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評価が二つ星

Finally, I got it.

今から二年前の平成29(2017)年末に、自身初めて Kickstarter プロジェクトで pledge した品物が二つあり、そのうち既に入手しお気に入りになった「カメラバッグ」は3ヶ月ほどで手元に届いたのだけれど、もう一つの「簡易椅子」の方は遅れに遅れて二年目に突入し :$、当初に思い描いていた「利用シーン」[a]もちろん「城攻め」旅行で使うシーン。なんかが忘却の彼方に消えそうになっていた、そんな矢先の令和元(2019)年8月やっと入手することができた。ホント「遂に来たか」って感じ :|

一応はこのプロジェクトは毎月1回は Progress Report を送ってくれていたのだけど、生産ラインに乗るまで何回かスケジュールが押してきた系の Negative な報告が入ってくるようになり、サポーターのコメント欄でもやり玉に上がっていたりして、それに対してプロジェクト側は “KS is not a store” (Kickstarter は物売りする「お店」じゃないよ。)なんて返したりして、開発や仕様変更に伴う遅延が酷かった。まぁ、前作(Sitpack 2.0)では品質が悪すぎて返品が多かったらしいので、プロジェクト側もかなり神経質になっていたのかもしれないけど。

そして一年が過ぎた今年の始めあたりに2タイプあるファウンド品のうち X-I なるタイプ(重い方)の出荷がやっと始まったと云う報せがあって、おおぉっと期待したのもの、自分が pledge した X-II タイプ(軽い方)は材料となるカーボンの生産が遅延するとかの報せがあって一喜一憂していたのが今年は令和元(2019)年5月初め。

もう待ち疲れして、当初あった期待感がすっかり消えてしまっていた先月中頃に

“Your items for Sitpack ZEN the world’s most compact chair + perfect posture have shipped!”

 なるトラッカー付きメールを受け取った :)。それからトラッカーをチェックしながら待つこと半月(!?)、その間に

“いよいよ本日7月26日午前9:00より、MakuakeにてSitpack Zenプロジェクトがスタートしたしました!!!”

なんて Subject が日本語のメールを受け取ったりしもしたが、ついに再配達で先週末に受け取った。ちなみに受け取った時一番の感想が想像以上に「軽るかった」ってこと:

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実際の到着は先月末(7月31日)

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差出国は中国の香港

 

工場は中国の深圳(しんせん)だったと記憶しているけど、差出国は香港だった。こちらが外箱:

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外箱

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外箱のラベル

そして内箱とラベルがこちら:

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底部がすこし凹んでいた内箱

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注意書きのラベル

ちょっと底部が凹んでいたけど内容物には影響なし:

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内箱と内容物

同梱されていたカタログと免責事項をさらっと眺め、まずは同社が Dropbox 経由で公開している使い方の動画をじっくりと観た[b]自分は未だ「禅マスター」ではないけど :-)

まず「第一形態」。ポイントは、タクテイックメッシュ製のシートの両端に付いているフックがそれぞれのウィングにハマるように広げる。最初は動画みたいにはかっこよくいかないけど :O

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アルミニウム製のウィングを広げる

ボディ部にあるリングでシートに付いているケプラー製の紐のテンションを固定してから、カーボンファイバー製のチューブを伸ばす:

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ツイストしながらチューブを伸ばす

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伸ばしたら再びツイストして固定する

そして出来上がりの「第二形態」。これはチューブを一番長く伸ばした状態。但し、自分の身長だとこの高さでは座わることができなかったので3段階ある中の1段階目までチューブを縮めて使用するとフィットした:

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SITPACK ZEN II

これからアウトドアで使用してみないと実際は分からないけど、ちょっと気づいた難点が、収納する際に二つあるウィングを完全に閉じることができず浮いた感じになること。ちょっと持ち方がおかしいと収納サイズでなくなるって感じ。

まぁ、それでも無事に入手できてよかった。ホント軽い。

参照

参照
a もちろん「城攻め」旅行で使うシーン。
b 自分は未だ「禅マスター」ではないけど :-)

ミライザカ − A “Glove” Fried Chicken with Bone by the One Person Flat Feel Free.

