったので、あとで「補助86」をキーワードで探してみると都市開発の一環で道路の拡張にまつわるものらしい。初めて赤羽に行ったけど、意外と古い下町っぽい町並みが広がっていたので驚いた。下町は道路の拡張で潰されていく感じがして寂しいものだ[c]車主導ってのが嫌なのが都市開発ってものか。

静勝寺で見かけた警告板

川栄でお昼を済ませ、JR赤羽駅から東北本線でJR西日暮里駅へ。道灌山跡にある西日暮里公園と諏訪神社を経由してお隣のjR日暮里駅まで散策することにした。

こちらは諏訪神社が建つ諏訪台下にはJR東日本の各線が走っていた。山手線、東北本線、常磐線、東北・上越新幹線、さらには京成本線もある。
こちらは東北新幹線のE5系:

E5系新幹線

こちらは秋田新幹線(東北新幹線区間での運用もあってミニ新幹線とも)のE6系:

E6系新幹線

そしてE5+E6系の連結状態:

E5+E6連結状態

JR東日本の向こう側には気になるオブジェが。スポーツクラブNAS西日暮里のビルらしい:

ビルがクライミングウォールになっていた

さらに日暮里方面へ向かって行くと、往時の寺町を偲ばせるように寺院が立ち並んでいた。
例えば元和6(1620)年創建の養福寺仁王門:

養福寺

明暦元(1655)創建の年経王寺(きょうおうじ)山門:

経王寺

ということで、この時のフォト集はこちら:
See Also稲付城攻め (フォト集)
See Also道灌山攻め (フォト集)

参照

参照
a ほとんどと言っていい程、遺構は無い。
b 実のところ、この店の鰻を食べるために静勝寺(稲付城跡)を選択したと言っても過言ではない:X
c 車主導ってのが嫌なのが都市開発ってものか。