「インタフェース・ビルダ」まで完了。これは GTK+ のバージョン 2.12 で追加された機能の一つで、従来の Libglade による GUI の構築を置き換えるもの。まず第一に、外部のライブラリを必要としなくなったことが大きな変更であり、加えてより洗練された Description で GTK+ の新しいクラスやインタフェースを記述できるようになったことも特徴。GtkBuilder 型の UI 定義の詳細については、本マニュアルのここに解説がある。
GTK+ リファレンスマニュアル: v2.14.7 版の API リファレンス
GIT リポジトリ: 作業用の GIT リポジトリ (英文併記)
誤植/誤訳の報告はメールの他にこちらにて。
残りは Deprecated なクラスだけか。本章は年内でなんとかケリを付けたいところ。
GTK+ Ref. translation (TAKE 17).
「最近開いたファイル」まで完了。これは GTK+ のバージョン 2.10 で追加されたデスクトップ向けの機能の一つで、いろいろなアプリケーションで開いたファイル (「リソース」と呼ぶ) の履歴を保存したデータベースのようなオブジェクトを提供してくれる。このリソースに関連する様々な情報 (URI やアイコンなど) を利用して履歴の一覧の中に表示したり、専用のダイアログから選択するといった機能に必須のマネージャ・クラスやインタフェースの実装、そしてウィジェットなどの UI が用意されている。特に GdkScreen ごとにマネージャ・クラスを用意しておくと、そのスクリーン上に存在するアプリケーションの間で「最近開いたファイル」を共有できる。さらに GtkFileFilter クラスのようにフィルタリングできる機能も用意さている。
GTK+ リファレンスマニュアル: v2.14.7 版の API リファレンス
GIT リポジトリ: 作業用の GIT リポジトリ (英文併記)
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なんとか、ここまで辿り着いたという感じ 。残りはビルダクラスと Deprecated なクラスだなぁと。
GTK+ Ref. translation (TAKE 16).
「特殊な目的に使用する機能」まで完了。ここにあるクラスは画像や文章を編集するエディタ系のアプリケーションを開発する時ぐらいしか使用することがない。そして、各ページの冒頭の注意書きにあるように GTK+ バージョン3からは削除されている。
GTK+ リファレンスマニュアル: v2.14.7 版の API リファレンス
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GTK+ Ref. translation (TAKE 15).
GTK+ Ref. translation (TAKE 14).
「抽象的な基底クラス」が完了。いや〜、ここまで来るのにだいぶ時間がかかった。前章が終わってから半年近くかかった。まぁ長期出張が一番大きく響いているかなぁ 。とはいえ、この時期はいつもならば GNOME の最新版をビルドしている時期ともぶつかるので、翻訳自身はそれほど進まないけれど。ビルドの方はリリースノートさえも読んでいないし…
。あと時間がかかった残りの理由は、や・は・り膨大な API を擁する GtkWidget クラスの翻訳があったから。前の版とはツールチップ系の API やスタイルのプロパティがいくつか追加されているくらいだけど。
いつものように新規の翻訳の他に、誤字脱字の修正や最新版 (2.24系) からの説明の backports なんかも含まれている。
GTK+ リファレンスマニュアル: v2.14.7 版の API リファレンス
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なんとか「大きな峠」を越せたということで、年内での翻訳完成が現実的になってきたぞ。あ、GNOME 最新版のビルドも進めないとなぁ。
そうそう、このドキュメントを翻訳していて知ったことだけれど、GtkIMContext クラスを実装しているウィジェット、まぁ代表的なのは gnome-terminal (GNOME 端末)だけれど、この端末上で <Ctrl>+<Shift> に続けて Unicode のコードを入力すると、そのコードに対応した文字が入力できるんだねぇ。例えば <Ctrl>+<Shift>+U2468 と入力すると:
⑨
って具合。