日別アーカイブ: 2016年11月9日

蛭ヶ島茶屋 − Hirugashima CHAYA.

急に寒くなったと思ったら週末には気温が上がったりして、なかなか体調を整えるのが難しい今年は2016年の11月初旬、静岡県伊豆の国市韮山韮山[a]これは誤植ではなく「韮山」が二回づづく実際の地名。にある韮山城跡を攻めてきた。JR東海道本線の三島駅から伊豆箱根鉄道駿豆(すんず)線・修善寺行きに乗り継いで韮山駅で下車。本来はこのまま田園風景を眺めながら15分程歩いて城址へ行く予定だったのが、駅を下りると何やら大勢の人達が。どうやらこの日は伊豆の国市のイベント開催日だったようだ :)

伊豆の国時代まつり (平成28年11月6日)

市内の小学生らによるステージイベントの他、ストリートダンスや時代物のパレード、そして近隣市内の美味しいもののお店が出店していた。こちらは城攻めの後に楽しもうと、とりあえず韮山城址方面へ移動した。

ここ「韮山」は城址の他にも観光名所がいくつかあり、例えば今回は訪問しなかった世界文化遺産の韮山反射炉とか、今から850年以上も前の平治の乱で敗れ、その後に鎌倉幕府征夷大将軍となった源頼朝の配流地である蛭ヶ島(ひるがしま)跡がある。なお、現在この跡には蛭ヶ島茶屋が建って憩いの場になっており、その昔に14歳で流されてきた頼朝は、北条時政の娘・北条政子と結ばれたのち34歳で旗揚げするまでの約17年間を、ここ蛭ヶ島で過ごしたと云う:|

蛭ヶ小島(源頼朝配流の地跡)

ちなみに「蛭ヶ小島」とは、当時の蛭ヶ島が川の中洲、あるいは湿田の中の微高地にあり、他にも蛭ヶ小島と称する中洲がある中で一番小さかったことから後年そう呼ばれるようになったとか。そして、こちらが富士山に向かって二人寄り添う頼朝と政子のブロンズ像で、「蛭ヶ島の夫婦(ふたり)」と云うらしい:

「蛭ヶ島の夫婦(ふたり)」

これは敷地の一角に展示された伊豆の国市・歴史民俗資料館(県指定有形文化財)で、江戸初期から続く旧上野家住宅で、記録にはないが十八世紀中頃以前に建造されたものとされている:

伊豆の国市・歴史民俗資料館

そして頼朝夫婦も眺めたであろう富士山。この韮山からの富士山の眺めもなかなか良かった:

伊豆の国市から眺めた11月初旬の富士山

先ほど韮山駅前で大賑わいだったイベントの一環で、ここ蛭ヶ島茶屋では自衛隊の方々が炊き出しとして豚汁を作ってくれていた。さらに自衛隊車両なども展示されていた:

73式大型トラック「3 1/2t」 (ISUZU)

高機動車HMV(TOYOTA)

高機動車HMVの運転席

軽装甲機動車(KOMATSU)

KLX250 (KAWASAKI)

KLX250 (KAWASAKI)

そして、こちらが本日の主役(?)の野外炊具。3 1/2tトラックに牽引されてきたと思われる。搭載されている釜は6つで、一度に600人分の炊飯ができるのだとか。

IMGP1658.resized

この野外炊具で温かい豚汁を作ってくれた

といった感じで茶屋を見て回ったあとに韮山城を攻め、豚汁ができあがった頃を見計らって:P 城攻めが終わったら、再び蛭ヶ小茶屋へ戻ってきた。炊き出しで頂いた具だくさんの豚汁と、予め買っておいたコンビニのおにぎりでお昼にした:

陸上自衛隊謹製豚汁(無料)

この日の韮山は晴天ながら冷たい風が吹いていたので、温かい豚汁は最高だった 8)。それから茶屋に入って無料で温かい御茶を頂いた。やはり静岡はお茶の郷だ。貰ってばかりでは何なので、茶屋で冷たい甘酒を注文した。甘酒はいわゆる病院の点滴くらい栄養が高い飲み物だとか:

冷たい甘酒と、きゃらぶき(250円)

蛭ヶ島茶屋
静岡県伊豆の国市四日町17-1 蛭ヶ島公園


ここからはオマケ。

城攻めも終わり、お腹も一杯になったところで、帰りの時間までイベントやお店をいろいろ見て回ってきた。そこでは「楽市楽座」と題して伊豆の国のブランド認定商品や市内・近隣市町の「うまいもの!」が大集合していて、どこも行列だった。

で、ついつい並んで買ったのが美味しいカスタードクリームが入った鯛焼き:

カスタードクリームの鯛焼き(150円)

こちらは、本イベント一番の出し物「時代パレード」。伊豆の国の郷土の偉人たち(源頼朝、北条政子、北条早雲、江川英龍(坦庵)など)と共に仮装してパレードしていた。やはり戦国物が一番の人気だった模様:

時代パレード(北条早雲武将隊)

時代パレード(北条早雲武将隊)

時代パレード(北条氏照武将隊)

時代パレード(武州八王子三ツ鱗会)

時代パレード(北条氏規武将隊)

最後は、ちょっとボケちゃったけど伊豆箱根鉄道駿豆線(韮山駅にて)の3000系:

伊豆箱根鉄道駿豆線(三島 – 修善寺)で使用されていた3000系

今回攻めきた城はこちら:

See Also韮山城攻め (フォト集)

参照

参照
a これは誤植ではなく「韮山」が二回づづく実際の地名。