月別アーカイブ: 2017年12月

元祖・丁子屋 − The Original Yam Soup on the Tokaido Road.

一昨年は、平成27(2015)年の梅雨時期に静岡県の旧東海道筋にある山城を攻めてきた。江戸時代には五十三次の中で最も小さい「鞠子宿」があり、そこの名産に『とろろ汁』があったらしい。

この日は晴天で気温が高かったのだけれど、前日までは雨だったようで山の中に入ると「温室効果」で湿気がものすごく、半袖でもかなりの汗をかいてしまった :$。そういうことで城攻めの後は名産品を頂いて精を付けて帰ることにした。

こちらが『東海道中膝栗毛』にも書かれていた元祖・丁子屋。老舗の中の老舗店らしい。城跡から徒歩で15分ほどだった[a]しずてつジャストラインと云うバスだと「丸子橋入口」が最寄りらしい。ホント、目の前にある。

名物とろろ汁の元祖丁子屋

創業は慶長元(1596)年らしい:

創業は419年前

休日の昼時ということで大変混んでいたけれど、お店そのものが広く、大きな座敷部屋に通され、まずは冷たい地ビール;)。東海道エールと云う静岡初の地ビール(580円):

「丁子屋」のグラスで呑む地ビール(580円)

注文したのは定食の本陣(2150円)。地元農家と提携して美味しい自然薯を使った代表的な料理:

定食「本陣」(2150円)

こちらが自然薯のとろろ汁:

まさしく元祖・とろろ汁

このとろろと薬味を麦御飯にかけていただく。ご飯はお櫃に入ってきておかわりも可:

とろろ汁麦御飯

定食ということで他にも刺し身、小鉢、小皿甘がつくが、内容は季節で違うこともあるらしい:

小鉢(酢の物)とお刺身

香の物

揚げ物

最後にデザート。メロンの他にお餅も美味しかった:

季節のフルーツとお餅

歴史を感じながら、これから暑くなるであろう七月のとある週末に頂いた鞠子宿名物でした:

とろろ汁の丁子屋

お店には資料館が併設されており、入口前に鞠子宿の碑が建っていた:

「鞠子宿・丁子屋」の碑

元祖・丁子屋
静岡県静岡市駿河区丸子7-10-10


ここからはオマケ。

この日の静岡はホント暑かった〜:$。こちらは駅北口のしずてつジャストラインのバスターミナル側からみたJR静岡駅:

近くに竹千代像があった

この日は城攻めして名物を食べた後は、しずてつでJR静岡駅北口まで戻り、そこから歩いて駿府城公園へ。ここ駿府城は同じ年の初春に攻略済ではあるが、その時は公園に隣接する県庁別館にある富士山展望ロビーが休館で、展望台から見下ろす形で眺めることができなかったので、この機会に再挑戦して眺めてきた

静岡県庁別館

この別館は静岡県警察本部がおかれているので、建物に入ると警察官が立っており、行き先を告げてエレベータホールへ向かった。展望ロビーからは駿府城の縄張具合を堪能し、ついでに静岡周辺の風景を眺めてきた。た

まずは展望ロビーから富士山が見える(はずの)北側の眺望。残念ながら、この季節の富士山は霞がかかって全く見えなかった;(

北側の展望

残念ながら富士山は拝めなかった

次は南側。こちらは市街地が広がり、その向こうに安倍川が見えた:

南側の眺望

この辺りは静岡市葵区らしい

ちょっと東側へ目を向けるとJR静岡駅が見えた:

南側の眺望

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微かに駿河湾を拝めた

JR静岡駅を中心とした東側の眺望:

東側の眺望

微かに伊豆半島が見えた

さらに北側へ目を移していくと清水方面の久能山や日本平が見えてきた:

東側の眺望

日本平

最後は駿府城の本丸、そして今川館があった辺りを見下ろしてみた:

駿府城本丸跡であり今川館跡(拡大版)

ということで、この時のフォト集はこちら:

See Also丸子城攻め (フォト集)

参照

参照
a しずてつジャストラインと云うバスだと「丸子橋入口」が最寄りらしい。ホント、目の前にある。

中洲屋台ラーメン 一竜 − A Original Tonkotsu Nagahama Ramen.

先週は、平成29(2017)年11月末に出張した最終日の夜に宴を開いてもらい、終わって宿泊先へ戻る途中で食べた長浜(?)ラーメン。ここ博多には「一竜」って云うラーメン屋がいくつかあるようだけど、今回のは全国チェイン店の方ではなくこちら。宿泊先のすぐ隣にあったお店:

創業60年 中洲屋台ラーメン一竜

入った時は自分の他にもう一人くらいしか客は居なかったけど:O、とりあえずラーメンは食べておかないと。メニューのど真ん中にあった復刻ラーメン(750円):

復刻ラーメン(750円)

60年前に創業した当時の味らしい。いやホント普通に美味しかったので、おもわず替玉(150円)を2枚追加して、あっさり平らげてしまった。えーと美味しく感じたのは少し酔っ払っていたからだろうか。十分に満足できたけどな=)

一竜
福岡県福岡市中央区西中洲1-14


ここからはオマケ。

こちらは国道R202沿いから那珂川ごしに眺めた中洲のネオン街:

那珂川と中洲(拡大版)

 加藤清正の重臣の一人で、熊本城の飯田丸の名でも知られる「飯田覺兵衛」屋敷にあった大銀杏は、400年以上たった今でも存在し、福岡市指定保存樹。ただし、かなり腐朽しているようで、現在は再生中なのだとか:

飯田覺兵衛屋敷の大銀杏

飯田覺兵衛屋敷の大銀杏を観たあとに食べた「インディアン・ピラフ」(680円)。ピラフというかチャーハンだったけど:D

インディアン・ピラフ(680円)

最後は、帰りの新幹線で食べた駅弁(980円)。博多駅のお店にあったディスプレイにはもっと沢山、鶏肉があったけどなぁ:(

桜島とりめし(950円)

お店のサンプルより肉が少ない・・・

元祖博多めんたい重 − “Ganso Hakata Mentaiju”.

先週は、平成29(2017)年の11月末に九州の博多まで出張がはいった。二年ぶりの九州の城攻めができるかと期待していると、残念ながらそんな時間的余裕は無し。出張先は福岡城跡も近い博多天神[a]加えて歓楽街である中洲も近い。。何か軽く見て回れるところがないか事前に調べてみると、出張先近くに母里太兵衛屋敷跡飯田覺兵衛屋敷の大銀杏なんて云う所があるではないか;)。両方ともに徒歩15分圏内なので昼休みを利用して行ってみることにした。

ということで前日に新幹線で博多まで移動。と、その前にJR博多駅の博多口近くにあるさけはのめのめ のむならば〜』で有名な黒田節ゆかりの場所へ。こちらには大盃と日本号を持った母里太兵衛の銅像が立っていた。それから地下鉄空港線で宿泊先最寄り駅の中洲川端へ。地下から地上を上がった先は、平日なのに大賑わいの中洲のど真ん中だった:D

夕食は中州川端駅から宿泊先へ向かう途中にある元祖博多めんたい重で。店に入ったのが平日の20:30位だったからか、1Fは数えるだけのお客であった[b]あとで知ったのだけれど、1Fはめんたい重専用で、2Fではめんたい煮込みもつ鍋を食べに多くの客が居たようだ。

老舗のたたずまいには見えないオシャレな「元祖博多めんたい重」

で、夕飯として注文したのは昆布巻き明太子があつあつの御飯に乗っためんたい重に明太子を煮込んだ濃厚豚骨ベースのつけ麺が付いた飯麺セット(2280円)。それとグラスビール(480円):

飯麺セット(2880円)

ちなみに明太子の辛さは入店してすぐに決める必要があった。特に説明が無かったので「基本」、「小旨辛」、「中旨辛」、「大旨辛」の中から「中旨辛」の木札を選択した。こちらは明太子の甘さの後にビリっと辛さが来るらしい[c]と、あとで知ったが、個人的にはいい具合に辛かった。

明太子は「中旨辛」味を選択した

出てきためんたい重は昆布にまかれて旨みが凝縮された明太子。大量の海苔の上に載っかっていたせいか箸に海苔が巻き付いて少々食べづらかったが、味は流石、本場と云う感じ:

中旨辛のめんたい重

お好みに合わせて、上から辛味のタレをかけることができる。が、ホント辛かった:

さらに辛さを追求するためのタレ

ご飯の量は大したことないので、つけ麺があって良かった。こちらは土鍋に入ったスープが濃厚で、中には明太子が入っていた。中太の麺に絡むこと、この上なく、とても美味しくいただけた。残ったスープに割スープを入れて最後まで飲み干してきた。うーん、このつけ麺だけ単品でも良かったかも:

明太子がたっぷり入った濃厚な豚骨スープ

めんたい重も良かったけど、やっぱりラーメンの方が旨かった。明太子のいい味が出まくりで。このお店、豚一家もしっかり堪能していたようだ :D

元祖博多めんたい重
福岡県福岡市中央区西中洲6-15


ここからはオマケ。

まず新幹線のぞみの車窓から眺めた富士山:

師走近い季節の富士山

JR博多駅の博多口前は、このシーズンでお馴染みのイルミネーション。何かイベントをやっていたようだ。平日は火曜日の夜だけど:

博多口のイルミネーション

博多口でイベント(この日は火曜日)

そのまま地下鉄へ直行せずに博多口に出たのは、母里太兵衛の「黒田節」像があるからなんだけど、このイベントのおかげて銅像の前にテナントが建てられて、一時は見失うところだった:$。しょせん、この程度の扱いかと。

で、最後に「南アルプスの天然水」ではなく「阿蘇の天然水」:

「阿蘇」の天然水

ということで、この時のフォト集はこちら:

See Also母里太兵衛ゆかりの地巡り (フォト集)
See Also飯田覺兵衛屋敷の大銀杏 (フォト集)

参照

参照
a 加えて歓楽街である中洲も近い。
b あとで知ったのだけれど、1Fはめんたい重専用で、2Fではめんたい煮込みもつ鍋を食べに多くの客が居たようだ。
c と、あとで知ったが、個人的にはいい具合に辛かった。