Movies」カテゴリーアーカイブ

永遠の0.

この間の連休初日に観てきた。 朝一番に行ったんだけど、ほぼ満席。 映像的にCGは悪くなかった。むしろよく出来ていた。零式艦上戦闘機21型の編隊飛行や甲板に日の丸を描いた空母赤城、それにP51ムスタング(?)との空中戦のシーン、さらに圧巻なのはラストに宮部が特攻するために急降下し、弾幕の中を海面スレスレに飛行するシーンなんかは素晴らしかった。ゼロ戦は実物大が何機か作成されたようだし、赤城の航行シーンは自衛艦が航行しているウェーキ(航跡)に赤城のCGを重ねあわせているようで雰囲気は十分だった。 あと、生真面目で信念が強い宮部久蔵役の岡田准一も悪くなかった。(アイドルという観点から)実際に観るまではかなり疑問だったけど。あと彼の女房役の井上真央も、しおらしい純日本人女性を演じきっていた。 彼・彼女らの演技から、この結末を持つストーリー(とサザンの)だと、やっぱりお涙頂戴だよねぇ。それは別に悪くないんだけど、ストーリーが気に入らないというか、お涙頂戴を前提としている感じが前面に出ていて嫌だった。だって、あんなストーリーが現実にあるとは思えないし。 うちの家系にも特攻に殉じた親戚がいるけど、別に彼らは今の日本の礎を作ったわけでもないし、英霊でもない。戦争の犠牲者でしかない。それをなんか作り上げた演出で美徳感を出してほしくない。映像の割に話が嘘っぽく見えてしまう。原作を読んでないので何とも言えないけど、作者が太鼓判を押した作品だから、そのとおりだんだろうな。そのため、観てから数週間たった今では感動したっていう気持ちが既に萎えてしまった。

20140113-永遠の0.jpg

で、なんでこの作品の題名の「ゼロ」は英数字なんだろうか:/

My Rating: ★★☆☆☆ (2.5点)

Gravity.

3D で観てきた。今年壱番の鑑賞。
スクリーンが小さくてあまり迫力は感じなかったけど、目に見えないSFチックな心理描写は演出、役者共に素晴らしい。CGの映像は圧巻。
けれども、見終わってあまり残るものはなし。なんとなくノンフィクションのドキュメンタリーを観た感覚。最近のSFモノって未知の生物がどうこうってテーマが多かったからだろうか :/
宇宙空間での交信ってやっぱり雰囲気あるなぁ。「交信」向けの声ってあるんだなぁ。ミッション・コントロール (管制官) 役の Ed Harris の声はやっぱり渋い。
でも、なんでこの映画の邦題は「ゼロ・グラビティ」なんだろうか:/
0102-Gravity-01.jpg
この作品を観るのに3Dメガネを購入したんだけど、帰ってきたら (案の定) フレームがポッキリ逝っていた…。見たからにチープな仕上げだったからなぁ。もうこの映画館では3D作品は観ねぇな :(
My Rating: ★★★☆☆ (3.0点)

Captain Phillips.

今月の映画の日に観てきた (激混みだったので、朝一で行ってよかった :))。
4年前に実際にソマリア沖で海賊に襲撃されたコンテナ船の船長の回顧録をベースとしたフィクション。自分も当時 CNN なんかでニュースを聞いていた覚えが有る。どちらかというと、SEALs が激しく揺れる海上で寸分狂わぬ snipe を行った救出劇というかヒーロー物か、ぐらいの記憶だけど。
で、これを観て実際の主役は SEALs ではなく、船長の Richard Phillips と海賊たちだったということが何とも感慨深く、映画というエンターテイメントとして楽しめた作品。
冒頭の、船長が現代の歪んだ情勢 (貧富の差) と将来への不安 (自分たちの世代が作ったツケをこれからの若者達に押し付けざるを得ない遣る瀬無さ) を口にしつつ航海の途に出るシーン、そしてその地球の反対側で漁師では喰っていけない海賊予備軍の若者たち。共に搾取する者達 (国や政府/海賊たちのリーダー) の下で生きていかないといけない宿命の中、お互いの立場で相まみえるという構図。海賊が悪いのか、海賊を生み出すことになった社会が悪いのか。
見終わった後感じたのは、まずオーディションで海賊役を得た役者らの演技がうまい。ずる賢いリーダーは米軍との交渉にあっさり騙されるという素直さを持ち、彼としょっちゅう衝突するサブリーダーは残忍で典型的な悪者、そして次第に Phillips に同情していく善悪を知らずに育った下っ端の少年 (と、あまり出番のない救命ボートのドライバ)。それぞれがうまい演技だったので、海賊に同情したくなる気もなくはないという感じ。
そして、上っ面の善悪を強力な武力でしか正していくことができない現代社会の矛盾さなんかを感じとれる作品で、こういった貨物船の海賊対策とか、かなり緻密な考証をもった感のある映像でした:
1201-Captain_Phillips-01.jpg
あと、SEALs って人質交渉の技術も持っているんだなぁと関心した8)
My Rating: ★★★★☆ (3.8点)

風立ちぬ.

遅ればせながら、先週観てきた。本当は足を運んでまでも観るものか悩んだんだけれども。
で、個人的には思い出したくないことを思い起こさせる嫌ぁな作品だった。あとラストで、逝ってしまった人 (菜穂子) が生きている人 (二郎) に「生きて」って語りかけるシーン、こんなに苦しく辛い言葉はないな。あのセリフは必要だったのだろうか :/:
1124-風立ちぬ-01.jpg
それでも宮崎ワールドのキャラクターは心に残る (カリオストロから)。
でも、やっぱり観ていて辛いので:
My Rating: ★★☆☆☆ (2.0点)

The Counselor.

先々週、観てきた
邦題の「悪の法則」って意味がわからなかったのでどうかと思ったけど R.Scott 監督だということで劇場まで足を運んだ。
世界で最も (個人的には世界で一番) 危険な街の Ciudad Juárez (シウダー・フアレス) を舞台に、人間模様(?)を演出した作品。名の通った俳優陣が無残に殺されていくのはショッキングかも。その殺され方も、直接的な映像は少ないけど、あらかじめ説明されているので観る側のイマジネーションで残酷さが異なる気がする。
とにかく地球の裏側ではこんな殺戮が日常茶飯事に起きている事実と金持ちの欲とか赤裸々に描写する演出さすがか。でも人によっては冒頭のセリフや合間に入る sexual なシーンは不快かも。なので、一緒に観に行く人は選んだほうがいいです :/:
1116-The_Counselor-02.jpg
個人的に残念だったのが、歳をとった Penélope Cruz。若い頃の面影は何処に…:(
しかし、この México にあるシウダー・ファレスって街は半端ないな。コカイン戦争のまっただ中で金と麻薬のためなら老若男女関わらず殺人・誘拐・暴行を行うメキシコ人は、本作中にも語られているように「人間とは別の種族」そのもの。Google でも「娯楽のために実際の殺人現場を撮影する映画」という意味のキーワードと「メキシコ」とで画像検索するだけで ogrish な結果が返ってくるし。
そういうことで作品の評価というよりも、観た後の気の重さから
My Rating: ★★★☆☆ (3.0点)