函館旅行 − A Family Tour to Hakodate, HOKKAIDO in 2015.

今となっては一昨々年(さきおととし)は平成27(2015)年のお盆休みに実家へ帰省して、そのうちの一日を母親[a]函館生まれ。と一緒に日帰りの函館旅行へ行ってきた。朝早くから夜遅くまで、だいたいその半分くらいは電車での移動に費やしたので、もう家に着いたらどっと疲れてしまった :$。まぁ、その甲斐があって一番の目的だった五稜郭攻めの他にも市内観光もできて良かった。

JR札幌駅から06:30amすぎの特急スーパー北斗2号に乗って函館には10:00am過ぎに到着:

JR北海道の函館駅

自分はこれが何年ぶりの函館なのか全く記憶がない :/。確かなことは駅が綺麗で近代的になっていたことくらいだ。前日の予報だと、この日の函館を含む渡島地方は「曇り時々雨」だったけど、『良い意味で』全くのハズレだった。

これは到着後、駅前から眺めた函館山。一応は函館山ロープウェイ[b]自分の父親が初代ロープウエイの建設に携わったと記憶している。にも乗る予定だったので、この天気であれば大丈夫だと安心した[c]この風景を観て、あとで残念なことになることなど予想だにしなかった。

駅前からみた函館山(拡大版)

それから市電の一日乗車券(大人600円/当時)[d]2015年7月25日から函館アリーナで予定されていた GLAY の Special Live 記念チケットだった。を購入し、路面電車を利用して五稜郭公園へ移動。公園前まで市電+徒歩で30分くらいかかった。

ここで早めのお昼を摂って、そこから午前中一杯は五稜郭攻め。それから五稜郭タワーへ。これは五稜郭の遺構の一つである半月堡(はんげっぽ)の上からタワーを見上げたところ:

五稜郭タワー(拡大版)

五稜郭タワーは平成18(2006)年にリニューアルされた二代目で、高さは107m。タワーの展望台は二階建てで、回廊型のフロアは Pentagon (五角形)、さらに塔体の断面は星形になっていた:

塔体の断面は星形、展望台は五角形

展望料金は大人840円(当時)。まぁ大変な混みようだったけど、自分が五稜郭攻めしている間に、母親に切符を購入してもらっていたので、エレベータで行列待ちした以外は特に問題はなかった[e]もちろん展望台への入場制限はあったので、それなりに時間はかかったが。

で、こちらが展望台から眺め。東方面は函館空港と津軽湾:

東方面の眺望(拡大版)

東方面の眺望(コメント付き)

そして東南方面。津軽海峡の先は青森県大間あたり:

東南方面の眺望(拡大版)

東南方面の眺望(コメント付き)

こちらは南方面の眺望。函館山と立待岬が見えてきた:

南方面の眺望(拡大版)

南方面の眺望(コメント付き)

五稜郭タワー展望台から眺めた函館山方面。中央の目立つ建物が函館市役所、その右手がJR函館駅方面。ここで、ちょっと函館山にかかる雲が気になったが・・・:|

立待岬と雲がかかった函館山(拡大版)

これは函館駅方面。他には土方歳三が銃弾に倒れた場所や、箱館戦争で旧幕府軍の最後の陣屋跡などが見えた:

JR函館駅方面の眺望(拡大版)

JR函館駅方面の眺望(コメント付き)

最後は西方面の眺望。有名な亀田八幡宮[f]古くは戦国大名・松前慶広が必勝祈願したところで、後に松前藩の祈願所となった。が見えた:

西方面の眺望(拡大版)

西方面の眺望(コメント付き)

五稜郭と言うと榎本武揚ではなく新選組『鬼の副長』こと土方歳三である。展望台2Fには銅像があった:

土方歳三坐像

さらに1Fのラウンジにも銅像があった(逆光でひどい画像だけど)。そういえば昨年の秋には土方歳三の菩提寺でもある東京の高幡不動尊へ行って 銅像(新撰組時代がモデル)を観てきたっけ:

