月別アーカイブ: 2019年2月

紀の代 − A Special Rice Bowl of Misaki-Maguro.

先週末は平成31(2019)年2月最後の週末、季節外れな気温と穏やかな晴天の予報だったので神奈川県は三浦半島の突端近くにあった城攻めへ。京急の終着駅である三崎口から同じく京急のバスに乗って三崎東岡なるバス停で下車。ここは三浦市役所の最寄りのバス停ともあってバスの本数には難儀せずスムーズに移動できた ;)

それから二時間近く城跡を巡ってきた。前評判だと遺構が残っていないので見どころは少ないとのことだったが、縄張図を片手に細かく見ていくと土塁や空堀跡[a]そもそも道路が堀底道だった。が残っていたり、意外と楽しむことができた。特に高台が多いので三崎湾を含む眺望が良かった :)

このあと城攻めを中断してお昼を摂ろうと、ちょっと早いけど城跡の近くにあって行列になりそうなマグロ料理のお店である紀の代(きのだい)へ。開店は朝11時だった:

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紀の代

このお店は三崎港(本港)とか魚市場とか三崎フィシャリーナウォーフ「うらり」なんかがある、いわゆる観光街から少し離れた場所にある。

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「びんとろすし」の元祖

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開店前の紀の代

店の前に着いたのは開店50分ほど前。この時点で待ちは1組だけだった :O。それはそれで良かったので名前を記入して開店するまで、食べ終わったら訪問する予定だった近くの本瑞寺[b]このお寺も城址の一部で、高台の出丸跡に建っていた。の境内を散策した。
まぁ、流石に戻ってきて見ると人だかりにはなってたけど行列って感じではなかったっけ。やっぱり離れている場所だからだろうか:

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定番メニュー#1

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定番メニュー#2

開店時間となり、お店の人が暖簾を架けると予約の順番に名前を呼ばれて店内へ。お店はカウンターの他にテーブル席が5、お座敷にテーブルが4といった広さ。

席についてから新ためてメニューを眺めた。事前に食べるものは決めていたが、旬の食べ物のメニューがあったので追加で注文することにした。ちなみに前の晩に少し飲み過ぎたので、この日はお酒は無し。

こちらがお店オススメの「とろとろ丼」(1,880円)と旬の食べ物で「白子のポン酢あえ」(650円):

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「とろとろ丼」セット(1,880円)と「白子のぽんずあえ」(650円)

小さめの丼の上に「まぐろのづけ」、「まぐろのユッケ」、「びんとろ」、「ねぎとろ」、の四種盛り。前二品が味付きで:

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マグロの四種盛り

小鉢はその日によって違うのだそうで、この日はマグロの煮凝り。薄塩味ながら、お酒のおつまみにピッタリ。あとマグロのつみれ汁。小さいつみれは生姜味:

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マグロの煮凝り

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つみれ汁

こちらが追加した白子の和物。少し硬かったけど美味しかった:

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白子のポン酢あえ(650円)

マグロも肉厚だったけど、やや部位的に端っこレベルかなぁ。近所のスーパーよりはマシだけど値段的に、この程度かな:X

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とろとろ丼

お店には二番に入ったけど一番に出てきた:D。店の外にでたら行列ができていた。今度来た時は別のマグロ料理とお酒を頂こう。

紀の代
神奈川県三浦市三崎1-9-12


ここからはオマケ。

こちらは紀の代のお隣のお店。こちらの方が早く開店していた。お酒飲むなら、こちらのお店かも:

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お隣のお店

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生イカ

こちらが今回攻めてきた三崎城跡:

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三崎城跡

北條港こと三崎港。三浦道寸を滅ぼした北條氏が対里見氏向けの水軍基地を置いたと伝わる。この先に見えるのが城ヶ島:

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北條港跡(拡大版)

埠頭を歩きながら見かけた光景いろいろ:

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隆瀬丸

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漁船のウェーキ(拡大版)

