今年は平成31(2019)年2月初めの週末に東京は八王子にあった初沢城跡を攻めてきた。最寄り駅は京王線高尾駅。駅から徒歩で10分ほどのところに標高300mほどの山があり、その山の稜線を利用した山城だった。なんとも「駅チカ」の山城ってのも珍しい 。
この城、下調べしてみると規模はそれほど大きくなく、今では地元の人たち御用達のトレッキングコースになっていたりして、近くにあった八王子城の支城あるいは烽火台を持つ砦クラスって評価が多かった。まぁ確かに攻めてみると遺構は殆ど残っておらず、本丸がある山頂からの眺めも杜に遮られてお世辞にも良いとは言えないが、「素朴な」縄張りや「これってもしかしたら竪堀?」なんてのを見ていると、いかにも関東の山城だなぁと逆に良い印象を持ってしまった。
午前中はゆっくりと高尾まで移動して、ゆっくりと山城を攻めた後、城跡から高尾駅へ行く間にある鰻屋でお昼を摂ることにした。こちらも下調べした時は某情報バラエティ番組で紹介されたということだったので、混みそうなお昼時を外したかったのだけれど、この店のイチオシである「うなぎ釜飯」は一日5食限定らしく、休日のこの日は激戦になるのではないかと少しハラハラしたが、行ってみるとすんなり入ることが出来て少し拍子抜けしてしまった :
とはいっても店自体はそれほど大きくなく、テーブル席が二つとお座敷(テーブル)が五つといったところ。自分がお店に入った時はテーブル席は埋まっていて座敷のテーブルに案内された。
でメニューのラインナップを見た限りでは釜飯屋というよりは普通の鰻屋のような気もしたが、ここはメニューに記載されていなかったお店イチオシで限定食の「うなぎ釜飯」(2,950円)を注文した。鰻で釜飯ということで出来上がるまで少々時間がかかるとのことだったので、壁に貼ってあった緑茶使用の「しずおかコーラ」(250円)で、まさにお茶を濁すことにした:
う〜ん、ジュースにしたいのかお茶にしたいのかハッキリとしないのが味にそのまま出ていたって感じで、正直なところ美味しくなかったし値段的にも嬉しくなかった 。
緑色のコーラを飲みながら眺めた「一人前で三度味わえる」うなぎ釜飯の食べ方。今回は鰻たれのついたとろろも無料でついたので、一食で四度美味しい釜飯になった :
そして待つこと15分ほどで出てきた釜飯。写真を撮り忘れたけど薬味がたくさんあった[a]まさに食べ方の分だけ。:
釜の蓋をとるとこんな感じ。静岡県島田産の鰻の下にその味がしみた釜飯が。ホント美味しそうな匂いがほわ〜んと漂ってきた:
ここからは先ほどの食べ方に従って頂くことにした。
まずは炊きたての釜飯をシャモジで混ぜて茶碗にとり、鰻のタレと山椒を少々かけて頂いた:
次は海苔とワサビを乗せて頂く。ワサビも静岡産の本わさびだった:
そして、今回のみサービスとして鰻のタレ入りのトロロをかけたもの。これはホント美味しかった:
さすがに釜飯で、茶碗にもそる度に香ばしいお焦げが入ってくるのが嬉しいところ:
最後はお決まりの茶漬け。海苔、三つ葉、ゴマ、わさびを乗せ、土瓶にはいった出汁を注ぐ。特にお焦げに出汁がかかって漂う香りがたまらない:
ということで完食。最後の最後まで釜に張り付いたお焦げをとるのが楽しい。ご馳走様でした:
浜松で食べたうな茶に似ているけど、香ばしさは釜めしの方が上だった。
うなぎ釜めし・藤田
東京都八王子市初沢町1231-31
ここからはオマケ。
京王分倍河原駅のホームって富士山がよく見えるんだねぇ。昔はよく利用していたけど知らなかった :
こちらが「駅チカ」の山城・初沢城跡の登城口にあたる高尾天神社。御祭神は菅原道真公:
この日の城攻めは何が驚いたって、二日前に関東地方に降った雪が残っていたこと 。まさかこんなに雪が残っているとは想像していなかったが、特に支障はなかった。
この神社の石段は結構な勾配だった。もしかしたら、ここが一番の難所かも:
この城には水道局の配水塔が建っており、大手道跡には水道管の一部がむき出しになっていた:
高尾天神社の境内も雪が残っていた:
この境内には学問の神様である菅原道真公の銅像の他、日本の農業を再生した二宮尊徳の像も建っていた:
最後は、午後に攻めた廿里砦(とどり・とりで)跡の麓にあった『今年の』干支に関する注意板。注意の意味が危険なのか、それとも今年の干支に会えて幸運だったかは出会った人の気持ちによると云うことで :
ということで、この時のフォト集はこちら:
参照
↑a | まさに食べ方の分だけ。 |
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