先週は令和元(2019)年の霜月のとある週末に東京都西奥多摩の檜原(ひのはら)村に城攻めへ。
この日はバスの時刻に合わせていつもよりは少し遅目に移動を開始。JR立川駅から青梅線に乗り換えて武蔵五日市駅へ移動し、駅前から西東京バス[a]行きのバスは「五里10・数馬行」。土日祝日は1時間に1本程度。で「吉祥滝(きちじょうだき)」と云うバス停で下車。ここから檜原街道を挟んだ標高449mの城山が、かって小田原北條氏の支城の一つであった檜原城跡である。
バス停に着いたのがお昼少し前であったので、城攻めする前にまずは近くにあった創業昭和21(1946)年のラーメン屋で腹ごしらえをした :
見た感じ創業73年とは思えない店構えだったが、開店してすぐということもあって店内はそれほど混んではおらず好きな席に座ることができた。このお店のすぐ裏を秋川が流れており、それを見下ろしながら食べるカウンター席もあった。
テーブルあったメニューをざっと眺めてみるとメインは中華そばのようで、他にうどん・そば、さらにはカツ丼やカレーライスなんかもあった。あとヤマメの塩焼きなんかも人気があるらしい[b]それなりに時間はかかるようだ。。
久々の山登りを控えて少し悩んだけどバスに乗る前にコンビニでおにぎりを購入し山頂で食べるつもりでいたので、ここはお店オススメの「手打ち」中華そばを頂くことにした。但しボリュームのあるチャーシュとワンタン入りにして、醤油味を選択した (1,100円):
中華そばだけあって琥珀色のスープは味薄め。麺は細麺平打ち。チャーシュは4枚、ワンタンは2個はいっていた。他にシナチクとほうれん草が申し訳ない程度に:
日頃、都会で濃い目の味に慣れてしまっていると、ここのスープの味は何も感じられないくらい薄味ではあるが、それほど嫌味はなかった。ただ味よりも量が少なめだったのが残念。どこか地方のラーメン屋なら量が自慢なところが多いのに、どんなに山奥でもやっぱりここは東京かってことを思い起こさせるような後味だった 。
それでも霜月で山奥ともあって日は出ているが寒い感じがした体をしっかりと温めることができ、標高450mほどの急坂を登る準備ができたって感じ。
でも次回があるかどうかわからないけど今度は丼物にしよう 。
秋川渓谷・檜原村 たちばな家
東京都西多摩郡檜原村5574
ここからはオマケ。
こちらが檜原城跡の遠景。ちょうど檜原街道沿いの檜原村役場前から見上げた感じ:
このまま秋川に架かる橘橋を渡ると二股に分かれる。紅葉の季節になると、ほとんどの観光客は右手に折れて「やすらぎの里」や渓流と滝、あるいは山登りを楽しむらしい。城山を登る自分は左手に折れて吉祥寺へ向かった:
檜原城跡の登城口は、かっての居館跡に建てられた吉祥寺にある。境内はそんな趣が感じ取れる建物が多く、いたるところに小田原北條氏の家紋・三ツ鱗紋が掲げられていた:
そして六地蔵様。お地蔵様に向かて左手に登城口、右手奥にはトイレがあった:
ここ吉祥寺から標高449mの城山こと檜原城跡への登城道は十三佛礼拝の道でもあるそうで、登城道から少しそれた所に十三体の仏像が鎮座していた。いわゆる「十三佛巡拝」なる日本独自の民間信仰らしい。
個人的には城攻め優先で脇道に逸れないように登ったため全13体の仏様にはお会いできなかったが、幸いにもお参りできた仏様を紹介すると、まずは釈迦如来像:
地蔵菩薩像:
普賢菩薩像:
薬師如来像:
観音菩薩像:
勢至(せいし)菩薩像:
阿弥陀如来像:
大日如来像:
最後は虚空蔵菩薩像。この仏像は檜原城の主郭跡に置かれていた:
山の尾根づたいに段郭を設けた山城である檜原城跡から武蔵五日市方面の眺め。眺望は思ったほど良くはなかった :
城攻めを終えて麓に降りたあと周囲を少し散策した。
こちらが橘橋。お昼を頂いた「たちばな家」由来の橋。この下は南秋川:
渓流・秋川も先日の台風や大雨でだいぶやられていた:
バスの時間まで外で待っていると寒くなってきたので村役場にあった喫茶店でしばし休憩:
村役場のエントランス奥にあったカフェせせらぎでコーヒーとレアチーズケーキセット(600円)を頂いた:
チーズケーキは自家製(かな?)。甘すぎずプレーンな味と香りでブルーベリーソースと共に頂いた:
店の特等席から秋川の渓流を眺めながら今回の城攻めの疲れを癒やした:
これは西東京バスの「本宿役場前」停留所から城山の眺め。周囲を観ても判るように、まだ紅葉は少なかった:
最後は、この日に見かけた乗り物など。まずは村役場前で見かけた自転車のオブジェ:
これは武蔵五日市駅前で目撃したトレーラーバス「機関車バス青春号」(って云うらしい):
ということで、この時のフォト集はこちら:
檜原城攻め (フォト集)