Yokota Friendship Festival 2017.

先日は平成29(2017)年9月中旬、一年ぶりの友好祭に参加してきた:

横田基地友好祭2017のポスター

今回は、これまで参加した過去の友好祭とは違ってかなりの異例ずくめだった :$。まず前日に北朝鮮(PRK)が中距離弾道弾「火星12型」を発射したことによる国際的な緊張が高まる中での開催であったこと、それにより予定されていたB-1Bランサー戦略爆撃機の展示はキャンセルになった。その上、通常の戦闘機や攻撃機は一機も展示されないと云う寂しさ ;(。さらに追い打ちをかけるかのように台風18号が日本列島に接近し、関東地方には秋雨前線が停滞することになり、前日の晴天から打って変わっての悪天候 ;(。友好祭初日の午後から最終日一杯は雨との予報だった。他にも色々あったけど。

そういうこともあって直前まで行こうか行くまいか迷ったけれど、朝一で目が覚めてしまったので行くことにした。行きは例年通り開場時間の4〜50分前には横田基地の第五ゲート前交差点に到着するようなペースで移動した。すると、なんと開場待ちの行列が従来までとは違って国道R16沿いにできていた。これがまた驚くほど長い行列だったもので、驚いて唖然としてしまった自分が並んだ位置は第五ゲートからかなり西へ離れた「牛浜北通り入口」の信号あたりだった :$

横田基地第五ゲート前のR16

そして、午後から雨と云う予報ながら行列に並んでいると雨がポツリポツリを降ってくる始末。そのおかげで第五ゲートから会場入口までは、時間を繰り上げで開門してくれたけど。但し開場予定時刻の09:00まで格納庫がある会場前で待たされることになったけど(これは仕方がないか):

第五ゲート前

会場入口前で開場時間まで待たされた

それから予定時刻になって開場となった。今回の会場レイアウトは例年通りで、手前にフードコートがあり、その奥に展示機が並んでいた:

予定どおり09:00には会場となる滑走路へ向かった

まずはフードコートには目もくれずに航空機の展示エリアの一番奥まで移動して、そこからフードコートへ戻ってくるような感じで観覧してきた。

こちらが展示エリアの終端。この先のエプロンは立入禁止エリア。とはいえ、この先にはPJパラシュート・デモンストレーションで使用される米空軍C-130J-30ハーキュリーズ二機(横田基地所属)と、その背後には無人機の米空軍RQ-4Bグローバルホーク二機を見ることができた:

会場終端の立入禁止エリア(拡大版)

ここから気合入れて観覧しようと思ったら、頭上から轟音が。見上げてみるとブルーインパルス?みたいな小型機が展示飛行?していた:

ブルーインパルス?(拡大版)

あとで調べてみたら、この日に福生市のお隣、八王子市で開催された「八王子市市制100周年記念行事」で催された展示飛行の一環だったらしい。これは嬉しいプレゼントだった 8)

さらに立入禁止のエプロンには航空自衛隊のC-130ハーキュリーズが駐機していた。これも、あとで離着陸とパラシュート降下のデモンストレーションで使うものだった:

航空自衛隊のC-130ハーキュリーズ

そして寂しい外来機のラインナップの中、今回の目玉である米空軍のRQ-4Bグローバルホーク無人航空機:

米空軍RQ-4Bグローバルホーク

「グローバルホーク・システム」では、この機体の他にLRE(Launch and Recovery element)とMCE(Mission Control Element)から成るシステムである:

米空軍RQ-4B

米空軍RQ-4B

米空軍RQ-4B

広範囲なセンサ類を持つ機上での画像処理機能、高高度滞空型、マルチ・インテリジェンス機能を保有している機体は航続距離12,300マイル、航続時間は36時間にも及ぶと云う。日本の防衛省でも購入を計画しているのだとか:

米空軍RQ-4B

米空軍RQ-4B

この航空機はアリゾナ基地(BB = Beale AFB, Arizona)所属で、横田基地にも今年は平成29(2017)年5月に配備されているらしい:

米空軍RQ-4B

米空軍RQ-4B

こちらは横田基地所属の米空軍C-130Hハーキュリーズ。C-130Jとは違って機体前半が短い:

米空軍C-130H

米空軍の配備は昭和50(1975)年で、現在で最も製造数が多い型である:

米空軍C-130H

米空軍C-130H

米空軍C-130H

エンジンは左右2基、最大航続距離は1,500マイル(2,414km)にも及ぶ戦術輸送機:

米空軍C-130H

ここで再び上空で轟音が鳴ったので見上げてみると、またもやブルーインパルスが飛来していた:

間違いなくブルーインパルス!(拡大版)

次は、今回の展示の中で最大クラスの長距離大型輸送機である米空軍C-17グローブマスターIII。やっぱり遠くから観てもそれと分かる大きさが凄い;)

米空軍C-17

米軍の現代戦には欠かせない存在と高い性能を誇る戦略輸送機である:

米空軍C-17

米陸軍の全ての装甲戦闘車両とAH-64アパッチ等の航空機を搭載可能なペイロードを誇る:

ヒッカム基地所属の米空軍C-17

スポンソン部に計12個の車輪が収まる

ヒッカム基地(HH = Hikam AFB Hawaii)所属の米空軍C-17グローブマスターIIIの機首:

米空軍C-17

米空軍C-17

最大ペイロードでの航続距離は4,440kmに及ぶが、離着陸距離はたったの910mなのだとか :O

米空軍C-17

こちらは対潜哨戒機である米海軍P-8ポセイドン:

米海軍P-8

友好祭では米空軍のMPの他に、航空自衛隊の警務隊が合同で見回っていた。但し、銃を携帯していたのは米軍だけだけど:

日米合同『見廻組』

そして航空自衛隊の空中給油・輸送機のKC-767J:

航空自衛隊KC-767J

世界初の遠隔視認装置を採用し、優れた輸送性能と空中給油機能を持つ。航続距離はペイロード30tで約7200km:

航空自衛隊KC-767J

航空自衛隊KC-767J

再び米空軍C-130Hハーキュリーズ。ホント、今回の展示は悲しいほど寂しいラインナップで、同型機を場所を変えて並べている様はまさに『水増し展示』だった:|

米空軍C-130H

米空軍C-130H

米空軍C-130H

米空軍C-130H

そして、この日2つ目の目玉は米海兵隊CH-53Eスーパースタリオン:

米海兵隊CH-53E(拡大版)

前機種のCH-53シースタリオンの機体中央部左側に3基目のエンジンを増設したもの:

3個目のエンジンが増設された米海兵隊CH-53E

海兵隊のために設計・開発された、このヘリコプターは海兵隊とは切っても切り離せない存在である:

米海兵隊CH-53E

米海兵隊CH-53E

現在、西側諸国で最大の輸送ヘリコプターで、ペイロードは13t、航続距離は約2,070km:

米海兵隊CH-53E

米海兵隊CH-53E

日本の海上自衛隊でも航空掃海隊として活躍していたが、現在は全て耐用命数時間を越えて運用が終了している:

米海兵隊CH-53E

こちらはデモンストレーション待ちしていた鷹匠と鷹。一緒に記念撮影もできるイベントらしい。が、なぜここに鷹匠が?日本の文化の紹介なのだろうか?とやや疑いの目を向けると、鷹にしっかりと睨まれた:P

会場で見かけた鷹匠

また、一風変わった展示物として「セクター・インタフェース制御セル」って文字読んでもよくわからないシステムのデモ画面が展示されていた。司令官に状況説明するために、外部の情報ソース(海上/航空/陸上部隊)から受信したデータを一括で表示するものらしいが、こんなのは何十年前からあったものだろうし、特段すごい技術とも言えないので、今更感が漂っていた:

米空軍センターインタフェース制御セル

こちらは、またもやハーキュリーズか。と思ったら型が違った。ハーキュリーズの新世代型で、C-130J-30スーパー・ハーキュリーズと云うらしい:

米空軍C-130J-30(拡大版)

従来型に大幅な電子機器の増設、エンジンの改良などが施され、プロペラは従来の平面形状の四翅から、三日月形状の六翅に変更されているため、最大速度や上昇性能、航続距離が向上している:

コクピットが改良された

プロペラが改良された

航続距離は最大6,445km、ペイロードは19t:

米空軍C-130J-30

そして一際、人だかりができていたエリアが、このPJ特殊部隊の装備品コーナー。なんだって実銃を見たり触ったりできるので人気があるのは当たり前か。今回は例年よりもけっこう充実した展示品だった。
まず米軍特殊部隊で採用されているATV(全地形対応車)の一つで、四輪バイクのタイプ:

米空軍PJのATV

こちらは四輪車タイプのMRZR-4。C-130、CV-22オスプレイ等の輸送機に搭載可能:

米空軍PJのMRZR-4

よく見ると特殊部隊向けにオプションがいろいろ付いていた:

米空軍PJのMRZR-4

MRZR-4の取り付けられたM249

そして米空軍PJのDaniel Defens M4A1 SOPMOD BLOCK2 CQBRカービン:

米空軍PJのDaniel Defens M4(拡大版)

実際に手にとって触れるのはたまらんのだろう:

米空軍PJのDaniel Defens M4

米海軍のMk.19グレネードランチャー:

米軍Mk.19

米空軍PJのMk.17 Mod 0。スナイパーモデルか:

米空軍PJのMk.17 Mod 0(拡大版)

米空軍PJのMk.20 Mod 0スナイパー・サポート・ライフル。こんな銃も展示されていたのには少し驚いた。女性も手にとって触っていた。しかし、無意識にトリガーを引いているぞ :(

米空軍PJのMk.20 Mod 0(拡大版)

米空軍PJのプレートキャリアーの他にも沢山いろいろと展示されていた:

米空軍PJのPC

PJらが乗り込む特殊作戦機の米空軍MC-130Hコンバット・タロンII:

米空軍MC-130H

航空自衛隊T-400。輸送機・救難機等基本操縦練習機:

航空自衛隊T-400

展示機の観覧が一通り終わったので、このあとはフードコートで腹ごなしすることにした。と思ったら、滑走路側で大勢の人だかりが。行ってみると、先ほど立入禁止区域に駐機していた航空自衛隊のC-130ハーキュリーズが離陸デモンストレーションしていた:

航空自衛隊のC-130

このまま離陸したあと、戻ってくるなりパラシュート降下のデモを披露してくれた:

パラシュート降下を披露してくれた航空自衛隊C-130

一番大きな格納庫15ではステージがあって和太鼓やダンスなどいろいろな演目が開催されていた:

格納庫15

この格納庫の裏の小さな格納庫は自衛隊のエリアになっており、この時期にはHotなものが展示されていた。流石に、時期が時期なのか最大4基の装填が可能な発射機には一発しか装填されていなかったけど:

陸上自衛隊のペトリオット発射機

左側のみ装填されている

こちらも自衛隊の展示品としてはお馴染みの陸上自衛隊の軽装甲機動車:

陸上自衛隊の軽装甲機動車

こちらは、会場で目撃したその他の乗り物たち:

救急車両

名物のカーゴ車

お昼どきのフードコートはこんな感じで、ステーキを焼い時の煙がすごかった:

フードコートの風景

そして、この日に自分のお腹を満たしてくれたアメリカン・サイズのアメリカン・ティストはこんな感じ:

12ozビール($4)

ビーフ・チーズ・サンドイッチ($9)

これが一番美味しかった:D

信州のベーコン焼き($6)

雨が降ってきたので格納庫15に撤退し、そこでついついチーズケーキを買ってしまった:

ストロベリー・チーズケーキ($5)

前日にいつものお店でいつものステーキを食べていたので、それ以外で珍しいそうなものに手を付けた。

さらにフードコート周辺の売店は、「モンスターエナジードリンク」を買い漁る連中で大混雑していたが、自分は会場内にあった自販機で購入した:

基地内の自販機

最後に、この自販機で購入したのが、今年の最新作のマンゴー味:

モンスターエナジーマンゴー味($3)

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Yokota Friendship Festival 2017.」への5件のフィードバック

  1. ミケフォ

    あとで、これに先立って開催された三沢基地の航空祭2017では、B-1BもF35Aも展示されていたことを知った。やはり前日に北朝鮮のミサイル発射が影響していたのは確実か。うーむ。

    返信
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