前回に引き続き、第四章の途中まで翻訳が完了した。
ソースコードの同期はバージョン 2.18.4 にアップデートしておいた。
このうち Perl 互換の正規表現はバージョン 2.14 で追加された新しい API:
- Shell 関連のユーティリティ
- コマンドライン・オプションのパーサ
- Glob スタイルのパターン・マッチング
- Perl 互換の正規表現
- シンプルな XML サブセットのパーサ
翻訳の ChangeLog は次のとおり:
Shell 関連のユーティリティ
- 日本語訳の修正
コマンドライン・オプションのパーサ
- 日本語訳の修正
- g_option_context_new() の説明が増えた
- 新規に追加された関数:
- g_option_context_set_summary()
- g_option_context_get_summary()
- g_option_context_set_description()
- g_option_context_set_translate_func()
- g_option_context_set_translation_domain()
- g_option_context_get_help()
- 新規に追加された型など:
- GTranslateFunc
- GOptionArg (一部の列挙子)
- 引用している関数名が間違っているようなので BUG#565905 に登録した
Glob スタイルのパターン・マッチング
- 日本語訳の見直し
- g_pattern_match() の説明が修正されている
Perl 互換の正規表現
- 新規の翻訳
- 正規表現の場合、ahead というと対象とする文字列の左側、behindというと対象とする文字列の右側を指す。検索とは意味が逆になる。混乱するなぁ。
- 全体的にしっくり行かない訳になってしまった
- 原文もまともな英語ではないのだけれど (日本語のように省略されているので推測が難しい)
- 原文は全体的に(英語ではなく)英文になっていないので翻訳するのに苦労した (ということで誤訳があるかもしれない)
シンプルな XML サブセットのパーサ
- GMarkupError 型に列挙子が追加された
- G_MARKUP_ERROR_MISSING_ATTRIBUTE
- GMarkupParseFlags 型の列挙子が定義された
- 今までも存在していたが空だった
- g_markup_escape_text() 関数に説明が追加された
- g_markup_parse_context_get_element() 関数に説明が追加された
- 新規に追加された関数:
- g_markup_parse_context_get_element_stack()
- g_markup_parse_context_get_user_data()
- g_markup_parse_context_push()
- g_markup_parse_context_pop()
- g_markup_collect_attributes()
- 新規に追加された型など
- GMarkupCollectType
GLib リファレンスマニュアル: v2.18.1 版の API リファレンス (翻訳中)
SVN リポジトリ: 翻訳作業の SVN リポジトリ
GLib Utilities: オリジナルのドキュメント (第四章)
バグ報告と追跡: 翻訳バグなどの報告はこちらへどうぞ
残りは4つ。ということで、引き続き第四章の翻訳を進めていく予定。