一昨年は平成27(2015)年の春に広島出張があって、その週末に島根県の津和野城を攻めてきた。実は、この「城」と「津和野」と云う町は自身にとって少々因縁めいた思い出のあるところである。というのは、この前年の広島出張で一度攻めてきた城ではあるのだが、その当時は台風が接近していたため、ギリギリまで城攻めを諦めることができず、津和野までやってきてもなお降り続いた大雨に勝てず、観光だけして帰ってきたと云う苦い記憶がず〜っと残っていたからである。しかしながら、その「無念」な思いも今回のこの出張で消えてなくなることになった。
この日は朝から天気予報を何度も確認し、宿泊先を出て朝8:00amくらいの新幹線ひかり411号で新山口まで移動。そこから特急スーパーおきに乗って津和野に着いたのが朝10:00am。駅前の観光案内所で情報を入手して、レンタルサイクルを借りようとしたら日曜なのに休業だった。前年の無念さを思い出せば、この程度では挫けません。徒歩40分ほどかけてリフト乗り場まで移動することに。一度観光した町でもあるので、民俗資料館やら郷土資料館の他、あらためて新しいお店を見て回ってきた。で途中沙羅の木と云う観光客向けの茶屋に立ち寄り、休憩がてら津和野名物の赤天[a]島根県浜田市名物で、魚のすり身に香りの良い唐辛子を練りこんで油で揚げた天ぷらのこと。を使ったハンバーガーを食べて小腹を満たし、再び歩き出したら本格的にお腹が減ってきたので、リフト乗り場までショートカット出来る稲成神社の裏手で見つけた、いかにも古めかしい美松食堂(食べログ)でそば定食を注文した。付けあわせで濃い目の醤油で煮た揚げを使った「黒いなり」がついてきた:
まだ3月下旬の津和野は寒さが厳しく、暖かい蕎麦は体を温めてくれた。自家製の山菜の煮付けも美味しかった。思ったほど黒くはなかったけど、いなり寿しも美味しかった:
ショートカットできると思ったら何と道路が工事中で通行止め。ここでも諦めること無く、遠回りだけど津和野高校からぐるりと周って行くルートでなんとか辿り着くことができた。
美松食堂
島根県鹿足郡津和野町後田ロ59-13
ここからはおまけ。
まずは朝、宿泊先の広島から乗ってきた新幹線と新山口から津和野まで乗ってきた特急スーパーおき:
そして意外と美味しかったのが赤天バーガー。唐辛子を練りこんでいるらしいけど、辛くはなかった。焼きが入ったぱりっとしたバンズと、やわらかい蒲鉾のフライが妙にマッチしていた:
最後に、この時期の津和野で見た春の息吹:
ということで、この時のフォト集はこちら:
津和野城攻め (フォト集)
参照
↑a | 島根県浜田市名物で、魚のすり身に香りの良い唐辛子を練りこんで油で揚げた天ぷらのこと。 |
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