GLib Ref. translation progress (TAKE 2).

第一章の翻訳が完了した。
この章で最大の難関は、GLib バージョン 2.13 で実装された GRegex の機能に関して、PCRE ベースな Perl の正規表現の文法を説明した正規表現の文法というセクション。その実体は man 3 pcrepattern と同等の内容なんだけれど、この原文がひどかった。まるで呪文のような英語。そのまま読んで理解して日本語に直すには時間がかかりそうだったので、だれか先に手を付けていないか調べてみるとなんと、ありましたSo cool! 8)。そこで公開しているものは PHP 向けに翻訳されたもののようで、若干バージョン違いがあるものの、先人の成果に感謝しつつ、全体的に参考にさせていただいた。ありがとうございました。原文は語彙が狭く、一般的な使い回しではない単語が多々あったため、辞書とにらめっこすることで途方もない時間を消費せずにすんだのは大変助かった。
ちなみに、configure のオプションで説明しているように、GLib では PCRE ライブラリの任意のバージョンの実装を GLib のユーティリティ (Unicode やメモリ管理関連) を使って書き直している。PCRE_* で始まるような定数なんかも G_REGEX_* で置き換えたりしてシームレスな実装を提供していて、原則的には GLib 埋め込みの正規表現サポートを推奨している。
See Also GLib リファレンスマニュアル: v2.18.1 版の API リファレンス (翻訳中)
See Also SVN リポジトリ: 翻訳作業の SVN リポジトリ

Devhelp new feature.

devhelp の Emacs/Vim 連携に新しい機能が追加されたそうだ。なんか面白そうなのでメッセージ・カタログの更新も兼ねてビルドしてみた。
従来は [F6] キーでカーソル位置にある単語を devhelp -s KEYWORD という Lisp インタフェースに渡し、devhelp を起動して表示していた:

devhelp-search-20081026.png

今回新しく追加された機能は DevHelp アシスタント という小さなウィンドウの中にインクリメンタル検索に近い (まだ完全ではないように思える) 結果を表示するというもの。この機能が ON になっている時 (デフォルトでは [F6] キーで ON/OFF を切り替える) に、関数名や型名、構造体名といった GTK-Doc でサポートしているキーワードを入力し [TAB] キーを押すと入力したところまでで検索した結果を・ウィンドウに表示する:

devhelp-assist-20081026.png

久しぶりに ffmpeg を使って、彼のブログ同様に、screencast を撮ってみた:

devhelp-assistant-in-action

しかし実際のところ需要はあるかな、この機能 :X
ところで devhelp は通常 $datadir/gtk-doc/html 配下にインストールされているドキュメント (ブックと呼ぶ) を閲覧したりキーワード検索することができるようになっているので、独自に翻訳したドキュメントなんかもコピーするなりリンクをはるなりして同様に参照できる。その場合ディレクトリが重複することになるのだけれど別名で問題ない。但し、GTK-Doc で生成した .devhelp2 というファイルをディレクトリ名と同じ名前がついた DIRNAME.devhelp2 に変更しておく必要がある。英語と日本語と重複したブックの場合、検索結果は先に読んだ英語の方が優先される。

Start to update GLib Ref. translation.

2.18 系の API リファレンスの翻訳にとりかかることにした。
来年の今頃は新しい 3.x 系の API がリリースされることになっているので、おそらくこれが 2.x 系最後の日本語版リファレンスマニュアルになるのかな。以前、2.8 系の API リファレンス (GLibGObjectGdk-PixbufGDKPangoCairoGTK+) を翻訳した時は1年半くらいかかった。今の系列には新しいフレームワークが追加されているけど、見たところ全体で倍以上も API が増えているわけでもなさそうだし、大半を訳文の流用と考えると 1 年くらいは妥当かなぁ。それでも GTK+ はきつそうだな。まぁ勉強だと思えば苦労のしがいもあるかな ;)
あと可能ならば、今回は ATK の翻訳にも手を伸ばしたい。これはかなりの大作だな。
その間には、忘れてはならない GNOME のリリース作業もあるしな。
See Also GLib リファレンスマニュアル: v2.18.1 版の API リファレンス (翻訳中)
See Also SVN リポジトリ: 翻訳作業の SVN リポジトリ

GIMP 2.6.

intrepid もこないだ リリースされた GIMP 2.6 にアップグレードされていた。
以前は毎度の Major Upgrade でインタフェースが整理され使いたい機能を探すのに苦労したけど、今回のバージョンの日本語翻訳をまるまる面倒みてくれた西堀さん (Kiyotaka Nishibori さん) のおかげで意外とすんなり慣れることができたし、新しい機能なんかの発見もあった。
UI の他にも専門用語が多々ある中、日本語のメッセージ更新の方、どうもお疲れ様でした 8):

gimp26-20081013.png