先月は、令和5(2024)年5月中旬の週末に恒例の友好祭に行って来た 。
今回で連続で三度目の5月開催。もう完全に通例になってしまった、この週末の初日は晴天で夏日、そして最終日は曇りのち雨との予報であったが、特に気にせずに昨年同様、最終日に行って来た。現地時間としては30分ほど遅い到着になってしまったけど、こちらも昨年とほぼ同じ場所から入場までの行列に加わることができた。
ただし今回の Security Checks は例年になく厳しかった〜 。ID Check はほぼ全員が対象で、さらに昨年は無かった金属探知機による身体検査[a]ポケットに入れたものは全て出して手に持つことを強制された 😅️。も全員が対象で、最後は手荷物検査。複数の行列に対して、この規模の検査なので Stacked するのは当然か 。
曇り空の下で観覧中、ときおり雨がボツポツ降ってきたし、地上展示や飛行展示は期待していたほど規模ではなかったが、来場者は昨年と変わらず多かったように見えた:
今年も、昨年と同様の時間帯に八高線の東福生駅へ向かい、国道R16沿いに伸びた Supply Gate (一般開放ゲート)へ向かう行列に加わった。昨年よりも電車が一本遅かったので30分ほど遅れての到着であったのだけれど、結果的に昨年とさほど変わらない場所からのスタートだった:
しかしながら、行列の進みが悪くて開場時間09:00amを過ぎた時刻に第五ゲート前の交差点へ到達。昨年よりも60分ほど遅い[b]30分遅れの行動なので、実質的には昨年よりも30分くらい遅い 😞️。:
こちらが第五ゲートをくぐった先の Security Checks の行列。この時点で例年とは何か違った異様な Stack に見えた :
この先で米軍による ID確認、その左手奥で身体検査。さらにその先で自衛隊による手荷物検査が行われていた:
この「長〜いトンネル」を抜け、McGuire通りに沿って会場へ向かうことができたのが 09:44am:
こちらが今回のMy GPS Activity。総移動距離は9.53km(➘)であるが、消費カロリーは1,543C(➚) で、気温は最高20℃(➚)。帰りは牛浜駅を利用。()内は前年比:
さらに昨年の行列開始点には★印を付けておいた。今回はお昼を食べたあと雨が降ってきて不安定な天気に変わってきたこともあり、2:00 pm 頃には撤退した。
会場入口前で、格納庫15脇には航空自衛隊・横田基地と自治体のイベント・ブースがあった。今回は航空自衛隊・宇宙作戦群の広報部隊が展開していたし、自衛隊の制服の試着や記念撮影のスポットが置かれていた。
そして恒例のマスコットとしては航空自衛隊@横田基地の「ハヤテくん」の他に、ここ横田基地の一部を領有する東京都西多摩郡瑞穂町の「みずほまる」も目撃した:
会場に入ると、まずはフードブースでお出迎え。こんな風景を見るとアメリカに上陸した感じ:
さらに、こちらも恒例の「待ち合わせ場所」の目印である横田基地所属 Lockheed MartinC-130J-30 Hercules 輸送機(14-5807):
開場から1時間近くたったフードブース周辺の様子(09:49am)。もうブースで食事を買い込んでいた人がいた :
フードブースを通過して航空機地上展示エリアへ。今回は反時計回りに見学してきた。
ここで滑走路から二機の米空軍 C-130J-30 が離陸した。空挺降下の飛行展示&デモであろう :
離陸した光景を眺めてから民間機の展示ブースへ。Cessna 社のセスナ機や Diamond Aircraft 社の軽飛行機。ちなみに Cessna 172H 以外は横田基地のヨコタ・アエロ・クラブ所有機:
JA3353 のエンジンはLycoming O320-D2J、最大出力は160馬力、最大巡航速度は220km/h、通常巡航速度は185km/h、離陸距離270m / 着陸距離165m。乗員乗客は1+3名。茨城県筑西市からこの友好祭のために毎年飛来している。
さらに小型ビジネス・ジェット機として Cessna 社や Honda 社の Hondajet が展示されていた。Hondajet はエンジンを一般的な胴体後部ではなく主翼上面に配置しているのが特徴:
続いて陸上自衛隊機。 東部方面隊立川駐屯地の第1飛行隊から Fuji UH-1J 多用途ヘリコプター(41832)、そして同じく東部方面隊木更津駐屯地の第4対戦車ヘリコプター隊から AH-1S 対戦車ヘリコプター「コブラ」(73491)。それぞれ Bell 社から富士重工がライセンス生産+拡張したもの:
AH-1S は、対戦車誘導弾などの火力及び特有の機動力をもって、主として対戦車戦闘の任務で使用する。乗員は操縦士・射手の二人、巡航速度は約230㎞/h。両翼に TOWミサイル、70mmロケット、操縦席下に 20mmガン、横に伸びているのは風向風速センサ:
こちらも友好祭はお馴染みになった航空自衛隊 Mitsubishi F-2A(43-8528)は百里基地・第7航空団・第3飛行隊所属:
そして航空自衛隊・入間基地の中部航空方面隊司令部・支援飛行隊から Kawasaki T-4 中等練習機(56-5735):
同じく航空自衛隊・入間基地の第2輸送航空隊の第402飛行隊所属の Kawasaki C-2(18-1215):
