Building my GNOME 3.0.

前に紹介した GNOME 3.0 の Live CD もベータ版にあわせて順調にリリースを重ねているようで、そろそろ My Desktop も新しくしてみようとパッケージのビルドを開始してみた。
まずはベースとなるシステムを今までの Ubuntu の Maverick から Natty に上げてみる:


aihana@mikeforce3:~>lsb_release -a
LSB Version:	core-2.0-amd64:core-2.0-noarch:core-3.0-amd64:core-3.0-noarch:core-3.1-amd64:core-3.1-noarch:core-3.2-amd64:core-3.2-noarch:core-4.0-amd64:core-4.0-noarch:cxx-3.0-amd64:cxx-3.0-noarch:cxx-3.1-amd64:cxx-3.1-noarch:cxx-3.2-amd64:cxx-3.2-noarch:cxx-4.0-amd64:cxx-4.0-noarch:desktop-3.1-amd64:desktop-3.1-noarch:desktop-3.2-amd64:desktop-3.2-noarch:desktop-4.0-amd64:desktop-4.0-noarch:graphics-2.0-amd64:graphics-2.0-noarch:graphics-3.0-amd64:graphics-3.0-noarch:graphics-3.1-amd64:graphics-3.1-noarch:graphics-3.2-amd64:graphics-3.2-noarch:graphics-4.0-amd64:graphics-4.0-noarch:printing-3.2-amd64:printing-3.2-noarch:printing-4.0-amd64:printing-4.0-noarch:qt4-3.1-amd64:qt4-3.1-noarch
Distributor ID:	Ubuntu
Description:	Ubuntu Natty (development branch)
Release:	11.04
Codename:	natty
aihana@mikeforce3:~>

ただし、一度に全てのパッケージをあげようとすると今の GNOME 2 環境がぼろぼろになるので、以前痛い目にあった経験を生かしつつ影響の少ない範囲で。まずは libc、toolchain、xorg 系のライブラリ、システムライブラリ、ユーティリティ なんて順で上げていく。今回は binutils が曲者だったなぁ :|
で Ubuntu は次の Natty から GNOME 3.0 ではなく独自の Unity UI を採用するため、肝心な GNOME 3 系のパッケージはほとんど揃っていない状況。なので Debian の experimental パッケージを参考に依存関係に従い要所々で Build-Depends なパッケージをアップグレードしながらビルドしていく。今のところ gnome-keyring-3 までは完了。ちなみに、日本語メッセージ・カタログの更新はパッケージのインストールが完了した後に片付ける予定。
そんなもので、ここで紹介できるアプリはまだまだ少ないのだが GTK+ 3 付属の testgtk や新しくなった GNOME Control Center などでも。
GTK+ 3.0 はもちろん GTK+ 2.0 と一緒にインストールしておける (まぁこれは GTK+ 1.2 系から 2.0 系にアップグレードした時と同じ条件だけれど)。細かい変更点はリリースノートや Migrating from GTK+ 2.x to GTK+ 3 なんかを参照すれば特徴や規模とかはわかるはず。アプリの移植なんかもあるので、後者は近いうちに抄訳する予定 :)
GTK+ に付属する testgtk:
building-gnome3-gtk3-testgtk-20110306.png
目立ってウィジェットの追加などはないので 2.0 系とほとんど変わらない。表示している色とか文字とかは従来の rc ファイルから css 形式に変更になっている。そのため GtkStyle クラスべったりな、特に 2.0 系の初期からこのスタイル周りの変更を適用していない古いアプリなんかは大変だな :Oこの辺の概念や 2.0 系の頃の GC のプロパティとの違いとか。
さらに 2.0 系後半で Deprecated な烙印を押された API がことごとく無くなっているのも追い打ちになっていたりして。
building-gnome3-gtk3-testlabel-20110306.png
GLib や Pango といったバックエンド系ライブラリは 2.0 系を踏襲しているのであまり変化なし。
building-gnome3-gtk3-testappchooserbutton-20110306.png
とはいえ、新しいウィジエットが全く無いわけでもなく。Combo と GtkChooser 系を組み合わせた感じで、コンボのメニューから [その他のアプリケーション…] を選択するとダイアログが出てくるし:
building-gnome3-gtk3-testappchooserbuttondialog-20110306.png
これも新ウィジェットかな。こちらはGNOME コントロール・センターでも多用されているスイッチ風のウィジェット:
building-gnome3-gtk3-testswitch-20110306.png
こちらは新しいコントロール・センターのシェル。ますますどこぞの OS のものと似てきたな:
building-gnome3-gtk3-gcc-20110306-01.png
シングル・ウィンドウなスタイルで、シェルにあるアイコンをクリックすると中身だけ切り替わる:
building-gnome3-gtk3-gcc-20110306-02.png
これは時刻と日付を変更する設定。左上にある [All Settings] ボタンで元のシェル画面に戻る。
building-gnome3-gtk3-gcc-20110306-03.png
ネットワークの設定は NetworkManager を使っているのだけれど、今は Build-Depends なバージョンが合わず無効にしている。
最後は gnome-disk-utility。これがビルドの順番で一番最初に GTK+3 化ドしたアプリ:
building-gnome3-gtk3-gdu-20110306.png
ちなみに上のアプリのテーマはデフォルトです。既に gnome-themes 系のアプリもインストールしたので、おそらくセッションを入り直せばもう少しはマシな見映えになるはず。

GNOME Shell on Live CD.

