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駅弁

中華そば・あじろう − Faking a Traditional Japanese Ramen.

先々週は令和4(2022)年の文化の日に、だいぶ前から計画しておきながら、なかなか実行に移せなかった山城を攻めてきた。その場所は季節と当日の天候が限定されると云うのが、当初計画した条件[a]まず熊出没地域であるためにいがたクマ出没マップで確認。次に雪が無いこと。あとは当日の天気予報が晴天で空気が澄んでいる気温18前後が理想的だった。としていたが、本年の文化の日はその条件を見事にパスできる日だった。ここで運が良かったのは天候の方で、この日の新潟県は曇りないし雨の予報であったにも関わらず、目的地の南魚沼郡越後湯沢町だけ晴天であった 8)

と云うことで、天候だけは現地に到着するまで不安があったものの、他にもいろいろキビシイ条件[b]例えば早起きできるか?とかバスに乗れるか?とか😅️。の中、実行に移せて結果的に良かった ;)

そして城攻めを堪能しJR越後湯沢駅へ戻ってくると予定より少し時間に余裕があり、昼は城跡でおにぎり3個食べていた[c]ただし早めのお昼だったし、山城を歩き回ってきたので下山したら小腹が空いていた 😊️。が帰路に向けて軽く腹に入れておきたいと思い、バス停近くで見かけたラーメン屋へ行ってみることにした:

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東口駅前通りの「中華そば あじろう」

暖簾をあげて店内を覗いて見ると客が一人だけ。店員も見当たらなかったのが不安だったが、ここではなく隣にある店で丼モノを食べるほどの腹の空き具合でもなかったので、思い切ってドアを開けて店の中へ。

手を消毒して入店すると奥(厨房)から店員がでてきて接客。壁を向かいにしたカウンターはがらがらだったので、先客から離れた厨房に近い席に座った。ほどなく先客が店を出ると客は俺一人となった。そして相変わらず店員は厨房に入ったまま[d]自分の席を含め店内からはまったく見えない 😮️。

メニューに軽く目を通し特に深読みせずに、店に入る前から決めていた中華そば(750円)を注文。注文をとった店員は厨房に入っていく。それから水を飲みながらメニューの中で目についたチャーシュー・トッピング(200円)を追加しようと店員に声をかけるが、厨房に居るのでまったく聞こえていない。仕方ががないので席を立って厨房口まで行って注文するはめに :|

10分くらいしてできた中華そば+チャーシュー・トッピングがこちら:

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中華そば+チャーシュートッピング(750円+200円)

煮干し臭のある醤油ベースのスープで脂はほどんど無しで、ちぢれの細麺。岩のりとほうれん草が一番上に載っていた。トッピングしたチャーシューは豚の薄バラ肉をお湯で煮たようなモノが5枚、麺の上に浮いていた:

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煮干し臭がやや強めの中華そば

まずはスープを一口。おいおい薄いぞ。深みが全く無い。しばらくスープをすすっていると、ふと既成品の醤油ダレに鶏ガラといったスープではなく、ただのお湯を入れたインスタントラーメンのような味に思えてきた :$。スープが命の中華そばとしてはバランスが悪いラーメンで、流石に飲み干せるようなスープではなかった。チャーシューなんか味が無くて脂身を食べている感じ。と云うことで具と麺だけ食べて早々に終了:

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まるでインスタントラーメンな中華そば

おあいそを云うのも、わざわざ席を立って厨房口まで行かないとダメだった :(。味も接客もイマイチなそんな店でもスキーシーズンともなれば客でごった返すのだろうか。

中華そば・あじろう
新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢1-1-4


ここからはオマケ。

まず東京駅から乗車したとき305号はE7系:

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とき305号新潟行き

早めの朝だったので朝食は駅で調達して車内で。いろいろこだわっていた感じの「やわらか・ひれかつサンド」(750円)を選択:

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やわらか・ひれかつサンド(750円)

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やわらか・ひれかつサンド

時間がたっても、それなりに美味しいカツサンドであるが、やはり肉のボソボソ感は否めない。

そして、こちらがJR越後湯沢駅東口の路線バス乗り場周辺:

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越後湯沢駅東口のバス乗り場

のりば①から南越後観光バス・西部クリスタル行きへ乗車して「芝原」なるバス停で下車し、登城口まで徒歩で移動[e]帰りも同じバス停から乗車して越後湯沢駅へ。した。このとき城跡へは三国街道《ミクニ・カイドウ》である国道R17を途中まで登って行く。

これは、車がビュンビュン走り抜ける国道R17脇から越後荒戸城跡を正面に眺めて見たところで、ちょうど現在の三国街道の上に城跡がある感じ:

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正面の山に越後荒戸城跡がある

そしてトンネル手前左手にある脇道が旧・三国街道で、城跡へはそちらの道を登っていく:

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「荒戸城跡」の標柱

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三国街道と芝原トンネル

旧・三国街道を15分程歩くと城跡の登城口があるが、その途中、紅葉で色づいた湯沢町の風景を拝むことができた:

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新潟県南魚沼郡湯沢町の眺め(拡大版)

こちらは写真をパノラマ風に並べてみたもの:

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越後荒戸城跡下から

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南魚沼郡湯沢町の

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紅葉の眺めを

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パノラマ風に

城跡からも眺めることができる標高1,111mの飯士山《イイジサン》は、この季節だと岩肌が見えた:

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「上田富士」こと飯士山

こちらが城址入口[f]他に旧・三国街道に入る側(登ってきた時の手前側)にも登城口がある。。この手前には車4台くらい停めることが可能な駐車場あり:

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荒戸城の登城口

ここから大手口方面へ10分くらい登っていくと、山城好きには堪らない遺構が出現する:

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城塁が連なる大手口側の遺構で、一番奥に見えるのが主郭’跡(拡大版)

他にも竪堀や横掘なんかが綺麗に残っていた:

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二郭虎口手前にある竪堀

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馬出と横堀

最後は主郭の城塁:

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三郭跡から見上げた主郭切岸(拡大版)

クマ鈴を持参して登ってきたが熊には遭遇せず[g]ただ登ってくる途中で獣糞を見た。熊ではなく猿のものかと思うが。。昼近くに数人の人間には遭遇した。殆どが車で来ていたようだ。

と云うことで、この時のフォト集はこちら:

See Also越後荒戸城攻め (フォト集)

こちらが今回の散策ルート:

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越後荒戸城攻めのルート

活動時間は 03:07、距離は 4.8km、消費カロリーは 1,183Kcal。

参照

参照
a まず熊出没地域であるためにいがたクマ出没マップで確認。次に雪が無いこと。あとは当日の天気予報が晴天で空気が澄んでいる気温18前後が理想的だった。
b 例えば早起きできるか?とかバスに乗れるか?とか😅️。
c ただし早めのお昼だったし、山城を歩き回ってきたので下山したら小腹が空いていた 😊️。
d 自分の席を含め店内からはまったく見えない 😮️。
e 帰りも同じバス停から乗車して越後湯沢駅へ。
f 他に旧・三国街道に入る側(登ってきた時の手前側)にも登城口がある。
g ただ登ってくる途中で獣糞を見た。熊ではなく猿のものかと思うが。

おぎのや 峠の釜めし − Eat the well-established Kamameshi at pass.

久しぶりに天気に恵まれた先週末は令和4(2022)年の清明《セイメイ》の候、七年前に巡ってきた甲斐武田家終焉の地を再訪してきた。加えて、前回は訪問できなかった天目山・栖雲寺《テンモクザン・セイウンジ》に行って来た。この寺院は武田家先祖の終焉の地とされる。

七年前に巡った時は年の初めで極寒だったと記憶しているが、今回はまったくの逆で、まさに季節外れの暑さだった:$。そんなドライブ日和だったこともあり、この日午前中の中央道は案の定の大渋滞。途中、談合坂SAでトイレ休憩して、お昼に食べるものを物色して早速目についたのが峠の釜めし。てっきり群馬県周辺でしか手に入らないものと思っていたので、初めて実物を見たらついつい購入してしまった。まだ温かかったっけ:)

このあとは大月ICから国道R20へ下り、新笹子トンネルを出てすぐの道の駅甲斐大和に立ち寄ってから、甲斐大和駅北にある武田勝頼公之像へ。桜吹雪のなか七年ぶりの再会だった。