土方歳三立像

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土方歳三立像

五稜郭タワーの1Fは展望台乗り場の他にお土産屋さんが入っていたが、ちょっとした展示物や五稜郭ゆかりの人物の銅像があった。

こちらはエレベータホールに展示されていた開陽丸の模型。オランダ製の軍艦で、榎本武揚が江差沖まで進むも嵐のため座礁し沈没することになった悲劇の軍艦:

開陽丸の模型

北海道のお土産としても有名な「ヒグマと鮭」の彫り物:

ヒグマと鮭の木像

五稜郭から函館湾にいる新政府軍に対して使われた大砲(レプリカ):

外に展示されていた大砲

このあとは再び市電に乗って函館山ロープウェイに向かい、その途中にある観光名所を幾つか巡ってきた。
こちらは函館ハリストス正教会前に建っていた案内板:

函館山の麓にある案内図

まずは十字街駅で市電を下車して八幡坂(はちまんざか)へ。函館湾へ向かって一直線の坂は270mもあり、函館のビュースポットの一つとして有名で、かっては函館八幡宮の参道だったらしい:

八幡坂

函館のビュースポットの一つである八幡坂(拡大版)

こちらはハリストス正教会。安政6(1859)年に敷地内に建てられた初代ロシア領事館の付属聖堂として建立されたのが始まりで、正確には「函館復活聖堂」という:

ロシア・ビザンチン様式の聖堂

文久元(1861)年には青年司祭ニコライがロシアから来函し、切支丹解禁を待って日本で最初にギリシア正教を布教したと云う。目地40(1907)年の大火で多くの建物が焼失したが、大正5(1916)年に現在のロシア風ビザンチン様式で再建された:

ロシア・ビザンチン様式の聖堂

屋根に装着された数多くの十字架と、その装飾部を飾る冠状構造が独特な形状をしており、丸い天井がビザンチン様式特徴となっている:

ロシア・ビザンチン様式の聖堂

ロシア・ビザンチン様式の聖堂

聖ニコライ(1836〜1912)は亜使徒(あしと)[g]正教会における聖人の称号。使徒に次ぐ者と云う意味らしい。で、日本の大主教なのだとか:

日本に正教を伝道した大主教・ニコライの碑

このハリストス正教会の庭から見たカトリック元町教会(左手)と真宗大谷派函館別院(右手)。おもむろに「和洋折衷」感が漂うのも函館の魅力:

カトリック元町教会(左手)と真宗大谷派函館別院(右手)

ハリストス正教会を出て函館山ロープウエイへ向かう途中、これまた函館風の長い坂「チャチャ登り」。チャチャとはアイヌ語で「おじいさん」の意。あまりにも急な坂なので、誰もが腰を曲げて登ることから名付けられた:

チャチャ登り

こちらはカトリック元町教会。安政6(1859)年にフランス人司祭が設けた仮聖堂が起源で、現在の建物は大正13(1924)年に再建されたものなのだとか:

カトリック元町教会

この教会と道路を挟んで対面にあるのが真宗大谷派函館別院(しんしゅう・おおたには・はこだてべついん)。東本願寺を本山とし一度焼失したが、鉄筋コンクリートの寺院としては日本最古のもので、大正4(1915)年の再建。国の重要文化財:

真宗大谷派函館別院の伽藍

ということでロープウエイ山麓駅付近にやってきたが、函館山を見上げると雲がかかっていた :O

山麓駅の駐車場から見上げた函館山

切符を買おうと窓口に行ってみると、係の人から山頂は雲がかかって視界は悪いとアドバイスされて、やむなく今回は諦めること ;(。ほんと山頂だけすっぽりとガスに包まれていた:

函館山ロープウエイ山麓駅からの眺め

ということでロープウエイは次回の楽しみにして、市電に乗ろうと二十間坂を下り、目に入った赤レンガ倉庫群へ。ここにある浪漫館や金森洋物館などをいろいろ巡ってきた:

BAYはこだての赤レンガ倉庫

こちらも大勢の観光客や地元の人達が楽しんでいた:

BAYはこだての赤レンガ倉庫

それから市電に乗って函館駅へ。帰りの電車まで時間があったので駅前のビアガーデンで軽く飲んだあとに、函館朝一の店や係留保存された青函連絡船などを観てきた。

こちらは朝一の道沿いにあったお店。まぁ、もっとも観光客寄せっぽい飲み屋が多かったが:

イカ、烏賊(Squids)

大きなヒラメとホタテ:

「ひらめ」と「ホタテ」

巨大な大だこ。窓に写っている自分の体と比較しても、かなりの大きさだと云うのが分かる:

「大だこ」

北海道といえば毛ガニと:

「毛ガニ(Hairy Crabs)」

そしてシマエビ:

「北海シマエビ」

朝一を抜けてベイエリアへ向かったところで函館山を眺めてみると雲がはけていた。小一時間待てば良かったかなと思うと、う〜ん、ホントに残念 :$

ベイエリアから眺めた函館山と函館湾(拡大版)

こちらが係留保存されていた青函連絡船の摩周丸。昭和63(1988)年3月13日に青函連絡船は廃線となり、実際に乗船場だった旧函館第二岸壁に係留保存されて、内装は記念館となり公開されている:

青函連絡船・摩周丸

自分は中学・高校と青函連絡船を利用して修学旅行へ行った覚えがある:

1988年で退役した摩周丸

廃線と同時に退役した摩周丸

この摩周丸は二代目。初代は戦後まもない昭和23(1948)年に就航し、二代目は昭和40(1965)年に就航した:

青函連絡船・摩周丸

函館のベイエリア:

イカ広場からの眺め

こちらは函館湾内の海上自衛隊函館基地に停泊中の護衛艦DD114「すずなみ」:

護衛艦DD114「すずなみ」

この日の函館は予報を大きく裏切った天気になったわけだけど、晴れてくれたおかげで楽しい家族旅行になった 8)

函館の空(拡大版)

摩周丸付近のいか広場には沢山のカモメがいた:

こちらをガン見するカモメ(拡大版)

こちらは帰りの電車待ちで函館駅構内をウロウロしているときに撮ったもの:

函館駅構内(拡大版)

そして函館駅で見かけた列車。真ん中が帰りに乗った特急北斗なんだけど、外も中もボロボロで、客車内に煙は入ってくるは騒音はするわで乗り心地はも最悪だったと記憶している :$

スーパー白鳥(JR東日本)

北斗(JR北海道)

特急つがる(JR東日本)

帰りの電車では「函館駅名物みがき」弁当(880円/当時)を食べて、札幌までの3時間を寝て過ごした。

最後は函館のマンホール蓋:

函館のマンホールの蓋

ということで、この時のフォト集はこちら:

See Also函館旅行 (フォト集)

参照

参照
a 函館生まれ。
b 自分の父親が初代ロープウエイの建設に携わったと記憶している。
c この風景を観て、あとで残念なことになることなど予想だにしなかった。
d 2015年7月25日から函館アリーナで予定されていた GLAY の Special Live 記念チケットだった。
e もちろん展望台への入場制限はあったので、それなりに時間はかかったが。
f 古くは戦国大名・松前慶広が必勝祈願したところで、後に松前藩の祈願所となった。
g 正教会における聖人の称号。使徒に次ぐ者と云う意味らしい。

ラッキーピエロ 五稜郭公園前店 − A Taste of Hakodate from HOKKAIDO.

