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泰巖歴史美術館 − A Legendary Castle in the Tokyo MACHIDA City.

先週末は、令和4(2022)年の処暑の候の週末、天気が優れないとの予報により城攻めは諦めて溜まっている訪問記でも書こうかと思っていたが、どうやら予報は外れだったらしく[a]このところ天気予報の外れっぷりはすごい。前日の予報さえも当てにならない 😐️。、外出したいが、どうせなら今読んでいるに関係ありそうな史料探しに博物館に行くことにした。

そこで思い出したのが二年前の令和2(2020)年にオープンしてから、いつか観に行こうと頭の隅っこに置いておいた東京都町田市の泰巖《タイガン》歴史美術館。館名は信長の戒名である「総見院殿贈大相国一品泰巌大居士」からとっているらしい。

小田急町田駅から歩いていくと外観が少し変わった建物が見えてくるのですぐに分かる:

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泰巖歴史美術館

展示室は1階から5階まで。入場料は大人1,500円(当時)。

原則的に写真撮影は不可だが1階と2階で鑑賞できる安土城天主櫓は可能だった[b]しかしながら撮影エリアが狭く被写体が巨大なのでスマフォカメラでは限界があった 😕️。

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織田信長の居城・安土城の天主

てっきり縮小模型くらいと勝手に思っていたが、博物館の建物の1階と2階の吹き抜けに、推定ながらも実物大の建築物が置かれているとは正直なところ全く想像していなかった:D

通説では、天正4(1576)年に信長が築城を命じ三年後の同7(1579)年に完成した安土城には、望楼型地上6階地下1階の規模を誇る天主が建っていたと云う。

博物館1Fでは、この天主の5階部分の復元を観覧できる:

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復元された天主の5階部分

今思うとスケールの大きさに驚き、外観ばかりに目がいって内陣や外陣はほとんど写真に収めていなかった:O

この5階は「八角の段」と呼ばれるとおり八角形をした大変特徴的な部屋で、天界をイメージしているらしい。正面に見えるのは狩野永徳による釈迦説法図(レプリカ)。

最上階6階は正方形で「四角の段」と呼ばれ、外観は金箔で仕上げられていた:

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天主最上階を見上げる

但し、しっかり観ると細部が省略されている部分があるようだ[c]あくまでも推定図と比較するとだが。

1階には他に、二年前に自分も京都の大徳寺・総見院で拝見した位牌のレプリカや肖像画や年譜なども展示されていた。

博物館2階では自分の目線から最上階を眺めることができる:

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博物館2階から天主最上階を観る

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2階は近写はできない

いかせん展示室の規模から天主全景を写真に納めることができないのは1階と同じだが、被写体との距離が取れる分だけ斜めからの撮影ができた。但し、1階のように近くには寄れない。

八角の段を垣間見れる瓦屋根:

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七層の屋根は瓦葺

あと松図なんてのも撮影可だったが、かって京都・大徳寺にあった天瑞寺の障壁画らしい。現存する縮図をもとに推定で復元したもの:

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縮図から復元した松図

かって天瑞寺は信長の菩提寺である総見院の横に建ち、明治維新の廃仏毀釈で衰退し廃寺したと云う。

それから博物館3階にある信長の時代の古文書の展示を見てきた。原文の他、現代語訳も併記されているのでじっくり読んできた。ここに展示されている古文書は読み応えあり、信長の他にも信玄や謙信といった同時代の英傑らの肖像画もあった。気づいたら入館して既に1時間以上たっていたっけ :D

博物館4階には刀剣や甲冑、火縄銃が展示さていた。残念ながら、これらの類は近世のものが多かった。そんな中で、「フル装備」の加藤清正が片鎌の槍を持って虎退治しているジオラマは必見。よくできている :)

博物館4階は茶の湯の世界観一杯だった。茶器はもちろん茶室を実物大で再現していた。ここでは千利休の門弟らの茶道具なんかもあり、蒲生飛騨守氏郷と細川越中守忠興の茶筅(実物)は必見かも :)