それから県道R218(大菩薩初鹿《ダイボサツハジカ》線)から天目山へ向けて峠を登った。途中、ナビのガイドが消えて少し焦ったが、天目トンネルを抜けて少し登ると栖雲寺があり、その前を少し過ぎたところの天目駐車場に車を停めた。

時間的にお昼だったので車中でお昼にしようか考えていたけど、せっかくなので天目山麓から峠の風景を眺めながら釜めしを食べることにした。と云うことで見つけたのが駐車場前のガードレール脇(日川渓谷の竜門峡歩道入口近く)で、なんと霊峰富士を眺めることができた;)

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竜門峡歩道入口近く

ガードレール裏に腰掛けて、初めての峠の釜めしを頂くことに:

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「元祖・峠の釜めし」(1200円)

紐をほどいて掛紙をとり、「横川駅おぎのや」と彫られた蓋(陶磁器)を開ける:

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山の幸が入った釜めし

蓋に刻まれた「横川駅」とは明治18(1885)年に開業した信越本線[a]現在は群馬県高崎駅から群馬県横川駅まで。横川駅のことらしい。開業時に構内でお弁当を販売していたのが「おぎのや」。

醤油系の出汁をつかった釜めしの上には、鶏肉や椎茸、ごぼう、筍などたくさんの具材が載っていた。買った時より冷めていたにも関わらず、一つ一つにしっかりと味が染み込んでとても美味しかった。おまけに付いていた香の物が一段と釜めしの旨さを引き出していた感じもする:

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味付けが素晴らしい

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美味い

最近、東京の奥多摩でも釜めしを食べたけど、断然「おぎのや」の方が旨かった:)。歴史が違うね。でも奥多摩の方、よく見たら峠の釜めしの釜を使っていないか? :|

この掛紙にしてもしっかりと歴史がある上に、食べ終えてた空き釜で御飯を炊くこともできるし、市販品を入れてレンジで温めたり湯煎することもできるらしい:

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掛紙に歴史あり

美味しい釜めしを食べながらの富士山の眺めもよかった:

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峠から富士山の眺め(拡大版)

天目山・栖雲寺
山梨県甲州市大和町木賊122


ここからはオマケ。

4月という季節柄、とにかく桜の風景がすばらしかった。

こちらは新笹子トンネルを抜けた先にある道の駅甲斐大和:

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道の駅・甲斐大和

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国道R20沿いにある

いかにも峠って感じ:

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米沢山を貫通していた新笹子トンネル(拡大版)

こちらは甲州高尾山方面の眺め:

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甲州高尾山(拡大版)

満開の桜:

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しだれ桜

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大島桜

JR甲斐大和駅:

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甲斐大和駅

駅周辺の桜もすばらしい:

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JR中央線沿線の桜

駅北側にある武田勝頼公之像と満開の桜。桜が似合う若大将である:

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武田勝頼公之像と桜

近くにある中学校の校庭も桜が満開だった:

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市立大和中学校

こちらが臨済宗建長寺派の天目山・栖雲寺:

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栖雲寺の本堂

南北朝時代[b]鎌倉時代と室町時代の間。に中国の元の国にある天目山で修行した業海本浄《ゴッカイホンジョウ》禅師が帰国し、甲斐武田家の招聘により開山した禅寺。

この寺は蕎麦切発祥の地らしい:

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栖雲寺は蕎麦切発祥の地

その由来は、江戸時代の宝永年間(1704〜1711年)に尾張藩士の天野信景が記した雑誌『塩尻』によるものとされる。そこには

”蕎麦切は甲州より始まる、初め天目山へ参詣多かりし時、庶民参詣の所人に食を売に米麦の少かりし故、蕎麦を練りて旅籠とせし、其後うどんを学びて今の蕎麦切とはなりし信濃人のかたりし”

とあり、開山した業海本浄禅師の渡海経歴が中国から麺類が伝えられた時代と重なったところが由緒となったのだとか。

また庫裏の裏山には禅僧の修行場として使われた「普通ではない」石庭があった:

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斜面と奇岩を持つ石庭

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石庭

大きな石がゴロゴロあってすごかった。ここ(有料)を観るには登山靴の方がよいかも。

帰りは、こちらも七年前に巡ってきた武田勝頼公らの供養塔がある景徳院にも立ち寄ってきた:

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武田勝頼候廟所の景徳院

こちらの境内も桜が満開だった。県指定重要文化財の山門と桜:

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山門と桜

静寂の色と桜の色がほんと「満開」な状態だった:

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境内で満開の桜(拡大版)

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境内の桜

ということで、この時のフォト集はこちら:

See Also武田勝頼公之像 / 2022年4月 (フォト集)
See Also武田勝頼公墓所と景徳院 / 2022年4月 (フォト集)
See Also甲斐天目山の戦い / 2022年4月 (フォト集)
See Also天目山栖雲寺 / 2022年4月 (フォト集)

参照

参照
a 現在は群馬県高崎駅から群馬県横川駅まで。
b 鎌倉時代と室町時代の間。

宮城・笹巻きえんがわずし – Some Ekiben that I ate on the Touhoku Tour 2018.

先月は、平成30(2018)年9月最後の連休を利用して、福島県浜通りを南北に走るJR東日本の常磐線沿いにあった城攻めに行って来た。ただし未曾有の災害であった東日本大震災から七年経った今でも常磐線の完全復旧には至っておらず、一部区間[a]福島第一原発付近を通る富岡駅から浪江駅の間。予定では2020年春頃開通とのこと。が運転見合わせのため、宿がとれた仙台から南下して行ける城に限定することになったが[b]なので、いわき市にある磐城平城は別の機会にゆずることにした。

さらに、予定では仙台で牛タンとか小高で復興ラーメンとか食べたいなぁと考えていたのだけれど、実際には「連休」による超激混み状態で全くありつくことができなかった;(。ということで、今回は駅弁情報を:)

まずは東京駅から仙台駅へ向かう新幹線はやぶさ3号の車内で朝飯がわりに食べたのが「唐揚げざんまい弁当」(950円)。駅ホームの弁当屋で購入したパッケージには生姜醤油風味とニンニク醤油風味、そして南蛮黒酢たれ和えと書かれていた:

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新幹線の中で朝弁当

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「唐揚げざんまい弁当」(950円)

開けてみた内容は、こんな感じ。唐揚げがそれぞれの味付けで2個づつ。他に大根サラダ、香の物、そして梅干しと佃煮:

肉が冷たいので…

あと何に付けるものなのか、タルタルソースが付属していたが、お肉はそれぞれに十分に味が付いていたので自分は不要だった。で普通にパクパク頂ける弁当なのだけど、やっぱり唐揚げは温かい方が断然に美味しい(自分の最近の御用達はこちらのお店)。おそらく冷たくても美味しく頂けるように研究・工夫はされているとは思うが。

そして今回の旅行は、どこもお店は行列で、特に名物系は全くありつけず、オニギリで我慢していたが、ぜひとも帰りの駅弁くらいは希望していたものを食べたいと仙台駅構内をうろうろして運良く最後の一個を手にすることができた。
それが仙台駅で人気の駅弁、第二位(当時)の「笹巻きえんがわずし」(1,100円):

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「笹巻きえんがわずし」(1,100円)

包装をはぐと笹の香りが広がり、さらに笹を開くと酢の香りが鼻をつくと同時に、美味しいそうな脂の香りもした:

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笹に包まれた押し寿司風

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脂がのった大きな「えんがわ」

ちなみに、この「えんがわ」はヒラメではなくカレイ。笹の上にあったライムを絞り、付属の専用醤油をかけて頂いた:

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脂のりのりで美味しい

予想外の脂の多さに驚いたけど、ライムと酢飯の中のシソの葉のおかげで、柔らかいえんがわを美味しく頂けた。途中は少し脂に飽きがきたけど、くどい後味ではない ;)

しかし今回の旅行で一番美味しかったのは人気第二位の駅弁ではなく、この「ずんだシェイク」(250円)かも:

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「ずんだシェイク」(250円)

9月最後の三連休中は、自分が訪れた東北・宮城あたりだけ晴天で、それ以外の全国的に雨だったという。これはこれで運が良かったが、おかげで横田友好祭に続いて二週連続で日焼けしてしまった :$。そういうこともあり、仙台駅構内で売っていたこのシェイクの存在はピカイチ。いろんな場所で売っていて、ほとんど行列だったし。
甘すぎず、ずんだの香りを味わえる一品だった:

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ずんだシェイクの中身

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暑かったので一気に飲み干せた

JR東日本・仙台駅
宮城県仙台市青葉区中央1丁目


ここからはオマケ。

初日の午前中は、まず仙台から常磐線に乗って相馬にある中村城跡へ。こちらは原ノ町行きの701系:

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常磐線701系1000番台

そして相馬駅の駅舎。仙台駅から1時間ほど。ここから相馬中村城跡がある馬陵公園までは徒歩15分ほど。その途中、リスが出迎えてくれた:

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JR相馬駅

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リスのオブジェ

相馬は文字通り相馬野馬追(そうまのまおい)で有名である:

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県道R228から相馬中村城へ向かう

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相馬野馬追のレリーフ

馬陵公園は相馬中村城跡であり、さらに相馬中村神社と相馬神社が建立されている。ちなみに相馬中村神社には狛犬ならぬ狛馬だった:)

これは相馬中村神社境内にある北野天満宮(御祭神はご存知、菅原道真公):

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北野天満宮

そして相馬中村城の妙見曲輪跡に建つ相馬中村神社の社殿。江戸時代の中村藩・相馬家の氏神「妙見(みょうけん)」は千葉県の千葉氏と同じ一族である:

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相馬中村神社の社殿

さらに本丸跡には相馬神社が建つ。ちなみに相馬中村城には三層の天守が建っていたが、落雷で焼失後は藩政を優先して(お飾りの天守は)再建されず:

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天守閣が建っていた本丸跡

本丸には御殿と庭園があったと云われ、現在はこのような石庭ならず「土庭」があった :D

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相馬神社境内にあったオブジェ

こちらは相馬中村城周辺で目撃した(リス以外の)動植物たち:

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彼岸花

相馬中村城のあとは更に常磐線を南下して小高(おだか)にある小高城跡へ。まずは相馬駅まで戻り原ノ町まで行って、そこから浪江行きに乗り継ぐ:

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701系@原ノ町駅

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719系@小高駅

こちらが小高駅の駅舎:

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JR小高駅

小高駅近くには双葉食堂なる有名な復興ラーメン屋があるのだけれど、駅についた時には既に閉店時間だったので諦めて城跡へ向かった。で、店の前を通ると大勢の行列ができていた。閉店間際でこんなに並んでいるのかぁと、少し呆れてしまったが :X

ここ小高を歩いていると人通りが少なく、まだ震災の傷跡が残っているところもあり、なんとも言えない寂しい感じがした。

小高城の本丸跡には相馬小高神社が建っており、蜘蛛の巣がたくさんかかった社殿の裏手辺りにある土塁と空堀くらいが遺構になるが、伊達家と最後まで争った相馬家の本城であったので是非、攻めたかった城跡である。
これは城の西側から眺めたところ。現在は鬱蒼とした杜になっているが、往時は手前の田んぼが堀で、舌状台地上に築かれた平山城だった:

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小高城跡の遠景(拡大版)

城跡の西側にある堀跡は現在、田んぼになっており、金色に輝いた稲が沢山実っていた:

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金色の稲

驚いたことに、この田んぼの周囲には電気が走っていて動物が近づけないようになっていた[c]もちろん人間も。 :O:

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アニマルキラー 4300II

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只今、通電中

9000V(無負荷時)の高電圧がかかっているらしい。危なく田んぼを横切って城跡へ向かおうとした。ホント、案内板が小さくて、広い田んぼに数カ所にしかないので、ヘタしたら危なかった :$

城攻めを終えて小高駅へ向かう途中、カマキリにガン見された:

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ガン見してきたカマキリ

小高駅から原ノ町経由で、宿のある仙台についたのが夜6:00過ぎ。先に夕飯にと考えていた牛タン屋は駅の東口から見えるほど行列だったので、そのまま宿へ直行。近くの牛丼屋で済ませて風呂入って寝ることに。この日は朝が早かったので、すぐに眠りに入ることができた。

翌日の最終日は有名人のお墓参りへ。まずは、以前に城攻めした福島県は棚倉町にある棚倉城を調べているときに知った、戊辰戦争中の流行り唄『細谷烏と十六ささげ 無けりゃ官軍高枕』で有名な、官軍から大いに恐れられた仙台藩士・細谷十太夫の墓を訪問してきた。
お墓があるのは、仙台駅西口のバスプールからバスに乗って15分ほどのところにある龍雲院。ここには他に林子平や万城目正といった人の墓もあった。

