昨年は平成27(2015)年の早春に千葉県佐倉市にある城攻めに行ってきた。自身初の千葉県の城攻めということで事前にいろいろと調べてみると意外にも城址が多いことにびっくりした。改めて、これを期に全然「近場」である千葉県の城をどんどん攻めていこうと思ったり。
で、記念すべき一回目は贅沢にも砦レベルを含めて、臼井城址、臼井田宿内砦、謙信一夜城、そして佐倉城といった4つの城址を見て回ってきた。なにやら後で知ったのだけれど、佐倉市内にはこの当時で確認されているだけでも58ヶ所も城址が存在しており[a]平成27(2015)年現在。佐倉市役所発行の「お城のあるまち佐倉」のパンフレットより。、一つの駅でまとめて攻めることができるとても便利な環境だった。
この日はJR船橋駅から連絡通路を通って京成船橋駅へ向かい、そこから京成津田沼駅を経由して京成本線の京成臼井駅と京成佐倉駅でそれぞれ城攻めしてきた。もちろん、帰りも京成船橋駅とJR船橋駅を利用したので、この二つの駅の間にある船橋FACEなるビルの中を行き来していて目に写ったのがHearthBrownというパン屋に張ってあった「船橋あんぱん[b]さらに一日限定300個というキャッチフレーズも。」の幟。いかにもB級グルメっぽいネーミングなので記念に1個(150円)購入してみた。
これが専用のケースに入れられた船橋あんぱん。上面に「船」の文字が焼き印されていた:
これを縦に切ってみたのがこちら:
味はというと、やっぱりクリームが勝ているというか、こし餡だったのであまり餡パンのインパクトは感じられなかった。ここは、やっぱり粒餡でしょ。パン生地も薄いのであまり食べごたえがなかったもの残念。
HearthBrown
千葉県船橋市本町1-3-1
ここからはオマケ。
佐倉市は江戸時代に栄えた城下町の一つであり、佐倉城址公園へ向かって街中を歩いているとこんな茅葺きの家を見ることができた:
ここ佐倉藩は江戸時代には老中や大老などの要職についた偉人を多く輩出している藩の一つであるが、明治の世になり帝国陸軍の佐倉連隊が駐屯するようになると、佐倉城内の建築物はもちろん、堀や土塁などが多く改変されてしまい往時の遺構はほとんど残っていないと云う悲しい歴史を持つ。一応、昭和の世になると発掘調査が行われ復元整備が進んだおかげて、なんとか「城址」というレベルを維持できてはいるが 。
ただ城マニアとしては残念なことに、この城址公園には佐倉連隊が駐屯していた頃の「無用な爪痕」がしっかりとのこっていることだった。
例えば衛兵所跡だとか:
高所から飛び降り訓練に使用したコンクリート製の階段だとか:
はたまた兵営の便所跡とか…:
…城址とは全く関係の無い遺構(?)がいろいろ残っているし、他にも県指定天然記念物でもある「佐倉城の夫婦モッコク」の幹に佐倉連隊の兵士が落書きしたとか弾薬庫の跡とか:
さらに何の建物かわからないものが残っていたり:
また、先ほどの衛兵所跡には古園(ふるぞの)石仏大日如来像[c]実物は大分県臼杵市深田にあるのだとか。のレプリカなるものが置かれていたり…:
…と云った感じで、佐倉城はなんで百名城なのか不思議に思えてきた。
ということで、この時のフォト集はこちら: