洋画」タグアーカイブ

外国映画

The Martian.

観てきた。主人公の強靭な肉体と、超前向きな精神、そして植物学者ながらも多岐にわたる豊富な知識と経験。これらが揃えば、地球だろうが、宇宙だろうがどこだって生きていけるんだ ;)というお手本を示してくれた映画。別に皮肉ではないけれど、映画の最後に主人公のマーク・ワトニーが生き残る秘訣として「一つの問題を解決したら、次の問題にとりかかる」的なことを言っていて、まさに現実世界を生き残るための秘訣と大差が無いというところが良い。今、生き残っている人間は常にその秘訣を実行しているわけだ:

THE MARTIAN

THE MARTIAN

この映画のもう一つの見所はNASAが全面協力したリアルな世界観。火星の様子や居住ポッド、ローバーや宇宙船はもちろん、水を作って畑を育てるなんていう科学的根拠は既に実証済(または実証中)のものばかりだとか。”Nine Real NASA Technologies in ‘The Martian’” という記事はとても参考になる。

とはいえ、植物学者があんな良い体しているものかな。結局、最後は体力勝負だよなぁ :P

My Rating: ★★★★☆ (4.8)

STAR WARS – The Force Awakens.

3Dではなく標準で観てきた。冒頭の前説が流れるシーンを見ると、自然と期待がヒートアップするのは、やっぱり全てリアルタイムで観てきた STAR WARS 世代だからだろうなぁ ;)。ストーリー的には、おやぁ、こんなところまで明かしちゃって次回作に影響しないの!?なんて余計な心配しちゃうくらいストレートな演出だった。でも、1977年公開の Episodoe IV (新たなる希望)から続いているキャラクターらを拭い捨てるには、やっぱりこんな展開かなぁと観終わったら納得していた。新しいキャラクターも良かったけど、ところどころオマージュが散りばめられているところは、やはり立派。J.J Abrams は Steven Spielberg の弟子でもあるわけで、未知との遭遇やETなんかのSF映画の影響もあり尊敬の念もあったようだから、こちらの作品も見事な演出で、監督が交代しても全ての STAR WARS 世代に受け入れられたところだろう:

Episode VII

Episode VII

それにしても最後のタイトルロールでは映画のスタッフよりもILMのCGプログラマの方が数が多かったんじゃないか!?と思いたくなるくらいの人数だった。これも時代のながれなのだろうか :D

また一つ楽しみな作品が出てきた。

My Rating: ★★★★☆ (4.2)

SPECTRE.

昨年末に観てきた。「007」シリーズの24作目。
主演は今作でボンド役が終わる Daniel Craig。だからなのか分からないけど、今作にはこれまでの彼の作品のオマージュがいくつも散りばめられていて、ストーリーも前作のSkyfallから繋がっているようだ。そして、これまでの作品について貴方はどれだけ覚えているか?的なQ&Aが、この作品の中心であり、ド派手なアクションシーンや甘〜いラブシーンはそれを飾る脇役でしかないといった感じ:|。敵役のChristoph Waltzは嫌いではない俳優なのに、今ひとつ彼の武器である「お喋り」と痛くない「狂気」が見れなかった。なんとなくスマートすぎる演出が作品の奥深さを無くしている要因の一つだと思う。ただ一番の要因はCraigが歳とってイケていないってところかなぁ:

 

 

 

 

 

 

 

彼が主演の007シリーズは奇数番目の作品が良くて、偶数番目の作品はつまらないというのが個人的な総括。

My Rating: ★★☆☆☆ (2.8)

2015年は、結局、劇場で見た映画はたったの3作品。趣味の時間の大部分をこっちにまわしている分、観に行ける時間が無くなったのがその理由だけど、会社帰りにレイトショーを見れるような場所は無いだろうかと思案中。

American Sniper.

もう半年近く前だけれども観てきた
イラク戦争にNavy Seals Team3(中東地域担当)所属のスナイパーとして4度も従軍し、武装勢力からは「Shaitan Ar-Ramadi」(ラマディの悪魔)と恐れられた人物、C.S. Kyleの自伝をC.Eastwoodが監督し映像化した作品。前半は兵士としての勇敢さ、遠い中東で戦うことを志したアメリカへの愛国心の強さなどが強調され、それが後半には一転、弟や友人らが傷つき倒され、現地の幼い子どもたちを否応なしに戦争犠牲者に巻き込んでいくという現実が彼の愛国心を無情にも突き崩していく。
こんな重いストーリーを監督の素晴らしい演出とB.Cooperの演技でドーンと共に心の奥に響いてくる。まったく凄い映画だなぁと思った。C.Eastwood監督の映画をまともに観るのは今回が初めて。ちょっとそんな自分が恥ずかしい:$。そして蝕まれた彼は戦地から帰国し、戦闘の無い普通の生活に戻り、除隊した後も精神的に彼とその家族を苦しませていく。
1960年代のベトナム戦争以降の現代戦争、兵器や装備はもとりより戦術も近代化されているのだけれど、その中で一人の兵士を「人間」としてクローズアップした時に見えてくるものはあまり進化しておらず、むしろPTSD(心的外傷後ストレス障害)なる深刻な問題がどんどん浮き彫りになってきている。戦争はある一面では技術の革新をもたらすのだけれど、生身の人間はその見えないストレスに押しつぶされていくという構図を持つということが明確になってきた。それなのに戦争することをを厭わない国家や勢力が無くならないのは、やはり人間は愚かな本能を持つ生き物で、それは大昔に絶滅した「恐竜」と変わらないとでも言っているかのようだ。

american sniper

この作品のKyleら家族の楽しそうなエンドロールが、逆に戦争に巻き込まれた人間に対する悲しさを語っているようで複雑な気持ちになった。
一応、小説も購入したのでゆっくり読む予定。
My Rating: ★★★★☆ (4.0)

The Hobbit: The Battle Of The Five Armies.

今年最初のロードショーを正月二日目に観てきた
一昨年観た一作目と昨年観た二作目に続く三作目にして最終作。二作目が想像していたよりも出来がよかったと感じていた上に、否応なくストーリーも盛り上がって来ているので最終的な決着がどうなるのか、さらに他にもアレコレ期待して観に行った。年末の CATV でも二作目を流してくれていたおかげでストーリーも掴んでいたし。
で結果、とても満足できた作品だった :)。トーリンを初めとする Dwarves ってかなり強いんだね。これ見ると「The Lord of…」のギムリはもう少し活躍したシーンが多くても良かったんじゃないかと思うくらい。ストーリーのテンポもよく、前半30分位で Smaug を倒してしまうと、どんどん盛り上がるペースが早くなって見応え十分な CG に加え、いろいろな人間(?)模様なんかもあり、最後は 「The Lord of…」のストーリーにつながるトピックスを盛り込むことも忘れずに。それにトーリンやフィーリ・キーリ兄弟の行末も薄々感じ取れる予感があるものの悪くない感じで演出していた。最後の三軍(人間、ドワーフ、エルフ)と暗黒の軍団の決戦は前作の登場メンバも総出演でした。
0102-The_Hobbit_The_Battle_of_the_Five_Armies-01.jpg
この作品は指輪物語の Appendix にあったストーリーなんだねぇ。あと、そうそう Azog と Bolg って親子だったんだねぇ。
My Rating: ★★★★☆ (3.8点)