日別アーカイブ: 2013年12月15日

Captain Phillips.

今月の映画の日に観てきた (激混みだったので、朝一で行ってよかった :))。
4年前に実際にソマリア沖で海賊に襲撃されたコンテナ船の船長の回顧録をベースとしたフィクション。自分も当時 CNN なんかでニュースを聞いていた覚えが有る。どちらかというと、SEALs が激しく揺れる海上で寸分狂わぬ snipe を行った救出劇というかヒーロー物か、ぐらいの記憶だけど。
で、これを観て実際の主役は SEALs ではなく、船長の Richard Phillips と海賊たちだったということが何とも感慨深く、映画というエンターテイメントとして楽しめた作品。
冒頭の、船長が現代の歪んだ情勢 (貧富の差) と将来への不安 (自分たちの世代が作ったツケをこれからの若者達に押し付けざるを得ない遣る瀬無さ) を口にしつつ航海の途に出るシーン、そしてその地球の反対側で漁師では喰っていけない海賊予備軍の若者たち。共に搾取する者達 (国や政府/海賊たちのリーダー) の下で生きていかないといけない宿命の中、お互いの立場で相まみえるという構図。海賊が悪いのか、海賊を生み出すことになった社会が悪いのか。
見終わった後感じたのは、まずオーディションで海賊役を得た役者らの演技がうまい。ずる賢いリーダーは米軍との交渉にあっさり騙されるという素直さを持ち、彼としょっちゅう衝突するサブリーダーは残忍で典型的な悪者、そして次第に Phillips に同情していく善悪を知らずに育った下っ端の少年 (と、あまり出番のない救命ボートのドライバ)。それぞれがうまい演技だったので、海賊に同情したくなる気もなくはないという感じ。
そして、上っ面の善悪を強力な武力でしか正していくことができない現代社会の矛盾さなんかを感じとれる作品で、こういった貨物船の海賊対策とか、かなり緻密な考証をもった感のある映像でした:
1201-Captain_Phillips-01.jpg
あと、SEALs って人質交渉の技術も持っているんだなぁと関心した8)
My Rating: ★★★★☆ (3.8点)