昨年は令和5(2023)年4月に、スーダン共和国で在留邦人らの避難・輸送で使われたものと同型機[c]実際には美保基地所属・第3輸送航空隊の C-2が使われた。。乗員2〜5名+輸送員110名。全長 43.9m、全幅 44.4m、全高14.2m。最高速度 820㎞/h。航続距離は約 7600㎞:
ここからはしばらく米空軍機。嘉手納基地の第18航空団所属の Boeing KC-135R Stratotanker 空中給油機・輸送機(60-0342) :
近代化の改修によりエンジンがターボファンエンジンに換装されている。 第909空中給油飛行隊(AIR REFUELING SQUADRON)のモットーは “ALWAYS THERE“。 第718航空機整備飛行隊(Aircraft Maintenance Squadron)所属機:
KC-135R がある地上展示エリアの北端から立入禁止のエプロンには本日の飛行展示で使われるであろう機体が駐機していた:
ここで場内アナウンスに促されて上空を見上げてみると、既に離陸していた C-130J-30 2機が飛来して陸上自衛隊・第1空挺団による空挺降下がデモされた。よく見ると隊員の脚に結び付けられたフラグがたなびいていた:
このあとは折り返して、再び地上展示エリアの観覧へ。まず、こちらも常連の米空軍・航空機動軍団(Air Mobility Command)所属の Lockheed C-5 Super Galaxy 大型長距離輸送機(87-0042):
ペイロードは米軍最大で、主力戦車2両分に相当する122トンもの貨物を搭載可能で、機首と機体後部の両方に搭載口を持つ前後貫通式:
隣は米空軍・ハワイ州パールハーバー・ヒッカム統合基地所属の Boeing C-17 Globemaster III(05-5153):
貨物室の内部と、その先にあるコックピット背面部:
さらに進むと人だかりができている場所があったが、どうやら米空軍の主役機が展示されているようだった:
ついに登場。こちらもC-17 同様に、ハワイ州パールハーバー・ヒッカム統合基地所属で、12年ぶりに横田基地へ飛来した 米空軍 Lockheed Martin F-22A Raptor(03-4050 と 03-4055) :
ステルス性、超巡航性、操縦性、そして統合されたアビオニクスを組み合わせた新世代の機体で、サポート性の向上と相まって、戦闘能力が飛躍的に向上する。特に空対空任務と空対地任務の両方を実行し、21世紀の空軍にとって不可欠な作戦コンセプトを完全に実現できる設計になっている。全長 18.9m、全高 5.1m、翼幅 13.6m:
日米友好祭で初めて F22 を見たのは十五年前の平成21(2009)年で、その時はMPが立ち、機体背後に回り込んで見ることはできなかったが、今回は背後から眺めることができた。ただし、さすがに極秘であるエンジン部は完全にカバーされてのぞき見ることはできなかったが:
ここで再び場内アナウンス。地上展示を観覧する前に飛び立った米空軍 C-130J-30 から陸上自衛隊・第1空挺団の空挺降下が始まった:
このあとは地上展示の観覧を再開。F-22A のお隣は二機の米空軍 General Dynamics F-16 Fighting Falcon。一機目は F-16CJ 多用途戦闘機(91-0405)。州軍 である Minesota ANG(Air National Guard)から。従来機よりエンジンが強力になり、さらに AGM-88対レーダーミサイルが追加された型。エンジンカバーには 148th Fighter Wing のエンブレムが描かれていた:
二機目は嘉手納基地から F-16CM 多用途戦闘機(88-0512)。州軍 である South Dakota ANG(Air National Guard)。エンジンカバーにはサウスダコタ州・ラシュモア山国立記念公園にある四人の Presidents [d]ジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソン、セオドア・ルーズベルト、エイブラハム・リンカーンの四人。の彫像が描かれていた:
そして、こちらも友好祭ではお馴染みにである横田基地所属の第21特殊作戦支援中隊(21st Special Operations Squadron)の米空軍 Bell Boeing V-22 Osprey(12-0062) :
昨年末に屋久島沖で横田基地所属の Osprey 墜落事故があったため、今回は飛行展示はなく地上展示のみ。予定では海兵隊の Osprey も飛来予定だったがキャンセルされた模様。
実際、応対してくれた第21特殊作戦支援中隊所属の隊員に Osprey は本当に安全なのか?と質問してみたら、しばらく考えてから一言「俺は信じている」と返答があった :
ATV(全地形対応車)のMRZR-4 の展示の他、個人装備や後部ランプに取り付けられた GAU21 重機関銃などを見ることができた:
三沢基地から海軍機として電子戦部隊 Yellow Jackets VAQ-138 の Boeing EA-18G Growler(168931):
