消費増税の第一弾の直前に 27㌅の FlexScan EV2736W-FS を (あとでちょっぴり後悔するのだけれど、半ば衝動的に) 購入したので、この週末に受け取った上でセッティングした。本当はマルチ・モニタで使う予定は無かったのだけれど、いざセッティングしてみると未だに VGA しか使えないサーバがあり、EV2736W-FS のインタフェースでは対応できないことに今更ながら気づいてしまったため、今まで使用していた同じく FlexScan S2410W を併用せざるを得ないということが判明したから 。一応、仕事で Ubuntu Linux をマルチ・モニタで使っていたことがあるので、正確には「My first time」という訳では無いけれど、自宅の環境で、それも GNOME 3 をマルチ・モニタするのは初めて。
この二台のモニタは最大解像度こそ違うものの、横に並べても意外と気にならない表示感覚だった。というのも、解像度が低い方 (1920×1200) をセカンダリとして、主にドキュメントなんかの参照やあまり表示自体が気にならない楽曲プレイヤーなんかを配置しておくための拡張スペースとして利用すれば問題はないといった感じ:
プライマリの方が解像度が高く (2560×1440) ワイド仕様なんだけど、アスペクト比では 16:9 と 16:10 といった具合にこちらも違和感がないのが良かった。VGA 接続のサーバ画面を表示する際は、今まで同様に手動で信号スイッチを押すだけ。
ただし xrandr って未だ不完全なような気がする。ディスプレイ番号が逆になったり、たまに二台のモニタを跨いでスクリーンの境界が作成されたりするし 。
なにはともあれ、GNOME 3 になってワークスペースが縦長になりがちだったけど、二台並べて横に広げて表示することでワークスペースを切り替える煩わしさがなく作業が捗る気分がしてイイ。
GTK-Doc V1.20 changes Doc Style.
昨日リリースされた GTK-Doc のバージョン 1.20 を早速インストールして、今、作業中のリファレンス・マニュアルをコンパイルしてみたんだけど、テーマが大幅に変更されていたのに驚いてしまった 。スタイルが変更になったのは何年ぶりかな。
試しに、前までの GTK-Doc V1.19 版との比較のスクリーン・ショットを並べてみる (左/上: GTK-Doc V1.20 右/下: GTK-Doc V1.19):
むむ、V1.20 はデザインがいまイチで、その結果「読みづらい」と思うのは自分だけだろうか。
とりあえず、しばらくの間、比較のため GTK-Doc V1.19 と V1.20 版をそれぞれ upload しておく。まぁ、おそらく GTK-Doc V1.19 でコンパイルしたドキュメントを公開するだろうとは思うけど。どちらが良いか悪いかコメントがあればどうぞ。
GTK-Doc V1.20 版のリファレンスマニュアル: v2.14.7 版の API リファレンス
GTK-Doc V1.19 版のリファレンスマニュアル: v2.14.7 版の API リファレンス
Fixed iconview number in g-c-c.
GNOME 3.10 へアップグレードした際に発生していた「巨大化する GtkDialog」の件。具体的には gnome-control-center のシェルの幅が大きくなる現象だけれども、先日アップグレードした GTK+ バージョン 3.10.7 でも直らないなぁと半ば諦めていたのだけど、実は g-c-c 側の問題で、既にリポジトリ上では直っていた。
こんな状態:
から、上記のパッチを当てると:
シェルの大きさが6個のアイコン毎にまとめられるように修正される。
だけれども、アイコンをクリックして機能別のダイアログに移行すると、そこでも幅を制御しないといけないようで、例えば「オンライン・アカウント」なんかは未だ巨大化する。
というか、なぜサッサと修正したバージョンをリリースしないんだろうか。
GTK+ Ref. translation (TAKE 13).
「その他のウィジェット」が完了。こんなタイトルだけど、終わりはまだまだ。
前に翻訳した版との大きな違いは GtkTooltips クラスが廃止になって、新たに GtkTooltip クラスに置き換わったことで、他には、いくつか API が追加されたくらい。
GTK+ リファレンスマニュアル: v2.14.7 版の API リファレンス
GIT リポジトリ: 作業用の GIT リポジトリ (英文併記)
誤植/誤訳の報告はメールの他にこちらにて。
GTK+ Ref. translation (TAKE 12).
バージョン 2.10 (2007年頃) から導入された「印刷」機能が完了。これらは全て新規の翻訳。
UNIX 向けの印刷プラットフォームである CUPS (引用は最新版のバージョン 1.7で、GTK+ バージョン 2.10 の頃の CUPS はバージョン 1.2) が十分に実用的になってきた時期だったのか、ここで実装されているクラスも CUPS のそれに近いものがあるけど、ベースはそれまで印刷機能を GNOME デスクトップに提供していた libgnomeprint ライブラリかな。
GTK+ にマージされた APIとして、印刷対象を CUPS のような印刷プラットフォームに渡したり、印刷ステータスを監視するといった印刷操作、将来の機能向けに拡張可能な印刷コンテキスト、用紙の規格、印刷用の設定 (クライアントとサーバ側の両方)、使用するプリンタ、印刷ジョブなどのオブジェクトが提供されている。
しかしながら、原文の英語がひどかった。単語の choice が何か変で、そのまま訳すと意味不明な文になってしまうケースが多く、結局コードをみながら訳文が妥当かどうかを確認した。そういえば、昔翻訳した GIO の時もそうだったよなぁ。ホント、彼の書いたドキュメントは苦労する 。
GTK+ リファレンスマニュアル: v2.14.7 版の API リファレンス
GIT リポジトリ: 作業用の GIT リポジトリ (英文併記)
誤植/誤訳の報告はメールの他にこちらにて。