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It’s pretty good!
まだ始めたばかり。
ドキュメント的に充実していると思っていたけど、実際に作業してみると、結構抜けが多かったりする。次の翻訳に影響するような説明が抜けているので、やっぱりコードも併読しないと進まないな。あと、ベクトル系描画に関連する技術用語にも疎いので、いろいろ調べながらの作業。
英文も文法なんて気にしていないようだし、抽象的な表現が多くて訳しずらい。英語圏の人たちは、こんな英文を読んで理解できるんかな?
Cairo ベクトル・グラフィックス・ライブラリ: v1.2.4 版の API リファレンス
CVS リポジトリ: Cairo ベクトル・グラフィックス・ライブラリの CVS リポジトリ (英文併記)
v1.12.x 版の翻訳が完了した 。
基本インタフェースでは Pango でサポートしているスクリプトに対する Unicode 文字列を構文解析したり、変換したグリフの大きさを計測したり、属性を付与して見栄えを変更したり、長い文章のレイアウトを構成するといったインタフェースが解説されている。一般的な GTK+ アプリを開発する場合は、これらのインタフェースを直接利用することはほとんど無いけれども、端末アプリやウェブ・レンダリング、あるいはフォント・ビューアなアプリでは必須だな。アプリで表示する文字の見栄えを変更するだけなら、ラベルのマークアップを利用した方がお手軽だし。そうそう、長い文字列を省略記号 (…) で置き換えるなんて処理も提供している。
あと、ここにあるように、X11の旧式な描画バックエンドに対するインタフェース (ビットマップ・フォントが主体) は deprecate になった。最新の pango-1.14.x 系でも未だ完廃にはなっていないけれど。
新しい描画バックエンドやシェイプ・エンジン、あるいは何か他の言語に依存するような処理、それらをモジュール化する場合は これらのインタフェースを利用すると Pango の恩恵 (GTK+/Qt アプリから利用できるなんか) を受けることが可能に。
翻訳の際に苦労したのは、原文の方は長期にわたっていろいろな開発者がメンテしているので、意味は同じなんだけれど表現の仕方が違うので結構とまどったり。全体を読み返しながら用語や表現を統一してみた。
あと、パッケージに同梱されている doc/TEXT/glossary も XML に整形し翻訳して追加してある。
さて、GLib リファレンス・マニュアル、GObject リファレンス・マニュアル、Gdk-Pixubf リファレンス・マニュアル、GDK リファレンス・マニュアル、そして Pango リファレンス・マニュアルが揃ったところで、いよいよ超難関な GTK+ Reference Manual の翻訳に try しようと思ったけれど、内容も充実してきた Cairo Reference Manual を先に片づけようかと思う。
GTK+ は来年以降になりそうだな (となると、GDK なんかのバージョンと食い違うことにならんかな)。
Pango リファレンスマニュアル: v1.12.4 版の API リファレンス
CVS リポジトリ: Pango リファレンスマニュアルの CVS リポジトリ (英文併記)
誤植/誤訳の報告はメールの他に、こちらにて。
Mikeforce デスクトップを G16のRC (2.15.92) に upgrade してみた。当然ながら、モジュールが追加されたり消えたりしていて依存関係も前バージョンから変更されているので、jhAutoBuild のサイトを参考に .deb パッケージを片っ端から作成してインストール。このサイトの distributions 別の building schedule は一応依存関係を解決する順番にはなっているのだけれど、gnome-applets が gnome-python-desktop を require していたり、中には新パッケージ自体が抜けていたりと、それほど正確ではないので、その際は随時追加した。新しめのパッケージとしては、例えば gnome-system-tools は liboobs-0.2.0 という system-tools-backend が処理するオブジェクトを GObject 型でラッピングするライブラリが必要だったり、gst-plugins-good では libraw1394 の 1.2系と libiec61883 というライブラリも必要になった。
G16のプレビューは既に こんなところでも紹介されているけれど、実は他にもいろいろある (もちろん、目に見えない部分も ):
○開発用ライブラリ:
cairo は 1.2.x をインストールした。ほとんど 1.1 系の Bug fixes なのだけれど、実のところ cairo そのものというよりは、このライブラリを利用するアプリが多くなった点が印象的。Gtk は ここで見た GtkPrint* クラスの他に何だろう、GtkRecentManager クラスとか GtkFileChooser クラスなんてのが目新しいのかな。GtkFileChooser クラスはインタフェースも変更されたけれど、ファイルの一覧表示がさらに遅くなったような気がするがどうだろうか。例えば 700近くファイルがあるディレクトリを開こうとすると、一覧に表示されるまでに 15〜20secくらいかかる。その間は親ウィンドウなんかは再描画されないから悲しい状況になる。左上にある場所バーの表示/非表示を切り替えるボタンなんか必要か?表示しっぱなしで良いと思うのだが:
このクラスはむしろキーボードを使ったナビゲーションに重点が置かれているので、UIはそれほど重要ではないな。TAB キーは必須だ。Pango は Unicode 5.0 サポートやスクリプト別の描画エンジンの改良、バグの修正もろもろ。今は、前バージョンのリファレンス・マニュアルを翻訳中なので技術的に興味深い修正点も多い。ORBit2 とか libbonobo なんかは順次 D-BUS に置き換えられる予定だけれど G16の中にはまだまだ bonobo-activation-server のお世話になっているアプレットなんかがある。gnome-vfs には何か目玉があるのかな。SSL 処理のバグなんかが直っているとか従来版の polished up が多そうだ。あぁ、bonobo 使わなくなったな。
○デスクトップ・アプリ:
Alacarte は 従来の gnome-panel に付属していたメニュー編集ツールの代替えに落ち着いた。その昔、翻訳した ja.po を作者に送付し取り込んでくれると返事が来たが、完全に無視された 。その頃とはインタフェースが変更されているが、見えないくらい小さな画像をおいておく:
bug-buddy バグ報告ツールはインタフェースが全般的に見直された。個人的には昔の対話型の方が良かったが、最近はウェブ・インタフェースの方が需要があるんだろうな。RC2 ではアプリがクラッシュした後に起動された Bug-buddy もハングする場面に何回か遭遇した:
Deskbar Applet はバックエンドが増えたり、インタフェースがかっこよくなったり。Cuemiac なインタフェースはこれまた cairo を利用しているので pycairo パッケージが必要:
バックエンドも多種多様に。個人的には待望の Devhelp からの関数検索も行えるようになったのが良い。
Epiphany ウェブ・ブラウザは描画エンジンとして Seamonkey と mozilla-1.7 系が dropped out された。仕方ないので firefox をバックエンドにしてビルドしてみた。2.14系のバグフィックスが主だけれど、実は GtkPrint* オブジェクトを利用している数少ないアプリの一つだったりする。印刷プレビューは gedit 同様にMDIの埋め込みオブジェクトになっている。このブラウザのタブには一つ一つ閉じるボタンが付いていて、Firefox よりも便利で使いやすくて良い:
Evince 文書ビューアはフルスクリーン表示の他にもプレゼンテーション表示というのが追加された。前者はウィンドウを画面全体に広げたもので、ツールバーが表示されるのでスクロールしたり別のページにジャンプできる。後者は黒を背景とした画面に文書を表示するだけ。サイド・ペインにサムネイルを表示した状態で、ドキュメント本体のページをスクロールすると、そのサムネイルも一緒にスクロールされるなって気の利いた機能も付いている:
新しい Evolution だけれど、とにかくメモリ・リークが改修された。ホント 2.6系のメモリリークは酷いもんだ。最近は IMAP上の万単位のメールがあるフォルダをいくつか開くと落ちるようになったので、なる早で開発版の Evo-2.7系に上げた。今のところ、問題はない。で、他にもインタフェースや表示でいろいろ細かい部分が変更されている。例えば、メインウィンドウでは:
ツールバー下の表示フィルタや検索エントリなどのインタフェースがさらに使いやすくなったので、5日前のメールを表示するとか、自分好みの設定を追加しやすくなった。
さらに今バージョンの売りの一つでもある縦型ビュー。何かすごく見づらい。
ヘッダ部の表示ペインでは指定した数だけの E-メール・アドレスを表示し、それ以外は折り畳んで省略記号 … で表記する:
カレンダのイベント表示でも cairo が使われている:
あとは、gnome-keyring に各サーバの認証情報を保存できるようになったので、ログインして初めて Evo を起動すると gnome-keyring-manager のパスフレーズ入力ダイアログが表示されたり。あとはメモを共有できたり、あんまり使わなそうな細かい機能が追加されている。
gedit のインクリメンタル検索はさらに使いやすくなった:
gedit-plugins パッケージを導入すると、さらに便利な機能が増える:
gnome-applets は付箋紙アプレットが Mono を使った Tomboy に代替えになったのでデフォルトではビルドされないけれど–enable-stickynotes でインストールは可能。Tomboy の次期バージョンではネットワーク越しに複数のデスクトップで情報を共有できるようになるらしい。このバージョンでは付箋紙アプレットの情報をインポートできるようになっている:
ディスク・マウンタ の背景を正しく透明化できるようになった:
あとは先のプレビュー記事で紹介されているように、ワークスペース切り換え器から直接ウィンドウをドラッグして移動できたり。
control-center は G14 から大きな変更はなく、バグの修正や API の変更が多い。そうそう、画面の解像度では画面の回転もサポートされた。元に戻すのに一苦労なんだけれども:
gnome-games ではフルスクリーン対応のゲームが増えたぐらいのような気がする。ホント、たまにしかやらなくなってしまった:
gnome-panel のメニューバーの構成が Ubuntu スタイルに変更された。但し、トップメニューのエントリだけ。未だ下位メニューの構成はすだれ式だ。進歩しないねぇ :
Nautilus にも GtkFileChooser 同様に場所バーの切り換えボタンが付いた:
ボタンを押すと場所バーのスタイルが変わるだけ。これってmaemo 向けを意識しているのか?:
あとはプロパティにあるアクセス権限の設定ダイアログでレイアウトが変更になったくらい:
gnome-utils では だいぶ前にメッセージ翻訳した Baobab が追加された。機能的には standalone 版と違いは無い。GNOME 辞書 では利用可能なオンライン辞書を提示したり類似語を提示するサイド・ペインが追加された:
最後に、今回のメジャーバージョン・アップで一番気に入っているのが Orca と Yelp だ。Orca はスクリーン・リーダと拡大鏡の設定や制御を提供していた gnopernicus の代替えで、同様に Orca は基本的に Python スクリプトベースのスクリーン・リーダを担当し、拡大鏡の機能の方は従来どおり gnome-mag を利用するようだ。というか Orca 設定ダイアログの内容が妙に難しすぎ。音声の読み上げは brltty がバックグラウンドで機能しているようで、この影響があって難しい設定内容になっているようだ。ちなみに音声は male ぽい:
インストールして起動し、ウィンドウをマウス・ポインタで指すと何やら音声が聞こえてくる。とはいえ日本語は読み上げてくれない。英文だけ。端末にポインタをのせると GNOME は読み上げるけど端末は読んでくれない。数字も英語読み。まぁ今後の動向が気になるアプリの一つ。
Yelp は起動してみれば G14 版との善し悪しが分かるだろう。というか、このレベルに到達するまでいくつバージョンを重ねたんだろう:
これも GtkPrint* オブジェクトを利用している:
そうこう紹介しているうちに、もう TARBALLS DUE だったりする。
作成した .deb パッケージは ここ にあるけど、At your own risk and only if you understand what you are doing で。Sorry about that
あと、JGUG 活動は停止しました。 MLの購読も解除したので実質的に脱会です。 個人的は GNOME 関連は続けていく予定だけれど、 JGUG を介した翻訳活動や成果のメンテ・公開はしません。 個人的な成果はこのブログ上で行いますが、あくまでも個人的な範囲内です。 まぁ、ほとんどの人たちには関係のないことですが。
GTK+の 2.10.x 系をビルド・インストールして、以前、確認した印刷機能まわりを比較してみた。二つのタブしかなかった開発版から全体的にかなり作り込まれた感じ (当たり前か):
・印刷先と印刷範囲の選択
・印刷や用紙の設定
・印刷ジョブの設定
・印刷時の解像度の選択
・色モードの選択
・追加/拡張機能の設定
印刷用バックエンドも揃ったようだ:
% ls /usr/lib/gtk-2.0/2.10.0/printbackends/ libprintbackend-cups.a libprintbackend-cups.so libprintbackend-file.la libprintbackend-lpr.a libprintbackend-lpr.so libprintbackend-cups.la libprintbackend-file.a libprintbackend-file.so libprintbackend-lpr.la
この API 使ってるアプリって G16 の中にあるのかなぁ、と。