久しぶりにホームページに手を加えようと、MT4のテンプレートをいろいろ変更している最中に、メイン・テンプレートのコードの3/4が消えてしまった。
このバージョンのテンプレート編集にはプレビュー機能がないため、毎回保存し更新してからじゃないと確認できないのだが、これを何回か繰り返している最中に、どこかでコードが選択されていたんだろうとは思うが、保存ボタンを押す際にその反転していた部分が丸々消えて保存されていたっぽい。あまりに久々に編集なんかしてしまったもので、何かやり方を間違えていたかもしれないが、結果は最悪 。テンプレートの内容は DB にそのまま記録されるので、明示的にバックアップを取らない限りどうも戻すことはできないというのも痛かった。
その他もろもろあって、新しい MT5 にアップグレードすれば少しは楽になるかと思いトライしてみた。しかしながら、アップグレード用のドキュメントが非常に分かりづらくて苦労し、その甲斐もなく肝心の編集画面の使いづらさは変わっていなかった 。おまけにシステム管理者権限がうまく継承できておらず、コンテンツを更新できないとかいろいろ五月蠅かったので perl を変更するなど格闘し、消失したテンプレートも記憶と試行錯誤の末になんとか復活させることができた。
消失したテンプレートが復活した時点で、なにもアップグレードする必要はなかったなと後悔したが、Security Fix したと思って納得することにした。
このバージョンではブログが無制限に作成できるようなので、これからはブログのカテゴリ毎にそれぞれ用意することにして、今までのブログを古いブログとして移動した。こちらはもう更新する予定はなし。但し、これらのブログのコンテンツについてはサイト・トップにある検索ボックスから探し出すことは可能ぽい (一部リンク切れはあるが)。
ちなみに RSS はそのまま有効なので変更する必要はないと思う Oops、こっちだった。
サイト・トップの方はデザインするのも面倒なんで、何かひらめかない限りデフォルトのものを利用することにする。スパム対応も強化されているようなので、コメント機能は復活させる予定。
See you on new site!
Nautilus Renames Extension 2.0 RC1 is out.
だいぶ前に自作したアプリのアップグレード版。
これまた、だいぶ前に実装を始めたものの何かの拍子ですっかり忘れていたが、その間に使える環境 (ライブラリ) ががらりと変わっていたりして、それでも一応 GTK+ 3.0 なんかがリリースされる前に完成させておきたいということで、昨年末から再開し少しずつ進めてきたもの。
機能はというと、3年前に作ったものとまったく変わったところは無く、ただ単に選択したファイルの名前を連番など付けて一括で変換する Nautilus ファイル・ブラウザのプラグイン。今回のアップグレードは、今では廃止 (Deprecated) になってしまった API を置き換えることが目的といったところ:
- ファイル名の変更処理を gnome-vfs ライブラリではなく、 GLib の GIO を使うようにした
- ユーザ・インタフェースを libglade ライブラリではなく、GTK+ の GtkBuilder を使って構築するようにした
そんなわけで、見た目は前バージョンとほとんど変わらない:
ちょっとだけ、前バージョン同様に、今回も実装の参考にした gThumb の拡張機能からいただいてきたインタフェースなんだけれど、ファイル名のテンプレートで指定できる特別な記号の凡例を初めは隠したままにしておき、テキスト・エントリの中に埋め込んだアイコンをクリックすると表示するようにしてある:
GTK+ のバージョン 2.18 から、テキスト・エントリに文字列以外のアイコンを埋め込めるようになったので、これに gtk_widget_show() と gtk_widget_hide() のコールバックをトグルで関連づけているだけだけど:
テンプレートの中で展開できる特別な記号も追加しており、たとえば strftime(3) で指定できる書式文字列をそのまま使えるようにしてある。
今回は、システム規模で普通にインストールして Nautilus のコンテキスト・メニューから起動する方法の他に:
ビルド時に —enable-run-in-place オプションを付けて構成し直してビルドすると、インストールしなくてもユーザ・インタフェースを表示させて実際に動作できるようにしている:
$ ./configure --enable-run-in-place && make $ ./src/nautilus-renames *
これは前バージョン同様に、ユーザ・インタフェースを持ったアプリ本体は1コマンドラインとして実装しており、Nautilus のプラグインからは単にそのコマンドを呼び出すような実装にしているから。
ソース・アーカイブとリポジトリは次のとおり。ちなみにリポジトリには deb パッケージ作成用のファイルも追加してあるのでパッケージでのインストールも可。
nautilus-renames-1.9.90.tar.bz2: Release Candidate1
開発リポジトリ
$ tar xvf nautilus-renames-1.9.90.tar.bz2 $ cd nautilus-renames-1.9.90 $ ./configure --prefix=/usr --sysconfdir=/etc && make $ sudo make install
特に大きなバグが無ければ今週末にバージョン 2.0 をリリースする予定。
gThumb 2.12.x Image Viewer and Image Browser.