一昨々年は、平成27(2015)年のお盆休みの前半は実家がある札幌へ三日間ほど帰省し、そのうちの一日を使って函館にある五稜郭攻めへ。広大な北海道の大地にあって、中世・近世の城跡は「道南」にしかない :O。なにせ道南で歴史が変わってしまったから。

で、この日は朝一で飛び起きて札幌駅へ移動し、06:36amの特急スーパー北斗2号に乗って函館に着いたのは10:15am過ぎ。前日の天気予報では「曇り時々雨」とのことだったけど、ラッキーなことに、すっかりと晴天になってくれた;)

そして函館駅から五稜郭公園へは市電に乗って、最寄り駅の五稜郭公園駅から徒歩15分程。そこから一気に攻めようかと思ったけど、流石に朝一から動いているので、まずはエネルギーの補給。お店は、それこそ五稜郭タワーの目の前にあって「函館の故郷の味」と云われ、豚一家もうんちく垂れながら食べてきたハンバーガーショップのラッキーピエロ

ラッキーピエロ五稜郭公園前店

五稜郭公園前店は観光地でもあるので、かなり目立った看板が一際目立っていた:

ラッキーピエロ五稜郭公園前店

こちらは五稜郭タワーから見下ろした五稜郭公園前店:

五稜郭タワーから見下ろした五稜郭公園前店

個人的には初めてのお店ながら、なんとなく関東のモスバーガー的なお店な感じがした。で、この日注文したのはお店人気No.2のラッキーエッグバーガー(390円)と、人気No.4のテリヤキバーガー(330円)。そして物珍しさから、お土産最高らしいラッキーガラナ(120円):

ラッキーエッグバーガー(390円)

もう見た目はモスバーガそのものだったけど、ソースは少な目なのでむしろ食べやすい:

ラッキーエッグバーガー(390円)

テリヤキバーガーはレタスとの相性が良かった。ソースもクドくなくて:

テリヤキバーガー(330円)

肉厚で、旨みがたっぷり:

テリヤキバーガー(330円)

ラッキーガラナは味は普通だけれどラッキー風:

ラッキーガラナ(120円)

お店を出る時はちょうどお昼時で、店の入口は行列だった  8)

ラッキーピエロ 五稜郭公園前店
函館市五稜郭町30-14


ここからはオマケ。

まずは羽田空港の第2旅客ターミナル・展望デッキからの眺め:

展望デッキからの眺め(その1)

展望デッキからの眺め(その2)

こちらは函館までの行きに乗ってきたJR北海道の特急スーパー北斗(281系)。そのお隣は特急北斗(185系)。特急北斗は近くへ寄ってみるとかなりボロボロだった。ともに車体は噴火湾をイメージしたブルー色:

特急スーパー北斗と特急北斗

別のホームには新青森と函館を結ぶ津軽海峡線で活躍していた[a]現在は北海道新幹線開業で運行は停止している。特急スーパー白鳥(789系)が停車していた:

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特急スーパー白鳥

こちらは函館駅前から五稜郭公園駅まで利用した函館市電(8002号車):

8002号車 「函館米穀」

こっちは五稜郭公園から函館駅まで乗車した時の函館市電(3003号車):

3003号車 「株式会社五勝手屋本舗」

函館に来るまでは、おおよそ天気は期待していなかったのだけれど晴天になってくれて良かった。五稜郭を歩き回ってると逆に暑いくらいだった。

で、こちらは五稜郭の本堀を貸ボートで楽しむ人達:

五稜郭の本堀(拡大版)

その貸しボート屋と五稜郭タワー、そして半月堡(はんげっほ):

貸しボート屋の横にあるのが半月堡

っと五稜郭タワーを撮っていると飛行機が横切ってきた。函館空港への着陸態勢に入っているようだ:

五稜郭タワー

着陸態勢の全日空機

こちらは五稜郭内で見たもの。特にカモメを多く見かけた:

紫陽花(あじさい)

石垣とカモメ

箱館奉行所近くに立っていたアカマツ:

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見事なアカマツ(拡大版)

五稜郭を攻めたあとは五稜郭タワーへ。それから函館駅まで戻って函館山を中心に市内の観光へ

ということで、この時のフォト集はこちら:

See Also五稜郭攻め (フォト集)

参照

参照
a 現在は北海道新幹線開業で運行は停止している。

両国・國技堂 − A Rice Dumpling eaten by Gorō Inogashira also.

