Road to G24 (TAKE 1).

GNOME-2.23.5 のリリースに合わせて先週の初めからビルドと ja.po の更新を開始して、今日現在まで nautilus あたりまで完了。evolution-data-server (E-D-S) を先にインストールする都合、メールが読めなくなる可能性もあるので evolution もビルドしておく (日本語の更新は未)。
簡単にトピックスをおってみると:
glib
特に前バージョンから大きな変更はないようだ。
国際化のマクロとして、配列等のメッセージをコンテキスト付きで翻訳ドメインにはき出せるようにするマクロ NC_() (N_() + C_() と同等の機能) が追加されていた。UNICODE はバージョン 5.1 をサポートしたようだ。あと GIO も API がいくつか追加されているようだ。
日本語メッセージの更新は完了。
gtk+
今まで gail (GNOME Accessibility Implementation Library) から提供されていた、atk 経由で文字列のアクセシビリティを拡張するための API がマージされた (もともと API は数個程度だったし、ライブラリが1つ減るのはいいことじゃないでしょうか)。
gdk-pixbuf では MacOS-X のアイコンや JPEG2000 がサポートされたし、ファイルからの展開の他に GIO ストリームから直接 Pixbuf を生成できるようになったみたいだ。
GtkFileChooser クラスで入力したファイル名の自動補完が強化された (「該当なし」とか日本語で表示される)。
GUADEC 2008 後に Miguel が噛みついていた GSEAL() マクロを使った実装も各クラスにマージされた模様だ (このマクロを使うと、いろいろなオブジェクトの中にあるパブリックなメンバを全てプライベートに「底上げ」する。そのため、これらのメンバにアクセスするためのアクセッサを提供する必要がある。GTK+ 3.0 へ向けた互換性等の維持で必要になってくるようだ)。
また DirectFB の実装はほったらかしにされているようだ。まったくビルドできない。DirectFB が華だったのは gtk-2.8 くらいだな。
日本語メッセージの更新は完了。
あと興味深いのは glib と gtk+ の両方にマージされ、昨年末から今年の初め頃にアナウンスされていた Testing フレームワーク (他にこんな情報とか) で、これはなかなか面白そうな仕組みだ。
gnome-keyring
ビルドしてインストールし再起動して確認しようとしたら ssh agent が動かない問題にはまった。GNOME への commit は ssh 経由で行う必要があり、この問題のためXからは commit できなくなってしまった :$。一応端末からは、パスフレーズを毎回入力すると ssh 通信できるので Ctrl+Shift+1 とかで端末に降りて commit している。これがリリース直前でなくて良かった :/
nautilus
ここにあるように一番の目玉はタブ機能が付いたことか。他にも表示形式として、アイコンや一覧の他にコンパクト表示が追加されている。これらは共にブラウザ・モードでのみ利用できる。空間モードは従来と同じ。
タブ機能の UI は epiphany のそれの構成に近かったので、日本語メッセージもそちらに倣った。ちなみにキーボードやマウスからの操作もほぼ同じ。Alt+数字で指定した番号のタブを開いたり、Ctrl+W でタブを閉じたり、フォルダをマウスの中ボタンでクリックするとタブが開くとか。
nautilus-tab-support-2008080301.png
ブラウザ・モードにするとメニュー項目にタブが追加される
nautilus-tab-support-2008080302.png
タブを開くとこんな感じ
GConf 経由でタブ機能を無効にしたり、タブを開く位置 (現在のタブの前後どちらか) を指定することができる。
コンパクト表示の方はどのモードでも利用できる:
nautilus-tab-support-2008080303.png
従来の表示形式同様にメニューや場所バー横のプルダウンメニューから選択できる
nautilus-tab-support-2008080305.png
どこぞの OS でも見たことのある表示形式だ
nautilus-tab-support-2008080304.png
設定ダイアログからコンパクト表示する際のレイアウトを指定できる
他にも Bug Fix やゴミ箱から CD/DVD を焼けないようにするとか細部の仕様も変更されており、このバージョンから少しは Nautilus の存在が見直されるんじゃないかな ;)
さらにコンテキスト・メニューの日本語訳を一部変更した:

#: ../src/file-manager/fm-directory-view.c:7611
#, c-format
msgid "_Open with \"%s\""
msgstr "%sで開く(_O)"

原文にあるダブルクオーテーションは余計だということで試験的に無くしてみた。ほとんどの場合、日本語の全角文字と連結するということで可読性を上げるため。
nautilus-tab-support-2008080306.png
コンテキストメニューの幅が小さく全体的にコンパクトになった(気のせいか)
あと、実際には確認はしていないのだけれど metacity は縦横どちらかの方向にのみ最大化する機能なんかが実装されたようだ。Emacs を使っていて横方向はそのままで、縦方向にのみ広げたい場合なんか便利なような気がする。どんなもんでしょう。

One thought on “Road to G24 (TAKE 1).

  1. ミケフォ

    今日 gnome-keyring-2.23.6 が #544554 の修正版としてリリースされたけど未だ直っていない。
    なんか長期戦になりそうなので gnome-keyringlibpam-gnome-keyring を G22 版にダウングレードしている。.deb パッケージとしては不整合が発生している (要 apt-get -f update) が当分は仕方がない。

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