先週は平成30(2018)年のお盆休み、帰省がてら松前城を攻めてきた。ただ前回帰省時の五稜郭攻めとは異なり、実家がある札幌から日帰りの日程は無理だったので、前日に函館へ移動しておいて、翌日の早朝から松前へ移動するプランを立てた。
このプランは正解であったのだけれど、当時の北海道、特に函館を含む道南地方の天気は大荒れ。そんな大雨の中を札幌から4時間ほどかけて[a]「スーパー」が付く特急でも4時間はかかる長旅。正直、他なら新幹線や飛行機で移動すべき距離である。函館入り。そんなことでロクに函館観光は出来なさそうと諦めていたが、夕飯は美味しいものを食べようと考えていたので、予め調べておいた幾つかのお店から第一候補のたつみ食堂と云う豚一家も完食した地元函館では有名な定食屋を選択した。早めに行けばお客も少ないだろうし、大雨に遭遇する確率も少ないだろうということで 。
宿を出て、たつみ食堂へ向かう前に、宿近くにあった土方歳三最後の地に寄ってきた。こちらは前回の五稜郭攻めで寄ってこれなかった名跡。
それから函館駅前まで歩き、そこから谷地頭(やちがしら)行きの市電に乗って宝来町なる電停で下車(片道200円/当時)。そこから5分ほど歩くとたつみ食堂が見えてきた(東川店へのアクセス詳細):
朝10時半から夜9時半までずっと営業中と云う、なんともローカルな食堂。このお店の自慢の一つが休まず営業中なのだとか。年中無休で営業継続中の看板がおもしろい:
暖簾をくぐって店内に入ると客は自分一人だった。時刻は確か夕方5時半くらい。夕飯には少し早い時間か。これならば待たされることなくササッと食べて、大雨になる前にササッと帰って来れそう。ここまでは予定どおり。
でカウンター席に座り、メニューに目を通すことなく、店の前の看板に書いてあった「ジャンボとり定食」[b]一羽丸ごとではなく、これは半身。おやじさん曰く、一羽丸ごとの定食は10倍の12,000円だとか。勿論、冗談だろうけど。を注文した。しかし、この日はジャンボ鶏は無いとのこと。目の前で準備していた名物おやじさんから、「明日来ればよかったのに〜」とまで云われてしまった 。えっ、でも店の前に看板が・・・・
。
ここは仕方が無いので、メニューを眺めて一番人気の「鶏唐揚げ」定食(640円)と、なんとも言えないこの残念な気持ちの昂ぶりを鎮めるために瓶ビール(500円)を注文することに。
それでもビールを飲みながら名物おやじさんと楽しい会話ができて良かった。気持ちが湿っぽくなったら美味しくないし:
そして登場した鶏唐揚げ定食(640円)。納豆(50円)をあとから追加した。ライスはこれが普通らしい。少しホロ酔いだったので大盛りライスにしようと迷ったけど止めておいてよかった。おばさんによると、てんこ盛りになるらしい:
この値段で、このボリューム。流石にローカルな定食屋。素晴らしい :
にんにく醤油に漬け込んで揚げた鶏唐揚げは「ざんぎ」ではないらしい。というか、おやじさんはザンギと唐揚げの違いは知らないのだとか 。まぁ、美味しければどっちでも良いけど。濃い口の味付で、多めの御飯をパクパクいけた。
次回は、是非ともジャンボとり定食を食べたい。
たつみ食堂(東川店)
北海道函館市東川町6-1
ここからはオマケ。
たつみ食堂へ向かう前に寄ってきた「土方歳三最期の地」の碑と、復元されていた一本木関門跡:
ということで、この時のフォト集はこちら:
土方歳三最期の地巡り (フォト集)