これが本瑞寺の参道。その昔、この上は腰郭を持つ出丸跡だった:

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本瑞寺の石段

三浦市役所。この先を右手に折れたところが三崎城の大手口だった:

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大手口跡に建つ三浦市役所

お昼を頂いた紀の代の真向かいにあった染物店。漁船の大漁旗を手がける他に、手ぬぐいなんかも売っていが、この店の裏にある稲荷社から見つけた新作の大漁旗:

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ど派手な大漁旗

この日は2月下旬ながら温かい気温ともあって既に梅の他に桜が咲いていた:

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本瑞寺の梅の木

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梅の花

こちらは桜:

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本瑞寺の桜

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本瑞寺の桜

最後は城攻めの最中に見かけた三浦半島の動物たち。近くに寄っても全く動じていなかった太った猫:

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大きなトビ。こちらも全く動じていなかった:

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トビ

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トビ(拡大版)

ということで、この時のフォト集はこちら:

See Also三崎城攻め (フォト集)

参照

参照
a そもそも道路が堀底道だった。
b このお寺も城址の一部で、高台の出丸跡に建っていた。

麺屋 湯や軒 − This is not a Public bath, this is a Ramen Shop.

今となっては一昨昨年(さおととし)は平成27(2015)年の暮れにお台場へ行って来た。レインボーブリッジの遊歩道を使って芝浦から台場へ東京湾を横断するのは自身初めて ;)

ちなみに目的地はお台場海浜公園ではなく台場公園の方だけど。台場公園は、その昔は品川御台場と云う砲台だった。いつもなら「城攻め」ではあるのだが、今回は要塞攻めに近い。かっての江戸湾には6基の台場があったが、現存する2基を除いて他は品川埠頭とか豊洲埠頭なんかの埋立地に埋もれてしまっているわけだが :O

で、この日の東京は最高気温は10.5℃と例年にしては温かい方だったが、何しろ臨海部ということもあって風が強く台場公園の土塁を登り降りしていたら体も冷えてしまった :$。ということで夕食は最寄り駅近くにある麺屋・湯や軒(めんや・ゆやけん)なるラーメン屋へ。以前から気になっていたお店なのだけれど、何時も混んでいて入れなかったので、今回は休日ながら夕食の時間帯にぶつからないように、あらかじめ映画なんかを観て時間を調整して行って来たと云う次第;)

麺屋 湯や軒

お店の外観を見た感じ、入口に窓などが無く完全に締め切っているので中が見えない。お店の内装を含めて「銭湯屋」をイメージしているぽいのだけど :O

店に入って空いていたカウンターの席に通してもらう。カウンターには銭湯屋をイメージするプラスティックの桶や赤色と青色のボタンのついた蛇口なんかで装飾されていて面白い :)。そう言えばカメラバッグを預けたら、まさに銭湯屋でよく観る下駄箱みたいなところに入れてもらったけ。ご丁寧にマッサージチェアも置いてあったが、あそこで食べる人はいないよねぇ。トイレの前には男湯・女湯の暖簾がかかっていたし。

で、今回はつけ麺にも興味がそそられたけど、初めてなので八豚(はっとん)ちゃ〜しゅう麺(880円)を注文した:

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八豚ちゃ〜しゅう麺(880円)

麺は平打、豚骨醤油で「八豚」の数字が豚骨の割合を表すらしく、これはメニューで一番濃厚な豚骨であった。

とにかくスープが熱く、濃厚で美味しい。具は冷たくないの熱さの邪魔になっていない。今時、珍しいラーメン屋。接客も素晴らしく、職場近くにある「ラーメン無双 三軒茶屋店」[a]客がいようがいまいが厨房で大声でべちゃくちゃしゃべっていて落ち着いて食事ができない。ホント駄目ダメな店の典型。なんかと比べると雲泥の差だった :D