昨年は平成30(2018)年最後の城攻めとして年末近くの連休を利用して群馬県へ。この時点で、一応は目標としていた群馬県にある城跡は残り二箇所だったので、それらを攻めて「群馬県の城攻め」を完了させたかったので良い機会となった :)。今回訪問した群馬県は前回ボロクソに貶した前橋といった中途半端な街ではなく、自身初めての渋川市と、雪が心配だった吾妻郡高山郷。個人的に吾妻郡は群馬県というよりは「長野県」じゃないかといった感覚で、全くよい印象がない群馬県の街中とでは別格扱いである[a]実際、往時は堅牢な山城が多く築かれ、現在でも見応えのある城跡が多いという意味で。 :D

で初日は渋川市にある白井(しろい)城跡へ。早朝に自宅を出て大宮までは東海道を利用し、そこからJR上越新幹線で高崎まで移動。そして新前橋経由でJR上越線・水上行に乗って渋川に着いたのが朝10時。この日の群馬の天気予報は前日までコロコロと変わり、自宅を出る直前は晴のち曇りでということで全く心配していなかったのだが、いざ着いてみると完全な曇り空。というか今にも雨か雪が降ってきそうな空模様だった :/

事前に調べたところによれば、徒歩で駅から白井城跡へ向かうと40分近くかかるということだったので、駅構内にある観光案内所に立ち寄って情報を入手することに。すると城近くの「白井宿」(しろいしゅく)なるかっての宿場町近くを通るバス[b]正確には「渋川駅〜渋川医療センター線」という乗合バスで料金は一律100円。平日と土日祝の運行時刻表を観光案内所で入手できる。が運行しているとのことで、それを利用することにした。なんやかんや観光案内所の人と立話しているうちに危うくバスを一本逃すところであったが駅西口のバスターミナルから無事に乗車することができた。しかしバスに乗っていると雨がポツリポツリと降り出してきた :$

このバスに乗って鯉沢(こいざわ)バイパスこと国道R17を北上し、吾妻川に架かる吾妻新橋を渡った先の「白井」なるバス停まで10分ほど。そして、このバス停から白井城跡の登城口までは白井宿跡を経由して徒歩で15分という感じ。帰りは吾妻新橋から吾妻川ごしに白井城跡の遠景を眺めたかったので、バスは利用せず、その分たっぷり4時間近く城攻めしてきた。途中、雨の降りが強くなることはあったが、大木の下で昼飯と休憩がてら雨宿りすることで、それほど難儀することはなかった[c]どちらかと云うと気温が低くて、歩きまわっていても体が冷えてしまうことの方が難儀した。帰りにおしるこを食べてなんとか持ち直したが。

城攻めを終えて渋川から本日の宿がある高崎へ移動しチェックイン[d]実はこの日一番の難儀はチェックインだった。ホテルの会員カードを忘れた(あとで調べたら紛失していた 😥 )のでカウンター前で右往左往してしまったが電子会員で対応できるとのことで、携帯にアプリをインストールして何とか会員価格を適用することができた 😎 してから、ホテルから徒歩5分ほどの居酒屋ミライザカ・高崎西口駅前店で夕食を。クリスマスシーズンともあって、せっかくなら焼き鳥や唐揚げと云った鶏肉料理を食べたかったと云う次第:

旨唐揚げと居酒メシ・ミライザカ

旨唐揚げと居酒メシ・ミライザカ

開店してすぐに入ったようで人の入りはまばら。テーブル席に通してもらい、まず中生(323円)を注文してお通し(323円)をつまみながら、お店オススメの品を中心に選んでみることにした。

まずは「かんぱいのお供に」なるグループから選んだきゅうりの塩昆布ゆかり和え(431円)。これはさっぱりして美味しかった。もしかしたらこの日に食べた料理では店一番かも :X

塩昆布ゆかり和え(431円)

