New tarballs use format .tar.xz.

GNOME で長らく使われていた gzip 圧縮によるソース・アーカイブの配布形式が終了し、新たに lzma (GNOME での拡張子は .xz) 圧縮が採用され、先週から順次リリースされている。gzip は当たり前ながら GNOME の公式リリース (記憶では 1997年) 以来ずっと使われていた形式なので、さながらお役御免の引退と言うことでしょうか。
劇的にネットワーク帯域が広くなった反面、ソース・アーカイブがどんどん肥大化してきた昨今、小さくなれば転送時間が短くなるので良いに越したことはないね :D:
例えば gedit の場合だとこんなに効果がある。
ちなみに今年の11月には bzip2 圧縮の採用も打ち切りの予定だ:

-rw-rw-r--    1 ftp      ftp       3614483 May 25 12:25 gedit-3.0.3.tar.bz2
-rw-rw-r--    1 ftp      ftp       5748076 May 25 12:25 gedit-3.0.3.tar.gz
-rw-rw-r-- 1 ftp ftp 3592248 May 31 16:33 gedit-3.0.4.tar.bz2 -rw-rw-r-- 1 ftp ftp 2821772 May 31 16:33 gedit-3.0.4.tar.xz

GNOME Shell Cheat Sheet in Japanese.

ひとまず GNOME 3.0 のビルドとインストールがひととおり完了し、先週末にはバージョン 3.0.1 にアップデートして、初物の不安定さからは少しばかり解放された感じ。
今では最初に受けた印象よりもかなり良い具合で、Nvidia のドライバも高速になってビジュアルな部分はまあまあ満足。部分的に不安定なところやメモリリークなんかがあるのが気になるが、日常的な作業には (今とのところ) 支障はない。前の G32 の環境に戻りたいか?と言われると否定はできないけれど、現実的にはもうフォールバックできないので諦めて新しい User Experience になじむ努力中。
そんなこんなで、早速 GNOME シェルの Cheat Sheet (使い方のガイド) を翻訳してみた。まだ完訳ではないけど、参考にどうぞ ;)
See Also GNOME シェルの使い方: Cheat Sheet の日本語訳

My first impression for GNOME Shell β.

日本時間で明後日にはリリース版のソースが出揃う予定の中、一応ベータ版最後の GNOME Shell のビルドとインストールが完了した。今まで繰り返しカスタマイズを続け、脳・目・指の三位が一体となって順応してきた従来の GNOME 2.32 のデスクトップ環境に別れを告げて、今までとは異なる User Experience に期待しつつコンピュータを再起動する。
K26 は Ubuntu 最新版の 2.6.38 で、1024×768 で表示される grub2 のメニューからエントリを選択し、ベースとなった Ubuntu 11.04 の新しい起動ロゴを見た後に、まだ古いままの gdm からログインすると、以前試した LiveCD 版と同じ背景にこれまた一度体験した Gnome Shell のデスクトップが表示された。従来のデスクトップとは異なり、gnome-wm なるラッパースクリプトを使って様々なウィンドウマネージャを切り替えれる方式は廃止になっており、GConf でいう