これは細谷地蔵。細谷十太夫は戦後、自分が尊敬した林子平の墓があるここ龍雲院の住職になって、戊辰戦争で亡くなった人達の菩提を弔ったという:

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細谷地蔵

それからバスで再び仙台駅へ戻り、そこから伊達政宗公が眠る伊達家の墓所がある経ヶ峰(きょうがみね)へ。仙台駅前からだと周遊バスであるループル仙台を使って入口まで行けるようだけど、乗り場へ行って見ると大行列だったので、片道の値段が安い市営バスを使った。市営バスの最寄りのバス停は「霊屋橋・瑞鳳殿前」。ここから経ヶ峰墓所の入口である霊屋下へは徒歩10分くらい。

停留所からまずは広瀬川に架かる御霊屋橋を渡り、橋の上から墓所の名についた経ヶ峰(は丘陵の名前)を眺めた:

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御霊屋橋

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広瀬川と経ヶ峰(拡大版)

御霊屋下からは坂道になる:

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経ヶ峰墓所の参道

伊達政宗公が眠る御霊屋「瑞鳳殿」までは坂道を登って行くことになるが、まず先に仙台藩・二代藩主で伊達政宗公の次男・忠宗公によって創建された瑞鳳寺がある:

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正宗山・瑞鳳寺の山門

そう言えば、この瑞鳳寺を瑞鳳殿だと勘違いしていた日本人観光客を何人も見かけた :O。外国人観光客も多かったけど、ちょっと同じ日本人として恥ずかしい。この先の瑞鳳殿もそういう輩が目についた :/

再び長い坂を登って行くが、経ヶ峰の杜はとても清らかだ[d]大勢の観光客が居なければ、だけど。

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並木道(拡大版)

ここ経ヶ峰に政宗公は生前から墓を作ることを指示していたという。これらの木々はもしかしたら政宗公も見ていたのかも:

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歴史を感じる大木(拡大版)

この参道の順路では、まず伊達政宗公の墓所である瑞鳳殿(ずいほうでん)があり、その先の二代目と三代目の墓所も含めて入場料を払って観覧することになる。もし入場料を払わないと、再び登ってきた石段を降りる羽目に[e]下りの石段が別にあるので、本来は一方通行のようだけど。

ちなみに経ヶ峰墓所は大戦中の仙台空襲で全焼している。そのため現在見ることができる建築物は戦後に復元されたものであり、その一部は(予算の都合で)往時のものを簡略化して復元しているものがある。
ここでも、まるで瑞鳳殿が本物だと思っている日本人の輩が多かったっけ。まったくおめでたい連中である :$

まず手水鉢の龍の口から流れる水でお清めする:

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手水鉢の上の龍

これは瑞鳳殿へ入る所に建つ涅槃門:

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復元された涅槃(拡大版)

涅槃門をくぐった先の石段脇に復元された御供所(竹楼)の内部は資料館になっている。この資料館が素晴らしい。これだけお金を払って観る価値は大いにある 8):

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復元された御供所は、現在は資料館

資料館は特に、焼失した御霊屋の再建に先立って伊達政宗公の遺骨や副葬品を発掘し学術調査を実施した時の貴重な史料や映像を堪能できる。公は身長は189cm、血液型はB型だったらしい。

瑞鳳殿前に復元された拝殿。拝礼のために設けられた施設:

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拝殿

この拝殿をくぐって橋廊下なる空間の上段にあるのが唐門で、この中に瑞鳳殿が復元されていた:

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復元された唐門

こちらが伊達政宗公が眠る御霊屋・瑞鳳殿:

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瑞鳳殿(拡大版)

瑞鳳殿は仙臺城方面を正面にして建ってた:

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瑞鳳殿

伊達政宗公の辞世の句:

曇りなき 心の月を 先だてて 浮世の闇を 照してぞ行く

昭和20(1945)年のの米軍による仙台空襲を受け、この瑞鳳殿の他、感仙殿(二代藩主・忠宗の御霊屋)・善応殿(三代藩主・綱宗の御霊屋)は全て焼失した。それから34年後の昭和54(1979)年に瑞鳳殿が再建され、昭和60(1985)年には感仙殿と善応殿も再建された:

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瑞鳳殿

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瑞鳳殿

この後は感仙殿と善応殿にもお参りして、経ヶ峰を下山して、再び市営バスで仙台駅へ:

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仙台駅

こちらは仙台駅構内で見かけたもの。珍しいところでは日本酒の自販機。あと、いろいろあった今年の楽天イーグルスは「栄冠」を勝ち取るところか「栄冠」を他球団に譲っただけだった[f]ファンには申し訳ないが。

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日本酒の自販機

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もっと頑張れ!!

ということで、この時のフォト集はこちら:

See Also相馬中村城攻め (フォト集)
See Also小高城攻め (フォト集)
See Also細谷十太夫と林子平の墓所 (フォト集)
See Also伊達政宗公墓所と伊達家経ヶ峯墓所 (フォト集)

参照

参照
a 福島第一原発付近を通る富岡駅から浪江駅の間。予定では2020年春頃開通とのこと。
b なので、いわき市にある磐城平城は別の機会にゆずることにした。
c もちろん人間も。
d 大勢の観光客が居なければ、だけど。
e 下りの石段が別にあるので、本来は一方通行のようだけど。
f ファンには申し訳ないが。

駅弁と空弁 − Ekiben and Soraben that I ate recently.

先週は平成30(2018)年のお盆休みは久しぶりの帰省。ついでに道南まで足をのばして城攻めも。併せて、美味しい地元飯をいろいろと食べてきたし、意外なのは駅弁やら空弁やらを食す機会も多かったということ。もちろん美味しい「実家飯」もちゃんと堪能してきたけど :)

今回は松前城へ行くために前日から函館入りしたが、その際に札幌駅で購入しJR特急スーパー北斗の中で食べた駅弁。「海鮮えぞ賞味」(1,080円):

「海鮮えぞ賞味」(1,080円)

この手の弁当は箱の絵と実物が一致しない場合が多い。ちなみに箱には「カニ・イクラ・ウニが入った贅沢な海鮮ちらし寿し駅弁です。」と書かれていた:

カニ・イクラ・ウニが入った贅沢な海鮮ちらし寿し駅弁

ウニは生ではなく蒸したもの。この減点は大きい。サーモン酢漬けは薄いのが一切れ。蟹の酢漬けとボイルホタテが弁当の半分以上を占めていた。どこか贅沢なのか :|

錦糸卵の上には北海道の形をした昆布

酢飯の量も少ないし物足りなさが残る駅弁。少なくとも贅沢さは感じなかった :/

次は、前回の帰省の折に函館旅行してきたが、その時初めて食べた函館名物の「鰊みがき弁当」(980円)。なんと当時から3年たった今は値段が100円も上がっていた :O:

函館駅名物「鰊みがき弁当」(980円)

これは城攻めする当日の朝に宿泊先の部屋の中で頂いた。濃い味の身欠き鰊(ニシン)と薄味の数の子、そして奥に隠れている茎わかめの醤油漬けは良いアクセントだった。逆に沢庵は余計かも。あと年々値段が高くなっているのが心配なところ:

分厚い数の子とニシンでお腹も満足

最後は帰りの新千歳空港で頂いた空弁。本当はカレーライスとビールにしようと決めていたのだが、この空港の出発ロビーには軽喫茶みたいなものが無かったので仕方なく空弁に。で、いつもなら定番の「石狩鮨」にするところだけれど、自分の前に買っていた人になぜか釣られて自分も同じのを購入してしまった:

鮭のルイベ漬盛り海鮮弁当(1,380円)とサッポロ・北海道生ビール(246円)

そういうことで全く期待していなかったのだが、弁当を持ち上げた時の感覚が重くて食べごたえあるかもと云う期待にかわった :D

濃い味付のルイベと鮭トロやイクラが載っている

ルイベがなかなか美味しく、ちょっと醤油は余計かなぁと思ったが、酢飯と相まって美味しく頂けた。もしかしたら「石狩鮨」よりも好きかも 8)

ぶつ切りのルイベが旨い

同じ海鮮ものでも「海鮮えぞ賞味」とは段違いの美味しさだった。


ここからはオマケ。

まず行きの羽田空港第一旅客ターミナルの最上階にある展望デッキからの眺め。
こちらは空港の北方面で、管制塔の右手に小さくスカイツリーが見えた。時刻は夕方5時半くらい:

空港中央の管制塔(拡大版)

こちらは空港の東方面で、第二ターミナルビル、東京湾の眺め:

空港東の眺望(拡大版)

そして空港の南方面で、多摩川の河口、浮島の眺め:

空港南の眺望(拡大版)

こちらは滑走路を含む空港西側の眺め:

空港西の眺望(拡大版)

この日の関東は高気圧に包まれて青空が広がる快晴だった:

展望デッキから見上げる青空

そして札幌から函館へ向かう際に乗車した特急スーパー北斗:

特急スーパー北斗12号

スーパー特急ながら所要時間は4時間近くかかる :$

札幌駅にて

そして、これから行く先の函館は大荒れの天気だった:

特急スーパー北斗

特急スーパー北斗

こちらは初めてのった道南いさりび鉄道のワンマン車両(キハ40形):

道南いさりび鉄道・木古内行き

函館駅にて:

道南いさりび鉄道

道南いさりび鉄道

第三セクター鉄道である道南いさりび鉄道のキハ40形:

道南いさりび鉄道

こちらが北海道最南端の駅である道南いさりび鉄道の木古内駅:

道南いさりび鉄道の木古内駅

道の駅から眺めた道南いさりび鉄道とJR北海道新幹線の木古内駅:

二つの木古内駅

これは松前城の復興天主で、中は博物館になっている:

松前城の復興天守(拡大版)

城攻めのあとは再び木古内へ戻り、北海道新幹線に一駅分だけ乗車した。
これは木古内駅のホーム。まだ、この季節は良いけど、冬はどんな感じなんだろうと想像してしまった:

木古内駅ホーム

木古内駅ホーム

木古内駅に到着したはやぶさ:

はやぶさ@木古内

木古内からひと駅先の新函館北斗へ向かう途中、函館山を観ることが出来た:

はやぶさから見えた函館山(拡大版)

そして新函館北斗駅のホームでのはやぶさ:

はやぶさ@新函館北斗

はやぶさ@新函館北斗

最後は札幌円山動物園。帰省の最終日、帰りはバスで新千歳空港へ向かった:

札幌円山動物園

今回の三年ぶりの帰省は懸念だった城を攻めることが出来たし、北海道新幹線に乗れたし、地元であった人達は元気そうで色々と思い出になった  8)。皆さん、お元気で。

中洲屋台ラーメン 一竜 − A Original Tonkotsu Nagahama Ramen.

先週は、平成29(2017)年11月末に出張した最終日の夜に宴を開いてもらい、終わって宿泊先へ戻る途中で食べた長浜(?)ラーメン。ここ博多には「一竜」って云うラーメン屋がいくつかあるようだけど、今回のは全国チェイン店の方ではなくこちら。宿泊先のすぐ隣にあったお店:

創業60年 中洲屋台ラーメン一竜

入った時は自分の他にもう一人くらいしか客は居なかったけど:O、とりあえずラーメンは食べておかないと。メニューのど真ん中にあった復刻ラーメン(750円):

復刻ラーメン(750円)

60年前に創業した当時の味らしい。いやホント普通に美味しかったので、おもわず替玉(150円)を2枚追加して、あっさり平らげてしまった。えーと美味しく感じたのは少し酔っ払っていたからだろうか。十分に満足できたけどな=)

一竜
福岡県福岡市中央区西中洲1-14


ここからはオマケ。

こちらは国道R202沿いから那珂川ごしに眺めた中洲のネオン街:

那珂川と中洲(拡大版)

 加藤清正の重臣の一人で、熊本城の飯田丸の名でも知られる「飯田覺兵衛」屋敷にあった大銀杏は、400年以上たった今でも存在し、福岡市指定保存樹。ただし、かなり腐朽しているようで、現在は再生中なのだとか:

飯田覺兵衛屋敷の大銀杏

飯田覺兵衛屋敷の大銀杏を観たあとに食べた「インディアン・ピラフ」(680円)。ピラフというかチャーハンだったけど:D

インディアン・ピラフ(680円)

最後は、帰りの新幹線で食べた駅弁(980円)。博多駅のお店にあったディスプレイにはもっと沢山、鶏肉があったけどなぁ:(

桜島とりめし(950円)

お店のサンプルより肉が少ない・・・