この店は野菜系があまり充実していなかった。トマト好きなので北海道チェリーモッツァレラのトマトカプレーゼ(431円)。「農園から採れたたての野菜」なるグループより。これは美味しくなかった;

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量も味も不満だった北海道チェリーモッツァレラのトマトカプレーゼ(431円)

ここらで焼き鳥を。「ハートを串刺し! 定番やきとり」から盛り合わせ5本を塩味で(863円)。出てきたものは、どこの居酒屋チェインでも出してきそうな貧祖な鶏肉だった:

やきとり盛合せ 5本(863円)

ここいらでビールのおかわりを注文したついでに、お店一番のオススメである清流若どり[e]店のHPによると、産地・生産者・飼育法を明確にした若鶏とのことだが、店のどこにもそんな情報は開示されていなかったが。・骨付きモモ一本グローブ焼ガーリック味(1079円)。「でかうま!清流若鶏の唐揚げ」グループから:

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清流若どり骨付モモ一本 グローブ焼きガーリック(1079円)

出てくると店員が大きなハサミであらかた切れ目を入れてくれる。あとは箸でむしりとって食べると言った感じ。これはビールにぴったりだった:

お店一番のオススメ

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ガーリック味噌?的な味

う〜ん。期待するほど食べるところは多くなく、これで1,000円か!?って感じ :O

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期待したほど食べるところはなかった

ちょっと口直しで「海山の新鮮お刺身」から北海道産ホタテ刺し(647円)。表面が乾いていて、これは明らかに新鮮ではなかった ;(

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北海道産ホタテ刺し(647円)

ここらで明日の城攻めに配慮して梅酒ロックにスイッチ。一杯目は澄みわたる梅酒ロック(431円)を注文したがコップ一杯に入り水みたいで不味かったので、二杯目は山崎蒸留所貯蔵・焙煎樽仕込梅酒ロック(486円)を注文。やっとまともな梅酒ロックになった:

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焙煎樽仕込梅酒ロック(486円)

この時についでに注文したのが「カンパイのお供に」グループより清流よだれ鶏(539円)。ラー油がかかっているがそれほど辛くもなく、なんとなく味気なかった:

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清流よだれ鶏(539円)

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まったく辛くなく味気ない

腹も膨らんできたので玄米茶(0円)を注文し、「〆は別腹!」グループから焼きおにぎりにしようかお茶漬けにしようか迷った挙句、かしわ飯茶漬け(539円)にした:

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かしわ飯茶漬け(539円)

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飯がべちゃべちゃで旨くない

元々のかしわ飯がベチャベチャだったので出汁にいれると一層フニャフニャになった。味付けも薄味。正直なところ美味しくない。

ということで「安くて一人でもふらっと立ち寄れる気軽さ」が売りの居酒屋とのことだったけど大したことは無かった。群馬県の都市部に来る度に思うのだけど首都圏レベルの価格でも内容が伴っていないそんな店が多いので、吉田類の酒場放浪記みたいにもっと地元の常連がつきそうな店に行ってみたい。値段は群馬レベルだと思うが。

ミライザカ・高崎西口駅前店
群馬県高崎市八島町110-6 TO-MOREビル1F


ここからはオマケ。

こちらはSL蒸気機関車でも有名な渋川駅ホーム:

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渋川駅

渋川駅発の乗合バスで白井下宿(しろいげしゅく)という交差点手前[f]ダイナムというパチンコ屋の目の前だったと思う。にある白井バス停で下車し、小雨が降る中を国道R17沿いに北上して白井交差点までくると左手にコンビニが見えてくる。そこから西へ向かって歩いていくと白井宿なる宿場町跡が見えてくる:

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白井宿の南端にある灯籠(拡大版)

この白井宿の始まりは今から580年以上前の永享2(1430)年の白井城築城まで遡るのだそうで、吾妻川と利根川が合流する交通の要衝にあって城下町として栄えたあと、徳川家康が関東へ移封されてから江戸時代には白井藩が藩立し、幕府の直轄地(天領)になって市場町・宿場町として発展したと云う:

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白井宿跡の町並みと白井宿歴史資料館(拡大版)

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上野国・白井宿の標柱

実際のところ白井宿は沼田往還(街道)の宿場町では無かったが、城下町として独自の文化圏の中心であったことから人や物が集約するところだった:

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沼田街道西通りの白井宿

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現代の建物(白井山車備品蔵)

明治の世に入ると現代の国道R17に相当する清水越往還が開通し商業は現在の渋川へ移り、通りから外れた白井は農業主体の集落に変容したのだとか。

幕末から明治にかけて三度の大火により古い家並みは焼失し、現在は広い通りとその真ん中を流れる白井堰(しろいせき)、生活に潤いを与えた8つの「つるべ井戸」、そして路傍の石造物などが点在、往時の佇まいを今に残している:

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羅漢水の井戸(1795年)と白井堰

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宮本町の井戸(1929年)と白井堰

そして、こちらは白井宿跡の西側に築かれていた白井城の本丸跡:

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白井城本丸跡

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白井城本丸虎口跡(拡大版)

本丸虎口の石垣は名将・太田道灌が指導して築いたと云う伝承が残る:

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本丸虎口の石垣

この城は、室町時代中頃に白井長尾家の長尾景仲(ながお・かげなか)なる武将が築いたもの。『関東不双の知恵者』と称された景仲は山内上杉家の家宰職(重臣)を務めた上野・武蔵国の守護代で、孫には長尾景春[g]伊藤潤作の『叛鬼(はんき)』(講談社文庫)の主人公である。や太田道灌がいる。

ちなみに戦国時代は甲斐武田家の真田幸綱信綱父子も白井城に攻め込んだという記録が残る。

現在の城跡も広大な敷地の大部分が民間に払い下げられて畑になっていたが、空堀や虎口・土橋といった遺構は大切に保存されているようで、素晴らしい状態で見ることができた 8)

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本丸と二の丸との間の堀切(拡大版)

城の西側には吾妻川が流れている:

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本丸跡から見た吾妻川

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二の丸跡から眺めた吾妻川(拡大版)

白井城東側には帯郭と堀切が南側へ向かって伸びていた:

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帯郭跡

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帯郭と本丸との間の深い堀切(拡大版)

城の西側は断崖と吾妻川、東側は帯郭によって優れた防御力を持っていた白井城がよく分かる保存状態で大満足な城攻めだった :)

帰りは吾妻川に架かる吾妻新橋を渡って駅へ向かった:

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国道R17が走る吾妻新橋

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吾妻新橋

渋川駅方面に向かって左手は利根川、右手は吾妻川:

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吾妻新橋ごしに眺めた先の利根川(拡大版)

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吾妻川

吾妻新橋の上から白井城址(写真中央あたり)を眺めたところ:

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白井城跡遠景(拡大版)

最後は、小雨が降るなかを城攻めして冷えきった体を温めようと渋川駅の目の前にある和食レストラン・とんでんで食べた焼き餅と栗のぜんざい(454円)。栗は半分だし、餅は堅いし全く美味しくなかった[h]特に梅こぶ茶は飲めた物ではなかった 😐  :/

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この価格でこの不味さは罪にあたるな

ということで、この時のフォト集はこちら:

See Also上州白井城攻め (フォト集)
See Also上州中山城攻め (フォト集)

参照

参照
a 実際、往時は堅牢な山城が多く築かれ、現在でも見応えのある城跡が多いという意味で。
b 正確には「渋川駅〜渋川医療センター線」という乗合バスで料金は一律100円。平日と土日祝の運行時刻表を観光案内所で入手できる。
c どちらかと云うと気温が低くて、歩きまわっていても体が冷えてしまうことの方が難儀した。帰りにおしるこを食べてなんとか持ち直したが。
d 実はこの日一番の難儀はチェックインだった。ホテルの会員カードを忘れた(あとで調べたら紛失していた 😥 )のでカウンター前で右往左往してしまったが電子会員で対応できるとのことで、携帯にアプリをインストールして何とか会員価格を適用することができた 😎
e 店のHPによると、産地・生産者・飼育法を明確にした若鶏とのことだが、店のどこにもそんな情報は開示されていなかったが。
f ダイナムというパチンコ屋の目の前だったと思う。
g 伊藤潤作の『叛鬼(はんき)』(講談社文庫)の主人公である。
h 特に梅こぶ茶は飲めた物ではなかった 😐

元祖・真田流手打ちそば佐助 − A Soba Shop has Irori Fireplace.