いや〜なかなか美味しい店を発見してしまった。次はつけ麺にしようと思う。

麺屋 湯や軒
神奈川県川崎市中原区新城5-10-11 アルコープ1F


ここからはオマケ。

まずはレインボーブリッジ(東京港連絡橋)にある南側遊歩道(サウスルート)の案内板。東京タワーやスカイツリーを眺めることができる北側遊歩道(ノースルート)に対して、こちらはお台場を丸ごと眺めることができるルートである:

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「サウスルート」案内板(拡大版)

こちらは芝浦側のループ橋部。上層は首都高速11号台場線、下層は一般道の臨海道路海岸青海線とゆりかもめが走っている[b]アンカレイジを過ぎるとノースルートとサウスルートの歩道が追加される。

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芝浦埠頭のフープ橋(拡大版)

右手奥に海浜公園を眺めつつサウスルートを台場方面へ向かって歩いて行くと、東京湾の無人島こと第六台場跡が見えてくる。ここは許可無く立入りが禁止されている:

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第六台場跡(拡大版)

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第六台場の波止場(拡大版)

東京湾クルージングの「水上バス」を何度か見かけた:

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さくら@東京水上バス

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ジュビリー@東京湾クルーズ

こちらが現在の台場公園。ベースは江戸時代に築造された第三台場。この台場と海浜公園から接合部をくっつけて台場公園とした:

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台場公園

第三台場跡を歩いていると羽田から離陸した飛行機を目撃した:

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第三台場跡から(拡大版)

こちらも台場の土塁上から見かけた飛行機:

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土塁の上から(拡大版)

こちらは東京湾を編隊を組んで進むカモたち:

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東京湾を泳ぐ鴨たち

最後は台場の土塁上からレインボーブリッジの橋脚ごしに東京タワー方面の眺め:

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東京湾と東京タワー(拡大版)

ということで、この時のフォト集はこちら:

See Also品川台場攻め (フォト集)

参照

参照
a 客がいようがいまいが厨房で大声でべちゃくちゃしゃべっていて落ち着いて食事ができない。ホント駄目ダメな店の典型。
b アンカレイジを過ぎるとノースルートとサウスルートの歩道が追加される。

元祖うなぎ釜めし・藤田 − A Kamameshi with Eel in Shizuoka.

今年は平成31(2019)年2月初めの週末に東京は八王子にあった初沢城跡を攻めてきた。最寄り駅は京王線高尾駅。駅から徒歩で10分ほどのところに標高300mほどの山があり、その山の稜線を利用した山城だった。なんとも「駅チカ」の山城ってのも珍しい :D

この城、下調べしてみると規模はそれほど大きくなく、今では地元の人たち御用達のトレッキングコースになっていたりして、近くにあった八王子城の支城あるいは烽火台を持つ砦クラスって評価が多かった。まぁ確かに攻めてみると遺構は殆ど残っておらず、本丸がある山頂からの眺めも杜に遮られてお世辞にも良いとは言えないが、「素朴な」縄張りや「これってもしかしたら竪堀?」なんてのを見ていると、いかにも関東の山城だなぁと逆に良い印象を持ってしまった8)

午前中はゆっくりと高尾まで移動して、ゆっくりと山城を攻めた後、城跡から高尾駅へ行く間にある鰻屋でお昼を摂ることにした。こちらも下調べした時は某情報バラエティ番組で紹介されたということだったので、混みそうなお昼時を外したかったのだけれど、この店のイチオシである「うなぎ釜飯」は一日5食限定らしく、休日のこの日は激戦になるのではないかと少しハラハラしたが、行ってみるとすんなり入ることが出来て少し拍子抜けしてしまった :O

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元祖うなぎ釜めし・藤田

とはいっても店自体はそれほど大きくなく、テーブル席が二つとお座敷(テーブル)が五つといったところ。自分がお店に入った時はテーブル席は埋まっていて座敷のテーブルに案内された。

