今日の映画

CHE – Patria o Muerte.

公開中の “The Argentine” (邦題は「チェ 28歳の革命」) を観てきた
時間と場所を交差させモノクロとカラーを使い分けながら描いていく Soderbergh の演出は流石。麻薬戦争を描いた “Traffic” (2000年) が思い起された。Del Toro の気合いの入った演技は必見だね:

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(英語もちょっとはあるけども) 全編スペイン語のため上映が始まってから1時間弱はホントとまどった。字幕もシーンによっていろいろな場所に出されていたし。ドキュメンタリーが好きか、あるいはチェやフィデル、そしてその仲間達について予備知識がないと2時間半はきついんじゃないかな。最後のタイトルロールが終わった後に “Guerrila” (邦題は「チェ 39歳 別れの手紙」) の予告があり、なにやらどこぞで観たことのある俳優らがちらほら。こちらも楽しみ。
日本人にはなじみが薄い感じのするチェ・ゲバラだけど訪日してるんだねぇ。
しかし、長編だからといって2部作にされるのもな。お金は2倍だし時間が空くと感銘もしぼんじゃうしな。まあ「20世紀〜」なんか観るよりは全然マシだけど。

Mirrors – What do you want?.

今年初の映画として観てきた
ストーリーも演出も良くできていた。久々に雰囲気が古典的なホラー映画を観たような気がする。とても緊迫感のある怖さがでている:

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上映開始に出てくる 20’s Century Fox のロゴやオープニング、タイトルロールなど鏡に引っかけた効果は新鮮だった。それに、この映画のラストは嫌いじゃないな。でも怖いです、ホントに。

My favorite movie award 2008.

今日現在までで今年映画館で観た映画:

しかしほとんどが活劇系だ。若いね〜 :D
もちろん観たかった映画は他にもあったけど、残念。CATに来るまで待つしかないか (結構多いな)。なぜか『パコ〜』はとても観たかった:

  • 『アメリカン・ギャングスター』
  • 『潜水服は蝶の夢を見る』
  • 『チーム・バチスタの栄光』
  • 『バンテージ・ポイント』
  • 『アメリカを売った男』
  • 『クローバーフィールド/HAKAISHA』
  • 『紀元前1万年』
  • 『靖国 YASUKUNI』
  • 『闇の子供たち』
  • 『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』
  • 『パコと魔法の絵本』

で、今年一のお気に入りは『ノーカントリー』も良かったが、やっぱり『ダークナイト』かな。ストーリー展開も配役も演出も音楽も総合的によかったし、もう一度観たいと思った。Heath Ledger の怪演はホント見事。
あと、例年になく邦画に足を運んだのはちょっと意外だ。邦画では『ザ・マジックアワー』かな。是非一人で観てもらいたい。『クライマーズ・ハイ』も良かったが、ラストシーンはいただけなかった。全体的に邦画は良かったと思う。
本数的には25以上いっていると思ったけどまだまだ。ジャンルも偏っているし。来年は25本以上観てみたい。

Body of lies – Trust No One.

観てきた
映像はドキュメンタリーを観ている感じで強烈だった。流石に Ridely Scott だなぁと感心したけど、ストーリー展開はどうなんだろうね。嘘を嘘でカバーするための演出が多くて (それは分かるのだが)、観ている途中でなんか中だるみしてしまった (あとで振り返っても意味のない場面が多いような気がした)。

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でもこれはスパイ映画じゃないですよ :)

K-20 – 怪人二十面相・伝.

観てきた
アクションあり、ロマンスあり、どんでん返しあり、そして笑いを取ることを忘れていない、まさに「全部のせ」って感じは、昔ながらの和製冒険活劇としては良い出来ではないでしょうか。

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今から60年ほど前、太平洋戦争が回避されたもう一つの日本の帝都を舞台に、格差社会やら弱いものいじめ、権力への執着、ご都合主義などモダンな (というか今も昔も変わっていない) トピックを詰め込んだ時代背景はすんなりとけ込める。最近の和製映画ではよくある、演技もできない芸人やら歌手もどきといった輩を casting するといったところがなく、しっかりと個性を引き出した配役もよいと思う。アクションの方はというと、CGはかなり荒削りだけど、新手の移動系体術(?)なのかパルクールみたいな実写シーンはワイヤー・アクションなんかより観ている方にも面白さが伝わってくるような演出だった。
さて、あと二本観ておきたい作品があるのだけれど年内に観られるかな。