先週末は平成30(2018)年の晩秋、信州上田にある城攻めに行って来た。この長野県上田市は自身二度目の訪問であるのだけれど、今回は4年前の前回よりも一ヶ月遅い季節ということで寒さについてはある程度は覚悟していた。でも実際のところ、最終日に至っては晴天で気温上昇ともあって、全般的に想像していたほど寒くはなく少し拍子抜けだった[a]もちろん関東地方よりは寒いけど :)。 :)

今回のメインは真田氏ゆかりの城跡と上田原合戦場跡巡りではあったのだけど、実はその中で一番の目的は、前回はせっかくお寺まで行ったのに墓所の場所が分からずタイムアップしてしまった真田信綱公[b]真田幸綱の嫡男で、真田安房守の長兄、真田幸村にあっては伯父にあたる武将。長篠・設楽原の戦いで討ち死にした。の墓所を参拝すること。今となっては設楽原古戦場跡に遺る墓所の方は訪問済みであったので、是非とも菩提寺の方も参拝したかったという次第。

そして前回と同様にゆきむら夢工房で電動アシストサイクルをレンタル(無料)した。ここ「真田の郷」[c]長野県上田市真田町周辺。は高い山々に囲まれ、緩やかな傾斜を持つ谷にあると云うこともあって、徒歩にしても自転車にしても意外と起伏が気になる地形。そういうことで車体は重いけど、やはり電動アシストには今回も随分と助けられた 8)

で、午前中は信綱寺訪問真田氏本城攻めに時間を優先したため、お昼は前回の行列必至だけどなかなかに美味しいお蕎麦は諦めて[d]お店の前を通った時はまだ開店時間ではないのに、すでに駐車場が満車だったっけ。、矢沢城攻めへ向か途中、県道真田東部線R4沿いにあって古民家風の建物が目についた蕎麦屋でいただくことにした:

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元祖真田流手打そば 佐助

案内板によると囲炉裏があるお店のようだ:

案内板

時間はお昼を少し過ぎていたこともあり店内は空いていたので、好きなテーブル席に通された。周りを見ると店内はドラマ「真田丸」の余韻が未だに残っていたっけ。あと囲炉裏は囲炉裏でも囲炉裏に置いてあったのは電気ストーブだった :|

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雰囲気のあるお店

このお店のおすすめは山菜の天ぷらがついた冷たい蕎麦だったけど、真田氏本城跡を歩き回っていたら急に雲が多くなって寒くなり体も冷えていたこともあって温かい蕎麦を選択した。

こちらが注文した鴨そば(大盛り)。プラスティック製の大きなおわん型の茶碗にてんこ盛りのお蕎麦、鴨肉はおそらく「ハム系の燻製」で、4切れほど:

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鴨そば・大盛り(1,000+200円)

鴨肉は正直なところ不味かったけど、蕎麦とお汁は良かった。確かに煮詰めていたので蕎麦自体はぶつぶつ切れていたけど平打麺で、薄味だけど奥が深い汁にネギとの相性も良かった。結局、最後はそば湯を入れてお汁を飲み干してきた。

元祖真田流手打そば 佐助
長野県上田市真田町本原3023


こからはオマケ。

この日は朝8時前のJR北陸新幹線はくたか553号で上田へ。ちなみに4年前の前回は長野新幹線あさま561号だった:

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東京駅・新幹線のりば20番

上田駅の改札口[e]ちなみに上田駅の在来線は「しなの鉄道」で、JRは北陸新幹線だけ。にはお決まりの六連銭ゆかりのものを見かけた:

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六連銭と赤備え

他にも:

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駅事務所のドアに六連銭

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上田駅(お城口)にも六連銭

上田駅前から六連銭のロゴがついた上田バスで「幸村の郷夢工房前」まで。20分ほどで片道大人300円(当時):

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上田バスに六連銭

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上田バスのりばで六連銭

これがゆきむら夢工房で今回レンタルした電動自転車。料金は無料。返却時間は17:00まで:

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「ゆきむら夢工房」レンタサクル No.J

このレンタサイクル、バッテリーの持ちは悪くないが、停車中は常に電源はOFFにしておいた方が良い。特に食事や買い物のために自転車から離れる場合はOFFにしておかないと、バッテリーの不意な減りに驚くことになる :O

ゆきむら夢工房から国道R144を上って行くと、ここにも六連銭が:

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ここは「幸村街道」

こちらが大柏山・信綱禅寺へ向かう参道。この先にある石段の上が境内で、そこからの紅葉もまた見事であった:

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大柏山・信綱禅寺(拡大版)

ついに参拝できた信綱公と彼の妻、そして弟の昌輝公の墓所。設楽原決戦で昌輝と共に討ち死にした真田源太左衛門信綱(さなだ・げんたざえもん・のぶつな)は、従者で家臣の白川兄弟が介錯し、彼の首級は陣羽織に包まれ鎧と共にこの寺の山門脇に建つ桜の木の下に葬られた:

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真田信綱夫妻・昌輝・白川兄弟の墓所

信綱寺には、それでも朝10時すぎに到着したけど周囲には霜が降りていたっけ:

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長野県上田市の霜

この山は松尾古城跡。当初は城攻め対象として計画していたのだけれど時間の都合で今回は断念。山頂付近の鉄塔あたりまで尾根道を2時間以上登る必要があるのだそうだ:

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松尾古城跡の遠景(拡大版)

古城ではなく新城にあたるのが松尾城、その別名が真田氏本城を目指して県道R4の坂を登って行くと、ここ真田の郷を一望できる場所に到達した:

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真田の郷(拡大版)

この眺めを堪能するために自転車を置いたところがリンゴ園前で、そこのご主人からリンゴを頂いた:

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會澤林檎園さん

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會澤林檎園さん

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會澤林檎園さんの「ふじ」(拡大版)

これは嬉しい頂き物だった :)。銘柄は「サンふじ」。シナノスィートジョナゴールドは一足早く出荷を終えたとのこと。たくさん写真を撮っていって云われたので沢山撮らせてもらいました :D

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頂き物の長野産「ふじ」

このりんご園の裏山が、ちょうど真田氏本城で、そこからの上田方面の眺めもよかった:

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真田の郷と上田の郷の眺望(拡大版)

ということで、この時のフォト集はこちら:

See Also信綱寺と河原氏墓所 (フォト集)
See Also真田氏本城攻め (フォト集)

参照

参照
a もちろん関東地方よりは寒いけど :)。
b 真田幸綱の嫡男で、真田安房守の長兄、真田幸村にあっては伯父にあたる武将。長篠・設楽原の戦いで討ち死にした。
c 長野県上田市真田町周辺。
d お店の前を通った時はまだ開店時間ではないのに、すでに駐車場が満車だったっけ。
e ちなみに上田駅の在来線は「しなの鉄道」で、JRは北陸新幹線だけ。

手打そば とがくし − A Fried Shrimp Meal Set of Soba Restaurant.