でメニューのラインナップを見た限りでは釜飯屋というよりは普通の鰻屋のような気もしたが、ここはメニューに記載されていなかったお店イチオシで限定食の「うなぎ釜飯」(2,950円)を注文した。鰻で釜飯ということで出来上がるまで少々時間がかかるとのことだったので、壁に貼ってあった緑茶使用の「しずおかコーラ」(250円)で、まさにお茶を濁すことにした:

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しずおかコーラ(250円)

う〜ん、ジュースにしたいのかお茶にしたいのかハッキリとしないのが味にそのまま出ていたって感じで、正直なところ美味しくなかったし値段的にも嬉しくなかった :(

緑色のコーラを飲みながら眺めた「一人前で三度味わえる」うなぎ釜飯の食べ方。今回は鰻たれのついたとろろも無料でついたので、一食で四度美味しい釜飯になった ;)

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「うなぎ釜めし」の食べ方(拡大版)

そして待つこと15分ほどで出てきた釜飯。写真を撮り忘れたけど薬味がたくさんあった[a]まさに食べ方の分だけ。

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うなぎ釜飯(2,950円)

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元祖釜めしの藤田

釜の蓋をとるとこんな感じ。静岡県島田産の鰻の下にその味がしみた釜飯が。ホント美味しそうな匂いがほわ〜んと漂ってきた:

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静岡産の鰻がぎっしり

ここからは先ほどの食べ方に従って頂くことにした。

まずは炊きたての釜飯をシャモジで混ぜて茶碗にとり、鰻のタレと山椒を少々かけて頂いた:

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一膳目

次は海苔とワサビを乗せて頂く。ワサビも静岡産の本わさびだった:

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ニ膳目

そして、今回のみサービスとして鰻のタレ入りのトロロをかけたもの。これはホント美味しかった:

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三膳目

さすがに釜飯で、茶碗にもそる度に香ばしいお焦げが入ってくるのが嬉しいところ:

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お焦げは釜飯ならでは

最後はお決まりの茶漬け。海苔、三つ葉、ゴマ、わさびを乗せ、土瓶にはいった出汁を注ぐ。特にお焦げに出汁がかかって漂う香りがたまらない:

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四膳目

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四膳目(拡大版)

ということで完食。最後の最後まで釜に張り付いたお焦げをとるのが楽しい。ご馳走様でした:

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完食したうなぎ釜めし

浜松で食べたうな茶に似ているけど、香ばしさは釜めしの方が上だった:)

うなぎ釜めし・藤田
東京都八王子市初沢町1231-31


ここからはオマケ。

京王分倍河原駅のホームって富士山がよく見えるんだねぇ。昔はよく利用していたけど知らなかった :O

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如月の富士山(拡大版)

こちらが「駅チカ」の山城・初沢城跡の登城口にあたる高尾天神社。御祭神は菅原道真公:

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初沢城址入口

この日の城攻めは何が驚いたって、二日前に関東地方に降った雪が残っていたこと :$。まさかこんなに雪が残っているとは想像していなかったが、特に支障はなかった。

この神社の石段は結構な勾配だった。もしかしたら、ここが一番の難所かも:

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石段を上から見下ろしたところ(拡大版)

この城には水道局の配水塔が建っており、大手道跡には水道管の一部がむき出しになっていた:

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東京都水道局・初沢配水所

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剥き出しの水道管

高尾天神社の境内も雪が残っていた:

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境内に残っていた雪

この境内には学問の神様である菅原道真公の銅像の他、日本の農業を再生した二宮尊徳の像も建っていた:

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菅原道真公

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二宮(金次郎)尊徳公

最後は、午後に攻めた廿里砦(とどり・とりで)跡の麓にあった『今年の』干支に関する注意板。注意の意味が危険なのか、それとも今年の干支に会えて幸運だったかは出会った人の気持ちによると云うことで :D

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「この年の干支に注意!」(どっちに?)

ということで、この時のフォト集はこちら:

See Also初沢城攻め (フォト集)
See Also廿里砦・古戦場巡り (フォト集)

参照

参照
a まさに食べ方の分だけ。