一昨々年は、平成27(2015)年のお盆休み前に千葉市内にある(というよりは博物館。)を攻めてきたが、現在残っている規模はそれほどではなかったので午前中に切り上げることにした。その後はJR総武線を乗り継いで両国にある江戸東京博物館へ。結局、一日中、博物館になったわけであけど ;)。午後は当時開催されていた「徳川の城 〜天守と御殿〜」を観てきた。お昼は駅近くの Fast-Food に入って天丼を食べたのだけれど、両国はかなり久しぶりだったので少しばかりウロウロしていると、甘味処の両国國技堂が目に入ってきた:

両国國技堂

このお店、「孤独のグルメ Season2」の第八話で井之頭五郎が立ち寄った店。五郎が立ち寄った時の季節とは正反対に、この日は夏真っ盛りで、街中はアスファルトの照り返しもあって大へん暑かったのでお店に退避することに。入ってみると1Fはおみやげ屋と厨房、2Fが喫茶コーナー[a]「喫茶店」ほどの広さはなかった。のようだったので早速階段で上がってみると運良く一席だけ空いていた。ちなみに自分以外はほとんどが外国人の方々だったけど :D

で、注文したのは五郎と同じ「だんごセット」(600円):

だんごセット(600円)

他のお客は当然ながら、かき氷やあんみつ盛りを食べていたけど、自分は熱いお茶と団子である。左から海苔、みたらし、小豆で、それぞれ焼きが入って温かかっただけあって香りが挽きたち、一層美味しかった。あと五郎と同じように、自分もスプーンを使って小豆をすくって食べてきた。

両国・国技堂
東京都墨田区両国2-17-3


ここからはオマケ。

JR千葉駅から城址最寄りの県庁前までは千葉モノレールで移動したけど、この時が初めての乗車だった。まさか上にレールがある[b]いわゆる「懸垂型モノレール」と呼ぶらしい。とは思っていなかったけど :O

アーバンフライヤー0形

1000形

こちらは亥鼻城2郭跡に建つ千葉市立郷土博物館。現在は亥鼻公園となっている:

亥鼻城跡の模擬天守(拡大版)

亥鼻台地の上に築かれた城跡

この博物館の前には、千葉氏の最盛期を築いた千葉常胤(ちば・つねたね)公の騎馬像が建っていた:

千葉常胤公銅像

そして東京江戸博物館で観てきたのがコレ。両国国技館は、この左手:

「徳川の城」のポスター

これはJR両国駅構内に掲げられていた第69代横綱の白鵬:

横綱・白鵬翔

ということで、この時のフォト集はこちら:

See Also亥鼻城(千葉城)攻め (フォト集)

参照

参照
a 「喫茶店」ほどの広さはなかった。
b いわゆる「懸垂型モノレール」と呼ぶらしい。

うなぎ八百徳 − Unagi YAOTOKU(TAKE3).

先週末は平成30(2018)年2月初めに静岡県浜松市で城攻めしてきた。その日は、先月末の大雪の名残が未だに残る関東地方とは異なり、それなりに暖かいだろうなんて期待して行ってみたら関東よりも寒かった:O。今回は昨年の大河ドラマの舞台ともなった井伊谷[a]正確には静岡県浜松市北区引佐(いなさ)町井伊谷。にある城と井伊家の墓所を巡ってきたのだけれど、特に小高い山の上にある城跡は、風は強いわ冷たいわでとても難儀した。おまけに人は自分ひとりしか居なかったし。
そんなこともあって、攻める処を攻めて見る処を見たら、早々に浜松市へ戻ってきた。このまま帰ると夕食時間になってしまいそうなので、ちょっと中途半端だけど夕飯を浜松駅周辺で食べることにした。