今年は平成30(2018)年の、関東甲信地方の梅雨明けは観測史上初の6月末だった :O。これは、昨年より7日早く、平年だと22日も早い梅雨明け。全国では、この時点で梅雨明けしているのが沖縄・奄美を除いて、関東甲信地方だけと云うのだから、これまた凄い:$。じわりじわりと地球の環境が変化してきた前兆だろうか。

そんな週末は猛暑の中を約一ヶ月ぶりの城攻め。先月は梅雨シーズンの感覚は無かったけど、あまり良い天気に恵まれず、タイミングも悪くて、結局一度も城攻めできなかった。そういことで、この日は気温が30℃を軽く超えると予想されている中、県内にある平山城を二つ攻めてきた。午前中は藤沢市の大庭城跡。JR東海道本線で藤沢まで移動して、北口から出ている神奈川県中央交通の湘南台駅西口行きのバスに乗って20分程のところにある舟地蔵で下車。目の前が大庭城址公園。ここは綺麗に遺構が残っていたのがちょっと印象的だった。

そして、午後は平塚市にある相模岡崎城跡へ。来た時と同じバスで終点の湘南台駅西口へ移動し、そこから小田急江ノ島線で相模大野へ、さらに小田急小田原線に乗り換えて伊勢原へ。駅を降りて、お昼すぎの暑さは強烈だった。そこから普通はバスを使うが、途中で腹ごしらえするために徒歩で移動。県道R61沿いを歩いて、城址までちょうど中間点くらいの、八幡台入口なる交差点近くにある蕎麦屋へ。インターネットで偶然、同じ城攻めしたと云う方のオススメを見かけて行ってみることにした:

「手打そば とがくし」

看板は完全に蕎麦屋であるが、食べて出てきた時の感想としては、よく地元にありそうな蕎麦屋、どちらかと云うと夜は完全に飲み屋って感じの店だった:

「手打そば」がウリのようだが

で店に入った時間帯がお昼過ぎだったこともあり、テーブル3、カウンター5席はほぼ満席で、店員は客がきていることも気が付かないくらい忙しそうに見えた :O。扉の前で5分くらい立ちつくしていると、やっと声かけて貰えて、カウンターの一番端っこにある物置みたいな席に座わることに。

カウンターは正直、汚い。蜘蛛の巣が張っている厨房を覗くと、汗だくの親父さんがとんかつやエビのフライを揚げていた。そう云えば、店の入口に置かれていた看板の「今週のおすすめ」には蕎麦ではなくて、エビフライとヒレカツ盛り合わせ定食(そば、またはうどん付き) と書いてあったっけ。そういうこともあって、店の客はほぼ全員が、この盛り合わせ定食を注文していたようだ。

あと、自分の席の目の前に樽付焼酎が置かれていて、そこへ酒を注ぎにくるため、その度に自分は立ち上がる羽目になった:|。その割には、いっこうに水も出してくれないし、注文も聞きにきてくれなかった:(。結局10分ほど待たされて注文したのが、皆と同じ盛り合わせ定食:D。同じ注文だったら、忘れ去られずに出てくるかなと思ったから。
そしてエビフライが揚がるのを待っている間、500mlのペットボトルに入った冷水とコールスロー、そして漬物で凌ぐことにした:

お漬物

このお漬物は美味しくて、主食が来る前に危うく全部食べてしまうところだった。コールスローの方は、大分「温かった」が一気に食べてしまった。

そして出てきた定食がこちら。左手上に少し見えるが一人一本ずつ配られた冷水(500mlのペットボトル):

エビフライとヒレカツ盛り合わせ定食(そば、またはうどん付き) 」(780円)

エビはタルタルソース、ヒレカツにはテーブルに置いてあったトンカツソースで頂いた。残念だったのが、お蕎麦。完全に温かった。正直、蕎麦屋のくせに美味しくない[a]ってのは救いようがない感じ。

エビフライx2とヒレカツ

反対にエビフライは熱々でプリっとしていて美味しかった。ヒレカツは、ちょっと油ギトギトって感じだが、不味くはなかった。もう少し大きければと思ったが、これらと御飯を一緒に食べて、この先の炎天下を城攻めできるパワーを補給できたって感じ。

店内を見渡した感じだと、自分以外はほぼ地元の人達のようだった。
食べながら、ここは蕎麦屋なんだろうか、それとも定食屋だろうかと考えていたが、食べ終えて店を出たら、あまりの暑さでそんなことどうでもよくなっていた :D

