GNOME

Some translations update and more.

バージョン 2.12.1 もきっちりリリースされ、先週末、MIT で開催された GNOME Summit を経ていろいろ新しい動きが出てきたようで、端から見ていても面白そうだ:
See Also BetterDesktop.org: ユーザビリティに関する実験的データを開発者へ提供するプロジェクト
See Also Tango Desktop Project: フリーで Open Source な GUI アプリに一貫したインタフェース (を構成するリソース) を提供するプロジェクト
See Also dogtail: GUI アプリの QA テスト・スィートを提供するプロジェクト
で、2.12.1の方は出遅れたけれど、いくつか ja.po を更新しておいた。メモリ・リークやらセキュリティやらの問題であまり使うことのなかった GDM2 だけれどメッセージの更新を兼ねてビルド・インストールしてみた。FC とか Ubuntu とか参考にしたけど、最近の Distribution は /etc/inittab から直接起動しないようになっているんだ。翻訳を更新するついでに長い文を可能な限り短く省略して、表示される設定ダイアログをコンパクトにしてみた:
gdm2-preference-20051016.png
へぇ〜、ログイン・フェイスもいろいろ変更できるようになっているんだ:
gdm2-photosetup-20051016.png
でも結構たくさんメモリリークあるねぇ
最近頻繁にリリースされている gnome-screensaver
以前よりは i18N 化も進み、DPM まわりのバグも修正され常用できるレベルまできた。
$HOME/Pictures というフォルダ (リンクも可) の中にある画像をランダムに (フェーズアウトしながら)表示してくれるのは面白い。記念に撮った画像なんかをスクリーンセーバーにするのも新鮮だ:
gnome-screensaver-prefs-20051016.png
/apps/gnome-screensaver/dpms_* なんかも有効にしておくとディスプレイの電源を OFF にしてくれるし、/apps/gnome-screensaver/logout_enabled を有効にすると、↓のダイアログにログアウト・ボタンが追加される。ユーザ名やフェイスのアイコンは G12 から追加された個人情報の内容が反映される:
gnome-screensaver-dialog-20051016.png
あとは新参者をいくつか。
Deskbar Applet
Beagle みたいに複雑な requirements を必要としないデスクトップ検索アプレット。起動時はインデックス生成/更新しているので立ち上がりが遅い。これはある程度仕方がないか。メッセージ翻訳したけど Python なんで (またか!) i18N の出来は最悪。今後のリリースに期待する:
deskbar-applet-20051016.png
Baobab
du -h の GUI 版といったところ。こちらも実行時にディスクをスキャンするので結果を表示するまで待たされる:
baobab-disktree-20051016.png
baobab-search-20051016.png

Hey! we got No1.

G12リリース後の string freeze breakage の合間をぬってモジュールの翻訳をいくつか更新したら、なんと翻訳ランキングで No1 の座を射止めてしまった (こちらは 2005-09-22 現在)。おそらく World-Wide の 翻訳ランキング で初の栄冠じゃないかな。
せっかくなんで記念に Screenshot を撮っておく Y:DY
Japanese_Gets_No1.png
その一つに GNOME-VFS があるのだけれど、これは libgnomevfs/gnome-vfs-hal-mounts.c モジュールを使って HAL から (D-BUS 経由で) 受け取ったボリュームの情報を Nautilus で正しく表示できるようにしたため。HAL に同梱されていた .po ファイル のメッセージの一部が GNOME-VFS へ migrate されたということか:
gnome-vfs-hal-mounts.png

Mono upgraded, and yet another Music Player comes in.

Mono の v1.1.9 が リリースされていた。64bit対応とか Cairo-1.0 対応か。ついでに ARM への移植も進んでいるようで、Nokia 770 上で Mono も 動くようだ
すごいねぇ〜。もしかしたら Linux Kernel を他のアーキテクチャに移植するよりも、エキサイトする開発だったりして :D

--with-static_mono=yes,no      link mono statically to libmono (faster)