/desktop/gnome/session/required_components/windowmanager

というキーに格納したウィンドウ・マネージャ (今回はデフォルトの mutter) を起動するようになっている。
まずは使い方を参考にキー操作やマウス操作を確認する。当然ながら、今までとは全く別のデスクトップなため、初期のキー・バインディングはかなり使いづらい。しかしながら後でコントロールセンターのキーボード設定で従来の GNOME 2.32 とほぼ同等の設定に近づけることは可能だ。とはいえ、この新しいデスクトップではキーボード操作が重視されているようで、核となるキー・バインドが新たに追加されているため、昔慣れ親しんだキーと衝突していたりショートカット自体無くなっているなどして、慣れるまでは一苦労かもしれない。
この新しいデスクトップでは、頻繁に変更したり操作するオブジェクト (例えばワークスペース間移動やアプリケーションの起動と終了) に対してはキーボードから、それ以外で一度設定したらほとんど変更することのないオブジェクト (例えばネットワーク設定や音量の調節) はマウスを使って操作するといった傾向があるようだ。
例えば、アプリを起動する場合は画面左上隅のホットコーナーにマウス・カーソルを移動させるよりは、[Alt]+[F1] キーを使った方が素早くアクティビティ・モードに移動できる:
GnomeShell-20110403-01.png
アクティビティ・モードに入る際は、現在のワークスペースにあるウィンドウがアニメーションを使ってフェーズインして小さくなるエフェクトがある。但し、画面の大きさや利用しているワークスペースの数、あるいはアプリをいくつか常駐させていると、このアニメーションがカクカクしてなんとも寂しい気持ちになる。compitz などでは特にストレスを感じなかった GPU を使っているので、これはそのうち改善されるだろうと期待する ;)
で、次はアプリの起動だけれども、これは従来のパネル&ランチャ・スタイルに依存してしまった脳と身体にはちと厳しい試練になるかもしれない。アプリを起動するまでにいくつかキーを押さないと (画面の左側にある) お気に入りのパネルが出ないし、さらにここにはないアプリを起動するにはもう1操作が必要になる:
GnomeShell-20110403-02.png
上の一覧にあるアプリは原則 /usr/share/applications 配下のデスクトップ・ファイルから起動できるシステム規模のものであり、お気に入りのアイコンを持たせた別バージョンや個人ユースのアプリではない。ホーム・フォルダのどこかにいれれば実現できそうだけれども今のところは不明だ。
アクティビティ・モードに入ってデスクトップ全体を表示するとこんな感じ。ちょっと面白いのが、なにか端末でビルドしている時にアクティビティ・モードにすると、小さくなった端末上でもコンパイル中のメッセージが流れていくのがわかる。
GnomeShell-20110403-03.png
右端にちょっと見えているのが縦配列のワークスペース・ビューで、[Ctrl]+[↑][Ctrl]+[↓] キーで移動する。従来は4×3の格子でワークスペースを利用していたので縦型はワークスペースの数やワークスペース間の移動の点で不利である:
GnomeShell-20110403-06.png
次にデスクトップ設定に関してだけれども、これは従来同様にコントロール・センターからのアクセスになるが、従来と異なるのはシングル・ウィンドウ化されている点だ。従来のスタイルは GNOME 1.0 系からずっとつづいていたけれど、これはこれで便利かな:
GnomeShell-20110403-04.png
NetworkManager とのマージも良い感じ。但し、開発版を入れないとだめなんだけど、これ VPN 系が全滅で全く使えないのは痛い:
GnomeShell-20110403-05.png
操作に慣れるまでに意外と良く使うことになるのは、[Alt]+[F2] で開くコマンド入力ダイアログかも:
GnomeShell-20110403-07.png
これがコマンドライン SHELL なキー操作もできると、かなり使い勝手が上がると思うのだが。
Evolution を使っている場合 (というか、使わないとビルドできないが)、カレンダの中にスケジュールが同期されて表示されるなんて機能もあるが文字が小さくて分かりづらい上に、日付が表示されていないため、従来のカレンダよりもかなり使い勝手が悪い:
GnomeShell-20110403-08.png
さてさて、肝心のフォントやテーマ、アイコンの変更だけれど、残念ながら現在はコントロール・センターから設定できるようにななっていない。GNOME Shell が CSS なスタイルファイルをサポートしているため、/usr/share/gnome-shell/theme/gnome-shell.css というファイルを直接編集する必要があったが、急造感は否めず見てくれは悪いものの一応 GnomeTweakTool を使えばなんとかなった。しかしながら従来版のようなもっとビジュアルな設定方式を提供してもらいたいものだ。
以上のような印象を受けた GNOME Shell だけれど、これらの不満点が明後日までに改善されているとは到底思えない。かなり極論かもしれないが、一般ユーザ・レベルであれば次の GNOME 3.2 まで待った方が得策かも。あとそうそう、Nautilus もサイドバーとナビゲーションボタンが使いづらい。
とはいえ、膨大な時間をビルドに費やしインストールした今はもう後戻りできないので、翻訳やバグ報告など協力もしていこう :)
See Also GNOME Shell on Live CD.: LiveCD 版の GNOME Shell を試した昔のブログ
See Also Easy Breezy Beautiful GNOME Shell (in Japanese).: GNOME Shell に関する昔のブログ

Oh boy, postponed GNOME 3.0 release again!?

GNOME 3.0 Rescheduled for September 2011 Release” なんていうメールが届いていたようだけれど April 1st ネタだろうか。ネタだろうな。そのメールの1分後には “TARBALLS DUE (before Monday 23:59 UTC!, don’t forget translators!): GNOME 3.0.0 Final Release” なんてのが届いているしな。
既に当初のリリース予定である昨年9月から半年延びているけど、1年先延ばしになるってのは前例がないような。前の GNOME 2.0 リリースの時だってそんなにまごつかなかったと記憶しているけども。
ところで, やっと gnome-shell のビルドが完了した。どうもネックだった gnome-bluetooth のビルドで、dpkg-shlibdeps を使った依存関係の生成が symbols ファイルで提供できていなかった模様。
ということで、今はこんな感じで gnome-shell をテスト中。のちほど紹介する予定。