手打そば とがくし
神奈川県伊勢原市東大竹922-1


ここからはオマケ。

これが午前中に攻めてきた大庭城址公園の遠景。結構な高さの舌状台地の上に築かれていた:

大庭城址公園

これは公園入口から園内に上がっていく際の坂で、勿論、石垣は後世の造物ではあるが、城址公園の雰囲気はあった:

公園入口

公園の管理事務所内には大庭城の他に、ここ相模国(神奈川県一帯)にあった城や歴史についての説明板が展示されていた:

大庭城に関する説明板(拡大版)

こちらは現存する本物の遺構。特に堀切と竪堀は綺麗に残っていたが予想外:

竪堀

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竪堀

こちらは、お昼を食べて向かった相模岡崎城跡。残念ながら、城跡には殆ど足を踏み入れることができなかったので外側から眺めるだけだった。この城は北(左手)から南(右手)に向かって3つの郭が階段状につながっている:

北郭跡

中郭跡

南郭跡

最後は、岡崎城の本丸があった無量寺(むりょうじ)というお寺の前から大磯方面の眺め。正面に見えるのは高麗山公園:

大磯方面の高麗山(拡大版)

高麗山を眺めていると、その手前に走行中の東海道新幹線を目撃することができた:

東海道新幹線

東海道新幹線

ということで、この時のフォト集はこちら:

See Also大庭城攻め (フォト集)
See Also相模岡崎城攻め (フォト集)

参照

参照
a ってのは救いようがない感じ。

SEKIGAHARA.

マスコット付き前売り券を購入して観てきた

映画「関ヶ原」

しかし、なんでこうなった? :O
あまりの酷さに先ほど観たばかりの映画の内容を思い出せない。思うに以下の3点で失敗している作品だと思う:

  1. キャスティング
    実際に観るまでどうだろう?と楽しみにしていたが、やはり石田三成役はダメだった。某大河ドラマの官兵衛役でもかなり疑問だったのに全く性格が違う三成役でも全くイメージできなかった。オマケに全く一貫性のない演出や歴史的事実(腹を壊すとか)が無視された三成像が良い人間なのか単なる凡将なのか全く分からん人物像になって映画が終わっていた。あと役所広司の家康は「柴田権六」なのか?58歳で、あんな猛将まがいに怒鳴り散らす家康ではないだろうよ。あと戦場での本多平八郎忠勝の出番が少ない。
  2. 歴史的背景と演出
    「関ヶ原の戦い」は美濃(岐阜・大垣)や大津の前哨戦があり、決戦が関ヶ原と云うだけである。この映画では決戦しか描いていない。佐和山城で日の本の絵図が披露されるが、なぜ柳川の立花宗茂が空白なんだ?井伊直政と福島正則の先駆け争いも無いし。結局、沢山の登場人物の中で三成視点なのか、家康視点なのか演出が散漫すぎて見終わった後に何も残らなかった。架空のくノ一との色恋がテーマだったのか?
  3. 城の扱い
    大垣城が妙な高さに建つ山城だった。唖然だ。平山城(で水城)なのに。あれは現在の彦根城の天守を山の上に重ねたものなのだろう。

それから、これは監督独特の演出だろうけど、役者が早口すぎる。かなり昔に観たクライマーズハイのように大勢の人間が同時に喋り、人のセリフの上に自分のセリフを重ねるって云う演出が売りだったようだが、今回は正直なところ役者が何を言っているのか今ひとつ分からないってケースが多かった:$

結局、この映画の主役って三成なの? それとも初芽?
観終わったあと誰が主役で、誰に対して映画の感想を求めればよいのか分からなくなってしまった。

逆に良かったのは秀吉の演出と、大坂城築城シーンのCG。そして可児才蔵が初めて映像化されていたことか;)。そうそう島津軍の薩摩弁はいい意味で何言っているのか分からなかったが、そこが良かった。

あと、こちらが前売り券購入時に一緒に合わせて付いてきたぬいぐるみ:

三成くんマスコットぬいぐるみ

これ自体は可愛いが、別に石田三成でなくてもよかった:/