なんだかんだで、大変有意義な時間を過ごすことができた。なぜか観覧者は自分以外に一、二組ほどで、渋滞することも迂回することもなく、ゆっくり観覧できたのも良かった :)

ということで、この時のフォト集はこちら:

See Also2022年9月 泰巖歴史美術館 (フォト集)

泰巖歴史美術館
東京都町田市中町1丁目4-10

参照

参照
a このところ天気予報の外れっぷりはすごい。前日の予報さえも当てにならない 😐️。
b しかしながら撮影エリアが狭く被写体が巨大なのでスマフォカメラでは限界があった 😕️。
c あくまでも推定図と比較するとだが。

香川元太郎 城イラスト展 − Impressive and Individualistic Illustrating.

その昔に購入した『超ワイド&パノラマ 鳥瞰イラストでよみがえる歴史の舞台』(Gakken)はお気に入りの絵本の一つで、歴史の教科書に出てくるようなイベントやその舞台となった場所を精密に、それも俯瞰した角度で描いたイラストが多数収められていて、パラパラと眺めているだけで十分に楽しめる一冊。特に合戦場の描写なんかは実際の跡を訪問した際に重ね合わせながらイメージするのに役立つし[a]現在、当時の姿が完全保存されている合戦場跡なんかは無いので、現地にある石碑や復元物だけでは臨場感が掴めないって云うのが実際の印象である。

この本に収録されているイラストの作者の一人、香川元太郎氏の個展が関東近郊で開催されることを知り、昨日は令和3(2021)年の梅雨晴れ[b]単に天気予報がハズレただけだけど。の週末に行って来た(ポスター内のイラストは上が讃岐国高松城天守、下が飛騨国松倉城):

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東京都福生市の福生画廊にて

混雑を避けて昼をかなり過ぎた頃に最寄りの福生駅に到着。まずはこのあいだ初めて食べた餃子屋のチェイン店が駅前にあったので、そこで腹ごなしをして会場である近くの画廊へ向かった。エレベータをおりて入室し手の消毒と検温を終え参加者名簿[c]名前と住所と電話番号。特に説明はなかったが 😥 。に記録してから観賞。この時は自分の他に4、5名のゲストがいた。

香川先生が描いた城のイラストは書籍やインターネットではおなじみだし、先日ブログした「太田道灌と江戸城」パネル展の江戸城(全体想像図)も先生の作画だ。とは云え、実物を拝見するのは初めてなので会場に展示されていた30枚のイラストをしっかりと時間をかけて「堪能」してきた。いや〜、ホント丁寧に細かく描かれたイラストなので、拡大鏡を持っていって良かった〜;)。自分が城攻めした城もあって、往時の記憶とオーバーラップさせながら眺めることで二倍楽しめた感じ 。

幸運にも会場には香川先生がおられ、なんと声をかけていただき、実際に「城を描く作業とその実演」を見せていただけることになった。題材は、自分も七年前に攻めてきた小机城。イラストを描く作業を初めてみたが、先生の場合は忠実と正確さを重視しているようで、この小机城を描くにあたり、「縄張リスト」の西股総生氏から提供された復元縄張図を参照し、そこに記載された「高度」別に城の構成物を下書きしていくらしい。この時点で人や塀なんかの種類も決まるのだそうだ。この下書きを西股氏や編集者に確認してもらい、その後に本書きとなる。その原画をコンピュータに取り込んで城郭以外の草木や建物をソフトで置いていってイラストを完成させていく。この小机城が完成するまで一週間もかからないとのこと。描き方は先生が独学で習得したものらしい。話を聞いて城郭の描き初めの構図と俯瞰(遠近と高度)が重要だと云うことが分かった[d]例えば主人公となる城の遠くに敵の城を描くことで、見ている城に関する背景や事情も汲み取ることができるなど。。小机城の場合、城の上に鶴見川(とその河川敷)を描き入れるために、城郭と川が共に視界に納まるように位置を決めたようだ。

いや〜、このような描き手の考えを知ったあとに、もう一度作品を眺めていくと三倍楽しむことができた 8)

せっかくなので『ワイド&パノラマ 鳥瞰・復元イラスト 日本の城』(Gakken)を購入[e]某ネット本屋に比べると驚くほどお得だった 😉 。

Mikeforce::Today

どこで購入するよりもお得だった

さらに先生直筆のサインも頂いた。宝物です 8)

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直筆サインなので宝物入り!

