昨年に続いて、今年は平成29(2017)年1月2日の新春に皇居にて行われた「新年一般参賀」に行ってきた。今回も第一回目(10:10am頃)のお出ましに合わせて、前回と同じような時間帯に東京メトロ有楽町線の桜田門駅へ到着し、しっかりと用を済ませてから地上に出て、桜田門前を通過して内堀通り沿いにある行列場所へ向かった。
こちらは08:00am過ぎの内堀通り(都道R301)の状態。こちらも昨年と同様に、パレスホテル東京あたりから国道R1と合流するこの辺りまでは完全に通行止めだった:

参賀前の内堀通りの様子
このまま日比谷門を抜けて皇居外苑(江戸城の西の丸跡)にある行列待ちの場所へ移動した:

江戸城日比谷門あたりから眺めた皇居外苑
昨年参加したという感覚からか第一回目のお出ましまでたっぷり2時間はあるから、まだそれほど行列にはなっていないだろうと軽く考えていたのが甘かった
。昨年と同じ行列待ちの場所へ着くなり「えっ!?」と立ち止まってしまった:

同じ時間帯なのに既に昨年よりも長い行列が…
もともと、この場所はツアー客用の大型バスの駐車場にもなっているので人は多い方ではあるから多少は覚悟していたが、今回は楠公レストハウスあたりまでビッシリと行列ができていた
。昨年はこの半分位だったと記憶している。ただ昨年は陛下の生前退位なんかが話題になっただけあって、それだけ一般人の関心度が高くなったということだろうか
。さらに言うと、今年は子供の割合が多かったという印象がある。それにしてもちょっと出鼻をくじかれた感じ:

楠公レストハウスあたりまで行列だった
行列に並んで待つこと2〜30分ほどで内堀通りへ向かって列が動き出した。内堀通りを渡るまでにまた20分位はかかった:

行列に並んで3〜40分ほどで内堀通りを渡ることに
内堀通りを渡ったら一旦は行列が自然と解消され、その途すがらで配っていた日の丸の旗を貰って手荷物検査場へ向かった:

参賀の要領を「DJ」する第一機動隊員

ゆっくりと検査場へ向かう
奥に見えるテントが手荷物検査場:

一旦、行列を解消して手荷物検査場へ
手荷物検査場では持ち込み不可の荷物を預ける場所もある。もちろん任意で預けることも可能だった。手荷物検査場前で再び列ができて、その列ごとに婦警さんを中心に、手荷物の検査を行うわけだが、今回はカメラを入れてきた小さいバッグの中身をかなりひっかけ回されてしまった
。もちろんカメラは首にかけたまま。その後は身体検査。機械は使わず直接体を触るし、必要であれば両手を上げさせられる。
この後は検査終了次第で再び行列となるが、ロープが張ってあるのでいくつかのグループに分けさせられる。他の場所にあった行列も同じように、この皇居外苑中央辺りに集まってくる:

ここで幾つかのグループにまとまって待機する
自分が並んだグループは三番目のグループで、ここでも約20分ほど待機する。こちらは東京丸の内の「摩天楼」の景色。この日は晴天の予報だったけど、この時間帯は雲が厚かった:

丸の内の摩天楼
隣のグループが移動を始めた。向こう側のグループと統合されているのがわかる:

この先で他のグループと統合される
待っている間、隣がいなくなったので「メガネ橋」こと二重橋の正門鉄橋がよく見えた:

鉄橋(手前)と木橋(奥)の二つを合わせて二重橋と呼ぶ
既に先頭グループは正門鉄橋の上に移動していた。その上に見える黒い橋は正門木橋。しかし伏見二重櫓はいつ見ても美しい
:

二重橋ごしに見た伏見櫓
と言っている間に自分が並んだグループが移動し始めた:

この先で一旦は二列になり他のグループとまとめられる
皇居正門(江戸城の西の丸正門)が開いて、鉄橋の上で待機していた先頭グループが移動し始めた:

開いた皇居正門から吹上御所へ向かう先頭グループ
自分が並んだ行列の隣には優先入場者の列があった。昨年同様に、この連中は何者なのかは不明。なんだか普通のツアー客ぽいが:

どうすれば優先入場できるのだろうか?
そんなことを考えつつ後ろを振り返ると、まだまだ大勢の参拝者が列をなしていた
:

まだまだたくさんの長い行列があった
当然ながら警備する警察官(機動隊員や私服警官)が多い中で、人間だけではなく犬や馬までも動員されていた。地面の臭いを嗅ぎ分ける鑑識の犬とは異なり、皇宮警察犬は空気中の臭いに対する訓練を受けているらしい:

皇宮警察犬
それから、ここでも10数分待ってから皇居正門へ向かって動き出した。前方脇には私服警官が監視していた:

皇居正門(西の丸正門)へ向かって動き出した
そして皇居正門をくぐって吹上御苑のある宮殿東庭(きゅうでん・とうてい)へ移動する:

皇居の正門をくぐったところ
こんな間近で伏見二重櫓と十四間多聞を拝むことができるのも、この日ならでは:

皇居で最も美しい建築物とされる伏見櫓
中門を過ぎて宮殿東庭に入ったところ。奥に見えるのが長和殿:

宮殿東庭
もう既に多くの参拝者が良いポジションを固めていた。ちなみに長和殿中央の茶色いところがテレビでもお馴染みのバルコニーである:

既に大勢の参拝者がバルコニーを中心に取り巻いていた
自分も昨年と同じくバルコニーに向かって左手の場所を確保して、天皇皇后両陛下と皇族の方々のお出ましを今か今かとまった。で、待つこと10分ほどでついにお出ましとなった。ちなみに、昨年は平成28(2016)年に三笠宮崇仁親王が亡くなり、喪に服している三笠宮妃の百合子さまなどは出席されなかった。こちらは、左から常陸宮家の面々(正仁親王妃華子さま、正仁親王殿下)、皇太子一家の面々(皇太子妃殿下雅子さま、皇太子殿下)、そして天皇陛下と皇后陛下:

常陸宮家の面々、皇太子一家の面々、そして天皇陛下と皇后陛下
さらに、昨今はよくニュースでも取り上げられていた眞子さまと佳子さまら秋篠宮一家もお出ましに。ここで一気に参拝者のボルテージが上がり、日の丸が振られ、背後ではバンザイの連呼が聞こえてきた。こちらは、左から皇太子一家の面々(皇太子妃殿下雅子さま、皇太子殿下)、天皇陛下と皇后陛下、そして秋篠宮一家の面々(文仁親王殿下、文仁親王妃紀子さま、眞子内親王さま、佳子内親王さま):

皇太子一家の面々、天皇陛下と皇后陛下、そして秋篠宮一家の面々
そして今生(きんじょう)天皇から御言葉を頂く:
穏やかな新春を迎えました。皆さんと共に新しい年を祝うことを誠に喜ばしく思います。本年が国民一人ひとりにとり,安らかで良い年となるよう願っています。年頭に当たり,我が国と世界の人々の平安を祈ります。
その間、背後から「写真撮るな〜。ちゃんと聞け〜。」なんて怒号が飛んでいたっけ
。というか、お前に指図される覚えはないけどな
。それはともかく、陛下の生前退位が現実味を帯びてきた昨今、皇族の方々にとっても色々大変な時代になってきたと思う:

皇皇后両陛下と皇族の方々
これで第一回目のお出ましは終了となった。陛下はこれ以降四回もお出ましがあったとかで全くありがたいことである:

手を振って応じてくれた天皇皇后両陛下と皇族の方々
しかし昨年もぼやいたけど、やっぱり平安の世に「万歳」は無いな。まったく無礼千万なやっぱらだ
。
そして、この後は「民族大移動」的な感じで、宮内庁庁舎脇を抜けて退出門へ移動した:

宮内庁庁舎
ちなみに昨年は内桜田門(桔梗門)から出たが、今回は乾通りを北上して乾門から退出した。昨年の平成28(2016)年から一般に公開されるようになった富士見多聞や道灌濠などを写真に収めることができた。
それから江戸城攻め第四弾として東御苑の東側にある竹橋門跡や一ツ橋門跡、雉子橋門跡などを見て、大手濠沿いを歩き、近くにある平将門公の首塚(神田明神)にて初詣を済まして、再び内堀通りへ戻ってきた。こちらには昨年同様に警視庁交通機動隊所属の騎馬隊を見ることができた:

警視庁騎馬隊

警視庁騎馬隊所属の楓雅(ふうが)
最後に大手濠で見かけた白鷺。まさに、この年の干支に出会えて新年早々に良い気分になった:

ちゃんとポーズをとってくれた白鷺
その他の写真や大きい写真はこちらから:
新年一般参賀2017 (フォト集)