v2.9.4 リリースで、デスクトップの顔である GNOME パネル、GNOME セッションが大幅に書き直された。前の開発バージョンまで特に変化が無かったので、少々驚きだ。
GNOME コア (GNOME1時代) から GNOME デスクトップ、パネル、セッション (GNOME2) と分割され、この開発版 2.9 から GNOME メニューが加わった訳だ。
GNOME パネル
メニューのエントリを扱う部分を除いてシンプルになった分、GNOME パネルのルート・メニューに手が加わっている。GNOME-2.8 からトップパネルがデフォルトになったので、違いが直ぐにわかるところでもある。新たに 場所 (Places) が追加され、従来までのメニュー・エントリの移動がいくつか:
【トップ・メニューが増えた】
【コンパクトにまとまったアプリケーション・メニュー】
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【希望する場所を一発で開けるよう追加されたメニュー】
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【デスクトップ設定が加わった、ユーザの操作主体のメニュー】
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ちなみに、パネルの角の丸みとか、メニュー・ストライプとかはオリジナルではないです。
メニューが増えたせいで、トップパネルに表示できる範囲が狭くなり、やりくりがキツクなったと思うのは俺だけかな
GNOME セッション
GNOME1の頃のログアウト方式から、GDM のプロパティを見て Shutdown/Reboot のオプション画面を表示するようになった。なので、GDM 経由でログインしていない場合は、システム管理者であってもシャットダウンや再起動といったアクションを選択できない。
そういえば、この GDM のメンテナ (GOBの作者、ドキュメントもいろいろ書いていた人だ)、学業が忙しいく自由な時間がとれないようでメンテナ募集してたな。
GNOME メニュー
Desktop Menu Specification に対応した、メニュー・エントリ関連が全てまとめられた。エントリのノード操作、レイアウト、デバッグ関連のライブラリと、.desktop からなるエントリ自身を提供するようになった。