梅雨のシーズンであり、再び COVID-19 感染拡大の予兆がでてきたこの時期、遠出して城攻めにはなかなか行けないが、先生の描いた「城を攻める(眺める)」ことで気が紛らすことにしよう :D

福生画廊
東京都福生市本町42 マサビルB館3F


ここからはオマケ。

二度目は福生西口店で。前回同様にダブル餃子定食(650円)+水餃子3個(200円)+生ビールグラス(360円)を注文した:

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ダブル餃子定食(650円)+ライス普通

今回は焼き餃子が火傷しそうに焼けていて美味しかったが、逆に前回絶賛した水餃子は冷たくて乾いていてダメダメだった :(

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水餃子3個(200円)

この店でも「らんちゃん」は健在だった:

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「3割うまい!!」

個人的には、まだ『3割うまい!!』は認めていないが :P

ぎょうざの満州・福生西口店
東京都福生市本町142福田屋ビル1F

参照

参照
a 現在、当時の姿が完全保存されている合戦場跡なんかは無いので、現地にある石碑や復元物だけでは臨場感が掴めないって云うのが実際の印象である。
b 単に天気予報がハズレただけだけど。
c 名前と住所と電話番号。特に説明はなかったが 😥 。
d 例えば主人公となる城の遠くに敵の城を描くことで、見ている城に関する背景や事情も汲み取ることができるなど。
e 某ネット本屋に比べると驚くほどお得だった 😉 。

American Sniper.

もう半年近く前だけれども観てきた
イラク戦争にNavy Seals Team3(中東地域担当)所属のスナイパーとして4度も従軍し、武装勢力からは「Shaitan Ar-Ramadi」(ラマディの悪魔)と恐れられた人物、C.S. Kyleの自伝をC.Eastwoodが監督し映像化した作品。前半は兵士としての勇敢さ、遠い中東で戦うことを志したアメリカへの愛国心の強さなどが強調され、それが後半には一転、弟や友人らが傷つき倒され、現地の幼い子どもたちを否応なしに戦争犠牲者に巻き込んでいくという現実が彼の愛国心を無情にも突き崩していく。
こんな重いストーリーを監督の素晴らしい演出とB.Cooperの演技でドーンと共に心の奥に響いてくる。まったく凄い映画だなぁと思った。C.Eastwood監督の映画をまともに観るのは今回が初めて。ちょっとそんな自分が恥ずかしい:$。そして蝕まれた彼は戦地から帰国し、戦闘の無い普通の生活に戻り、除隊した後も精神的に彼とその家族を苦しませていく。
1960年代のベトナム戦争以降の現代戦争、兵器や装備はもとりより戦術も近代化されているのだけれど、その中で一人の兵士を「人間」としてクローズアップした時に見えてくるものはあまり進化しておらず、むしろPTSD(心的外傷後ストレス障害)なる深刻な問題がどんどん浮き彫りになってきている。戦争はある一面では技術の革新をもたらすのだけれど、生身の人間はその見えないストレスに押しつぶされていくという構図を持つということが明確になってきた。それなのに戦争することをを厭わない国家や勢力が無くならないのは、やはり人間は愚かな本能を持つ生き物で、それは大昔に絶滅した「恐竜」と変わらないとでも言っているかのようだ。

american sniper

この作品のKyleら家族の楽しそうなエンドロールが、逆に戦争に巻き込まれた人間に対する悲しさを語っているようで複雑な気持ちになった。
一応、小説も購入したのでゆっくり読む予定。
My Rating: ★★★★☆ (4.0)