GNOME の バージョン 1.0 系から使っている「息の長い」画像ブラウザ。
単独プロジェクトから始まった後に GNOME プロジェクトに加わり、新しいバージョンの GTK+2 にも対応してきた gThumb は、画像ビューアというよりは複数の画像をまとめて閲覧するファイル・ブラウザみたいな位置づけから始まったアプリだった (そもそもファイル・ブラウザである Nautilus があまりに貧弱だった時代でもあったので)。さらに1個の画像を表示する画像ビューアとは異なり、「複数枚からなる写真」を対象にしていた視点がよかった。たとえば、いろいろな場所に格納した複数の画像をカタログという仮想的なアルバムを使って関連付けたり、USB ストレージやデジタル・カメラなどの外部のデバイスから画像を取り込んだりと (当時のファイル・ブラウザにはない) なかなか便利な機能が簡単に利用できたので、他にも魅力的なアプリがいろいろあったけど、今でも gThumb を常用している。
このアプリ、最近バージョンがアップグレードしたということで、パッケージをビルドしてインストールしたみたら、そのメイン・フレームが大きく変わっていて驚いた。ほぼ全ての機能が拡張機能としてモジュール化されており、必要な機能を必要な時に有効にするスタイルになっている。なので、初めてインストールした時は何も有効になっていなかったのでちょっととまどったけれど :
拡張機能は従来のものに加え、今風にクラウド対応したり、さまざまな条件で画像を検索したり、なぜか楽曲や動画の再生なんかもできるようになっているのはデジタル・カメラとの接続を意識してのことか。デスクトップの仮想ファイルシステムでサポートしていれば、もちろん iphone4 といったスマートフォンもマウントしてカメラ同様に参照できる。
とはいえメッセージの翻訳状況はこれまた大変な状態になっていたけど、昨日なんとか完了し commit しておいた。
Cairo API translation progress (TAKE 3).
第4章まで完了した。これで一応リファレンスに相当するドキュメントの翻訳は終了。以前は、残りの “Creating a language binding for cairo” を (時間の都合で) 途中で放り投げてしまったような記憶があるのだけれど、今回はどうしたものかな 。
今年の1月中ぐらいから翻訳を始めたので実質2ヶ月ほどで完遂か。とはいえほとんどが以前翻訳したものの流用と見直し、新規に翻訳したのはこんなものだけども。
Cairo ベクトル・グラフィックス・ライブラリ: v1.8.6 版の API リファレンス
SVN リポジトリ: 翻訳作業の SVN リポジトリ
Cairo: A Vector Graphics Library: オリジナルのドキュメント
バグ報告と追跡: 翻訳バグなどの報告はこちらへどうぞ
前バージョンのドキュメント: その他関連するドキュメント一覧
Cairo API translation progress (TAKE 2).
なんとか第3章の初めまで完了。
Cairo ベクトル・グラフィックス・ライブラリ: v1.8.6 版の API リファレンス
SVN リポジトリ: 翻訳作業の SVN リポジトリ
Cairo: A Vector Graphics Library: オリジナルのドキュメント
バグ報告と追跡: 翻訳バグなどの報告はこちらへどうぞ
前バージョンのドキュメント: その他関連するドキュメント一覧