てのも気になるが、一応無効でビルド・インストールしておく。
で、Mono 対応の GNOME デスクトップ・アプリとしては、新しくなった inotify 対応の Beagle-0.1.0 がリリースされた他に、The GNOME Journal でも取り上げられていた Banshee 楽曲プレイヤー がリリースされた。CD からのリッピングはもちろん、Apple iPod との同期や再生、演奏一覧の編集など (ipod-sharp 対応)、Rhythmbox よりも気になる Features が盛り込まれている。再生エンジンは GNOME デフォルトの GStreamer の他に RealPlayer/HelixPlayer にも切り替え可能。ということで、日本語メッセージ翻訳を開始するも自身が iPod 持っていないので訳に不安が残るし、完訳までもう少し時間がかかりそう。誰か貸してくれ〜 =)
出来の方は楽曲ライブラリを再読込できず∞ループ状態に入ったりして、まだまだ不安定だし、i18N の方も以前調査した Mono の決定的な i18N 問題 を引きずった感じ:
banshee-20050917.png
Bealge もビルド・インストールしたけど、以前よりは exception 吐くこともなく安定している。インデックス作成などの設定ができる capplet が追加されているので、こちらの日本語メッセージも更新しないとな (以前は、これも i18N 問題で翻訳した文字が全く表示されていなかったが、どうだろうか)。

Now be accessible to cvs.gnome via SSH.

SSH経由でアクセスできなかった件 は公開鍵の置き換えで無事できるようになりました。Thanks Owen ;)。ご心配をおかけしました > JGUG メンバと『ゆ』さん。
ということで、いくつか :pserver 経由で更新してあった ja.po を commit しておく。
ところで、今現在、全く機能していない GTP ステータスページ だけど、このサイトの管理者でもある Carlos Perelló Marín がどうも休暇をとっていたようで、今回の CVS アクセス方法の登録変更が間に合わなかったようだ。と 今日メールがあった。近日中に復活する模様。

More G12 features.

相変わらず cvs.gnome.org へは SSHでログイン出ません :(。前回送付した鍵同様に、今回新たに生成し直した DSA 鍵でも他のマシンへログインできるんだけど、今回はどんなもんでしょ。
それはともかくとして、G12デスクトップもこなれてきたし、急いで作成したためリリースノートには反映できていなかった点を少々。G12リリースノート の Screenshots もいくつか置き換える事に:
Clearlooks のテーマ
リリースノートを翻訳した後に gnome-thems の ja.po を更新したので、クリアールックス って感じで日本語表記になる:
figure-theme.png
Evolution
Evo2.4にはまだまだバグがある。例えばメール・コンポジットでは、日付/時刻の表記が strftime() で反映されていなかったり、メッセージの送信をキャンセルすると表示される警告ダイアログが大変なことになっていたりと:
evo24-warning.png
画像ビューア
Eye Of Gnome だけど、EXIF ライブラリ のバージョンが古かったので、EXIF データを表示できていなかった。最新版をビルド・インストールして対応完了。また、リリースノートでは “カラー・コレクションに対応” とあるけど、これもまた lcms のバージョンが古かったので、こちらも上げておく:
figure-eog.png
ビデオ・プレイヤー
GUADECのビデオ・アーカイブ として採用されているフリーな Ogg Theora multimedia stream 形式のライブラリも上げる必要あり。
お天気GNOME
libnotify を使った お天気GNOMERodrigo が位置を検出して表示できるようにしてくれた:
gnome-weather-20050914.png
ウェブ・ブラウザ
相変わらず Mozilla-1.8系 (Gecko-1.8) ではビルドできないので、独特のエラーを表示する機能の Screenshot を撮れないのがなんだけど、一番うれしかった機能が Epiphany Extensions追加されていた。この Autoscroll extension 機能がなかったから Galeon を長年使い続けてきたのだけれど、やっと卒業できる日が来たか:
epiphany-extensions-20050913.png
GNOME-VFS
これも直前に修正されたもので、具体的な現象はというと、HAL の 0.5.x を使っている場合に一般ユーザではゴミ箱の中にあるアイテムが表示できなかったこと。スーパーユーザは問題ない。開発版 2.11.x 系では気づかれなかったのか、ずっと修正されずじまいだったけど、HAL のメンテナ David がリリース直前に修正しれくれた。よかった、よかった:

2005-08-30  David Zeuthen  <davidz@redhat.com>
* libgnomevfs/gnome-vfs-hal-mounts.c: Fix up some issues with the HAL backend; for details see this bug report http://bugzilla.gnome.org/show_bug.cgi?id=171073#c17 The problem is that the hal backend makes the mistake of not adding a drive/volume if it fails the policy checks. For instance, this means that the drive/volume for e.g. /home or /usr is not added since we don't want to show an icon for this location. The correct behavior, if policy checks fails, is to still add the drive/volume but set the is_user_visble flag to FALSE. Also rework how debbugging works.