そんな時、先程の飛行展示を披露してくれた米空軍 C-130J-30 が帰投してきた:
地上展示機の観覧に戻り、こちらは航空自衛隊 Mitsubishi F-15J Eagle(52-8863)。宮崎県の新田原基地《ニュウタバル・キチ》・第5航空団・第305飛行隊からの参加:
こちらは赤いストライプが特徴的な入間基地・飛行点検隊所属の U-680A Citation Latitude(02-3032)。機体はセスナ社が開発したビジネス・ジェット機をベースにしている:
この航空自衛隊 Lockheed C-130H Hercules(45-1074)は小牧基地・第1輸送航空隊・第404飛行隊所属機:
6人の乗員と最大92人の輸送員を積載するために四基のターボ・プロップ・エンジン(T56-A-15)を搭載し、最大航続距離(5t搭載時)は約4,000㎞:
米陸軍 Beachcraft C-12 軽輸送機(86-0081):
地上展示機の最後は横田基地・第36空輸飛行隊(36th Airlift Squadron)所属の Lockheed Martin C-130J Commando II 特殊作戦機(14-5813)。空軍特殊部隊用の輸送機:
AE2100-D3エンジンと六翅プロペラを採用した最新型:
地上展示を見終わった後、鳥居を見て、屋外ステージでしばらく休んだ(11:40am):
このあたりで空模様が怪しくなってきたが、ひとまずお昼を調達することに 。流石にお昼時なので、どこのブースも長蛇の列。その中で意外と空いていたのが「500gステーキセット」。値段が 2,500円と云うところも空いていた理由の一つかもしれない :
・・・と思ったら、空いていたのは注文用の行列で、ステーキの受け取りはその先にある長い行列だった 。このセットは 500g のステーキ、ハワイアンロール、ミネラルウォータ、そして小袋のチップスといった構成。この時期(当時)の「異常な円安」により値段も高い。
まぁ海外旅行に来たとでも思って行列に並んでみた。支払いを済ませると米軍御用達の Purified Water[e]日本語に直訳すると「精製水」だが、こちらは米軍にしか卸されていないミネラルウォータ。ナイアガラの水らしい 😎️。 500mlとチップスの小袋を渡されるので、それを持って今度はステーキ待ちの行列に並び直す:
こちらは Backyard の様子。専用の移動式コンロの上でステーキが焼かれていた:
受け取ったステーキセット(2,500円)がこちら 。円安とは恐ろしいものだ・・・ 。屋外ステージ前へ移動し、演奏を聞きながら食べることにした:
Costco で売ってそうなパンがハワイアンロール。意外と重く、もちもちして柔らかった。肉の方は、もうここまでくるとグラム数なんかどうでもよいのだが、味が付いていて予想外に柔らかく、普通に美味しかった:
ついでに CRAFT BEER(800円)も。三種類あるフレーバーの中から Type-B の MODERN TIMES(INFINITE PATIENCE)を注文。PASSION FRUIT, BLUEBERRY, CITRUS の香りがいい感じ:
屋外ステージの演奏を見ながら食べていると、雨がポツリ、ポツリと降ってきてちょっと焦ったが、なんとか完食できた。
食べている最中、轟音と共に頭上を F-16CM が通過していった(フォーク持っていたので後半は撮影が追いつかず ):
雨が止んだところで撤退することに。こちらは格納庫15の様子。雨が降ってきたことで密集度が高かった:
can-am社の COMMANDER 800R(2020年モデル):
軍用犬 K-9 のデモを横目に一般開放ゲートへ向かった。今年はスムースに退出することができたが、R16を渡ってJR牛浜駅へ向かう途中、来場者の列がすごかった。もちろん駅へ向かう行列もすごく車道にはみ出しそうで怖かったので、ショートカットして福生市民会館へ逃げ込み、1Fにあるカフェで牛浜ジェラート(500円)を頂いて一休み。三つまでフレーバーを選べると云うことだったけど、ほとんど選択肢がなかった :
最後は、牛浜駅からから友好祭へ向かう行列の眺め。どうも駅前から行列になるように強制されるようで、一般開放ゲートまでこんな感じだった:
ここから一般開放ゲートどれくらい時間がかかるんだろうと考えるだけでも恐ろしい[f]もしかしたら 夜8時の花火が目的なのかも 🙄️。・・・ 。
横田友好祭2024 (フォト集)
これまでのブログはこちら。
参照
↑a | ポケットに入れたものは全て出して手に持つことを強制された 😅️。 |
---|---|
↑b | 30分遅れの行動なので、実質的には昨年よりも30分くらい遅い 😞️。 |
↑c | 実際には美保基地所属・第3輸送航空隊の C-2が使われた。 |
↑d | ジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソン、セオドア・ルーズベルト、エイブラハム・リンカーンの四人。 |
↑e | 日本語に直訳すると「精製水」だが、こちらは米軍にしか卸されていないミネラルウォータ。ナイアガラの水らしい 😎️。 |
↑f | もしかしたら 夜8時の花火が目的なのかも 🙄️。 |