昨年も何度か浜松市周辺の城攻めや古戦場巡りをしたが、その度に浜松餃子の有名店へ行っては、長蛇の行列を見て諦めていたけど、この日は迷うことなくいつもの鰻屋へ。下車したバスターミナルからも近かったし :D

今回も広小路沿いにある「うなぎ八百徳」本店へ

まだ15時ちょっと過ぎということもありお客はまばら。一応はお昼は既にとっていた[b]寒い城跡でコンビニおにぎり☓3個。がお腹ペコペコだったので、メニューを見ることなく昨年とまったく同じものを注文した。まずは生ビール(600円):

生ビール(600円)

ちょっと遅れて、焦げたタレが食欲をソソる「きも焼き」(620円)をつまみながら、寒い中での城攻めを振り返ってみたり、帰りの新幹線の時刻を確認したり:

きも焼き(620円)

そうこうしている間に「うな茶」(3050円)が登場。数切れ残った「きも焼き」を脇に置いて、早速いただくことに:

今回も「うな茶」(3050円)

お櫃の蓋を開けると、タレの焦げた匂いが俺の鼻を刺激した:D

お櫃に盛られた浜松産の鰻

偶然ではあるのだけれど、この前日にネットのニュースで「絶滅危惧種の鰻」とか「絶望的不漁の鰻」なんて記事や論評を読んで鰻を食べるのを自粛した方がよいかどうか考える時が遂に来たかと思っていたが、目の前に鰻が出てくると、やっぱり食べてしまうのは罪かなぁと思った :$。でも、ここ浜松はそんな切羽詰まった空気感はなかったけどなぁ。

食べ方も去年と一緒。一杯目はそのまま「うな丼」風に:

まずは「うな丼」風にそのまま頂く

二杯目以降は出汁をかけてお茶漬け風で:

ネギがいい味出していた

意外とお腹一杯になる

食べる前までは絶滅危惧種の鰻についてあれこれ思い浮かんだけど、なんだかんだ食べているうちにすっかり忘れてしまった[c]ビールでホロ酔いしたのもあるが。。これからは家で食べるのは我慢して、名産地に行った時だけ食べることにしようと思う0:)

うなぎ八百徳 本店
静岡県浜松市中区板屋町655


ここからはオマケ。

この日は9:30amに浜松駅に到着。駅北口にあるバスターミナルから奥山行きの遠州バスに乗った。こちらがバスターミナル:

JR浜松駅北口のバスターミナルから

ここから1時間ほどのところにある「井伊谷」(いいのや)と云う停留所で下車し、その周辺にある井伊家ゆかりの遺構(跡)を巡りつつ、井伊家菩提寺である龍潭寺(りょうたんじ)へ。

一応、昨年は平成29(2017)年には大河ドラマ「おんな城主・直虎」に合わせて、ここ浜松やその周辺まで足を運んで直虎弁当なんかを食べたり、残念ながら雨のために井伊谷まで来れなかったが思い出があるので、やっと達成できてなんだか感慨深い 8)

ということで、こちらは井伊谷川沿いから眺めた井伊谷宮。この日は青空が広がっていたが、とにかく寒かった:O

井伊谷宮と井伊谷川(拡大版)

井伊谷宮を過ぎたところに龍潭寺があるのだけれど、昨年の大河ドラマの主人公・次郎法師こと井伊直虎の墓所があるということで、予想はしていたけどさすがに大勢の観光客が来ていた:

龍潭寺

こちらは山門。境内にある東門の次に古い江戸時代前期に再建された本瓦葺きの四脚門:

明暦2(1656)年に再建された山門(総門)

こちらが境内でもっとも古い約400年前に建てられた東門(旧鐘楼堂):

