今年は平成28(2016)年1月2日の新春に皇居にて行われた「新年一般参賀」に行ってきた。と言うのも、昨年は2015年の同じく新春に江戸城攻めをしてきたのだけれど、当然ながら皇居である西の丸を含め、伏見櫓や富士見櫓(共に現存)などは近寄って見学することができなかった。ただし、例外として年二回(新春と天皇誕生日)の一般参賀に行くと、このような建築物や城郭を見ることができるという。ということで、この参賀の主たる目的はそれだったのだけれど、天皇皇后両陛下や皇族らにも目にかかれるという機会もめったになさそうなので、早起きして行ってみた。
宮内庁の要領によれば、初回は10:00am頃にTVでもよく見る宮殿バルコニーにお出になるということで、この回を目標に、東京メトロ有楽町線の桜田門駅に08:00am過ぎに到着したものの、皇居の桜田門に行ってみると思った以上に人が少ないので、警備している警官に聞いてみたら本来の行列は内堀通り(R301)側にあり、この桜田門前に並ぶよりも10分位早く入ると教えてもらったので、早速そちらへ移動した。どこかのHPでは桜田門前がオススメと書いてあったが・・・・。で、R301側のちょうど観光バスの駐車場へ向かってみると、すでに行列ができていて、警官がそこら中に沢山いて参賀への注意点(持ち物やトイレ)について案内していた:
ここで並んでいると日の丸の国旗がもらえる。で、この辺りで待つこと30分ほど。周りの警備風景はこんな感じ:
で、09:00am頃に、優先者(前日から並んでいる人や老人や障害者の方々)が先に手荷物+身体検査に進む:
これは、いわゆる「DJポリス」。今回の警備で沢山のDJポリスが動員されていた。マイクを持って話しているのは参賀の要領(手荷物の大きさとかトイレとか)で、これって機械に任せて良いんじゃないかと思うのだけれど :
そして、これが手荷物検査と身体検査を行う仮設テント。手荷物として皇居の中に持ち込めるのは「A3サイズまで」って言っていたけど、その尺度がよくわからないなぁ。逆に混乱すると思うのだけれど:
金属探知機を使った身体検査では、ポケットに入れたMobile Devicesなんかは特に気にしていなかったけど良いのか?
ということで、検査を終えて次の待機場所へ移動する際に見た正門鉄橋(別名は二重橋/めがね橋):
ここで、他の場所から同じように行列していた人達と一ヶ所に集められ、さらに優先者から順番に正門鉄橋を渡り西の丸正門をくぐって宮殿へ向かう:
参賀に初めて来たけど、任侠系の人達はあまり見なかった。むしろ宗教系の団体の方が多いような。例えば優先者の中にはこんなのがいた:
そして自分たちの列も正門に向かって移動を開始した:
ここまでの写真でお分かりのように、警備する警官(私服を含む)が多いこと多いこと。人間だけではなく、犬や馬まで動員されていた。
そして西の丸の正門をくぐって吹上御苑のある宮殿東庭へ移動する:
宮殿東庭へ移動する途中に、伏見櫓を拝むことが出来る:
で、宮殿東庭あたりには皇宮警官が警備・警戒と案内をしていた:
そして、この広場から見える長和殿中央バルコニー付近は、当然ながら大変な人だかりだかりになっていた:
そんな自分も自然にバルコニー近くのポジションを探していたけど 。あとは天皇皇后両陛下と皇族方が出るのを今か今かと待つことになる。そろそろと言う時間になるとアナウンスがあった。テレビで良くみるバルコニーはこんな感じ:
待つこと15分ほどで、天皇皇后両陛下と皇族方のお出まし。この時、広場は騒然となった:
バルコニー越しに陛下が手を降ると、皆、貰った国旗を振ったり、「天皇陛下、万歳」のコールがあちらこちから上がった。そして陛下より新年のお言葉を頂くと、さらに参賀客はヒートアップして、あちらこちらから手をあげて「天皇陛下、万歳」コールが連なっていた。一種、異様な雰囲気。しっかし、このご時世に「万歳」は無いだろうよ。かえって失礼だと思うが 。そういう自分は旗も振らず、万歳もせず、ひたすら撮影していたけども
。
おそらく10分くらいだろうか、皇族方はバルコニーから姿を消して一般参賀は終了。2時間ならんで10分ほどのお目見え。こんなもんだろうか。そして、これからは移動が大変。浅草寺や明治神宮の参拝帰り並。「押すな」、「押しただろ」とかの喧騒もちらほら。皇宮警察官は自分の持ち場からは移動してはならないのだそうで、人の波に埋もれていたなぁ。
長和殿の出入り口。奥に見える廊下は宮内庁庁舎との連絡通路。万が一のために救急車も待機していた:
一般参賀を終えて帰っていく参賀客。ちなみに、ここから長和殿方面に戻ろうとすると逆走は禁止と警官に注意された。宮殿のある坂を降りて行くと退出門の一つである坂下門が目に入る。退出できる門は、この他に桔梗門と乾門がある。
宮殿のある坂を降りて左側には宮内庁庁舎。初めて見た:
この後は退出するだけだけれど、その前に本来の目的である普段見れない富士見櫓や桔梗門の渡櫓なんかを堪能し、桔梗門から退出した:
ちなみに富士見櫓や伏見櫓は江戸時代からの現存だけど、大正時代の関東大震災で一度倒壊しており、それを元のとおり復元したものが現在見ているもの。そして再び内堀通り:
この後は巽櫓や耐震工事が終わった大手門を見てきた。この日はいつもは公開されている東御苑は閉鎖されていたけど。それから近くにある平将門公の首塚(神田明神)にて初詣を済まして、桜田門方面へ移動した。すると警視庁交通機動隊所属の騎馬隊も警備に加わっているのを見ることが出来た:
おまけで、こちらは大手濠で警戒にあたっていたカモメの幼鳥(警視庁の所属は不明):
その他の写真や大きい写真はこちらから: 新年一般参賀2016 (フォト集)