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東門(旧鐘楼堂)

そして本堂。江戸時代の延宝4(1676)年に再建されたもの。屋根の棟には井伊家の家紋が付いていた:

延宝4(1676)年に再建された本堂(拡大版)

これは本堂の修復記念瓦。大正10(1921)年の本堂改修時、それまで付いていた入母屋造の屋根大棟の両側についていた鬼瓦:

龍潭寺本堂修復記念瓦

本堂奥には次郎法師こと井伊直虎公他、井伊家歴代の墓所や井伊家を支えた重臣らの墓所があった。

龍潭寺をあとにして井伊谷城跡へ向かう前に、ちょっと小腹が空いたので寺の脇にあったおみやげ屋で「出世だんご」(100円)を食べてきた。焼きたてだったので暖かく、浜納豆がトッピングされて美味しかった:

みたらし団子(100円)

こちらが現在の井伊谷城跡。標高は約115m:

井伊谷城跡

登城口には「出世法師・直虎ちゃん」なるキャラクターが残っていた:

出世法師・直虎ちゃんの注意書き

他にも至ることころで次郎法師さんにであった。ドラマは終わったけど、地元はまだまだ盛り上がっているようだ:

ガーデンと次郎法師

登城口から15分ほどスローブ状の坂を登っていくと城跡に到着する。戦国時代初期の城であるので、遺構はそれほど残ってはいなかった。まぁ期待もしてなかったが :P

井伊谷城跡

しかしながら城跡からの眺望は悪くはなかった。こちらは大手口跡から井伊谷の眺め。この先に浜松がある:

大手口の手前から井伊谷の眺め(拡大版)

最後に、地域遺産センターなるところで開催されていた大河ドラマのメモリアル展示。出演者のサインやドラマのポスターがあった:

「おんな城主・直虎」のメモリアル展示(拡大版)

ということで、この時のフォト集はこちら:

See Also井伊谷城攻め (フォト集)
See Also龍潭寺と井伊家墓所と小野但馬守供養塔 (フォト集)

参照

参照
a 正確には静岡県浜松市北区引佐(いなさ)町井伊谷。
b 寒い城跡でコンビニおにぎり☓3個。
c ビールでホロ酔いしたのもあるが。

伝説のすた丼屋 − Not Sta-don, Stamina Karaage Rice Set.

と云っても、今回食べてきたのは、以前に店舗限定でメニューに出ていた唐揚げ定食で、今年は平成30(2018)年の2月から全国展開された。唐揚げ、それもすた丼で使われている「秘伝のニンニク醤油ダレ」がベースの特製ダレに漬け込んで『パンチの効いた』鶏モモの唐揚げらしい:)

伝説のすた丼屋溝の口店

東急田園都市線の高架下にある店。神奈川県には意外と店舗が少ない。

こちら「鬼盛り・すたみな唐揚げライス」(780円)。この上には「超鬼盛り」があり、12個の唐揚げを頂けるそうだ。今回は初めてなので様子見で標準にした。お皿には大小の唐揚げが8個とキャベツとマヨネーズ。右下の小鉢は大根おろしが入ったポン酢ベースの特製ダレ。御飯にはいつもの漬物付き:

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「鬼盛り・すたみな唐揚げライス」(780円)

唐揚げは標準的なもの。個人的には「ザンギ」が好みだけれど。売り文句の割りには味は薄め。あんまりパンチは効いっていなかった。なので、ザンギ派には物足りないかなぁ:|

アツアツの唐揚げが8個あった

注文してから揚げるので、出てくるまで時間がかかるが、混んでいる時間では無かったのでひたすら待った。出てきた唐揚げは熱々で、御飯と一緒にパクパクいけた。「超鬼盛り」は無理だけど、当分はこの定食にハマるかも。是非、ソースを置いて欲しい。

伝説のすた丼屋 溝の口店
神奈川県川崎市高津区溝口2-8-12