再来月は4月7日のリリースに向けて開発やテストが進んでいる GNOME 3.0 だけれど、このあいだテスト用に Suse ベースの Live CD が公開されたということで試してみた。
この Live CD は GNOME 3.0 のテストというよりは、どちらかというと GNOME Shell のベータ版のお披露目っぽい構成だった。そんなものなのでここでも同じ Live CD で USB イメージを使った GNOME Shell のプレビューが紹介されている。ちなみに、GNOME 2.30/2.32 のパッケージなんかが混ざっていたし。そういえば GNOME コントロールセンターは 3.0 ベータ版だったが、MacOS の設定ダイアログそのものだったな:

tux@linux:~/Desktop> rpm -qa | grep gnome | sort -n
NetworkManager-gnome-0.8-5.1.i586
bundle-lang-gnome-en-11.3-8.1.noarch
gnome-applets-2.30.0-2.4.i586
gnome-bluetooth-2.91.2-77.6.i586
gnome-bluetooth-lang-2.91.2-77.6.noarch
gnome-control-center-2.91.6-152.1.i586
gnome-control-center-lang-2.91.6-152.1.noarch
gnome-icon-theme-2.91.6-53.1.noarch
gnome-icon-theme-symbolic-2.91.6-12.1.noarch
gnome-keyring-2.91.4git.1296187376-144.1.i586
gnome-keyring-pam-2.91.4git.1296187376-144.1.i586
gnome-main-menu-0.9.14-4.3.1.i586
gnome-media-2.32.0-62.4.i586
gnome-media-lang-2.32.0-62.4.noarch
(中略)
gnome-screensaver-2.91.3-80.2.i586
gnome-screensaver-lang-2.91.3-80.2.noarch
gnome-session-2.91.4-106.11.i586
gnome-session-core-2.91.4-106.11.i586
gnome-session-lang-2.91.4-106.11.noarch
gnome-settings-daemon-2.91.8git.1294822610-113.2.i586
gnome-settings-daemon-polkit-datetime-2.91.8git.1294822610-113.2.i586
gnome-shell-2.91.5git.1295302904-65.7.i586
gnome-shell-lang-2.91.5git.1295302904-65.7.noarch
gnome-terminal-2.30.1-2.5.i586
gnome-themes-2.30.1-1.3.noarch
gnome-vfs2-2.24.3-2.11.i586
(中略)

焼いた CD-R を macbook に挿入して mac EFI から起動するとインストーラの画面が立ち上がるが:

HDD等にインストールするわけではなく loop バックで CD をマウントし、RADMDISK でホームを利用できるように構築してくれるので特に問題はない。まず Kernel を展開して
gnome3pre-20110206-02.png
使用する言語やキーボード配列やタイムゾーンなんかを設定していくと:
gnome3pre-20110206-03.png
マシンによっては結構時間がかかるが、GNOME デスクトップならぬ GNOME Shell が表示される:
gnome3pre-20110213-001.png
使い方はこちらのサイトにメモられているので参考する。簡単には、通常のデスクトップ・モードと、利用できるアプリケーションの起動やウィンドウの選択などを行うアクティビティ・モードを、いくつかの方法または一部は自動で切り替えながら作業できる環境と考えると分かりやすい。このモードの切り替えは、左上のアクティビティボタンとかいくつかのホットコーナー、ショートカットキーがある。
実際に使ってみる前に、まずは NetworkManager 経由で WLAN に接続しておく。
それから、この Suse 版は [F4] キーにデスクトップのスクリーンショットが割り当てられているものの、肝心の gnome-screenshot コマンドがインストールされていないので、別途入手して scp でパスが通っている場所に転送しておく。
ということで、以下スクリーンショットをいくつか。
左上隅の Activities ボタンをクリックするか、[Alt]+[F1] キーを押下するか、あるいはマウスカーソルをホットコーナー (デフォルトだと左上隅やデスクトップの下側) に移動すると、次のようなアクティビティモードになる。真ん中に現れる汎用ランチャや左側にある気に入りのランチャからアプリを起動したり、下にあるブックマークをクリックしてインターネットにつなげてみたり、右上にある検索ボックスからアプリやブックマークを素早く見つけたりする:
gnome3pre-20110213-002.png
真ん中にある汎用のランチャにあるアイコンをドラッグし、左側のお気に入りにドロップさせて追加することも可能。削除したい時は、アイコンの上で右クリックすると表示されるコンテキスト・メニューから指定する:
gnome3pre-20110213-003.png
上部のパネルにあるカレンダをクリックして開いたところ:
gnome3pre-20110213-004.png
アクセシビリティのメニューを開いたところ:
gnome3pre-20110213-005.png
電源管理のメニューを開いたところ:
gnome3pre-20110213-006.png
ユーザ名のボタンを押すと、各種設定やディスクトップの終了させることができる:
gnome3pre-20110213-007.png
今起動中のアプリやウィンドウがある時に [Alt]+[F1] キーを押下すると Exposé させることができる:
gnome3pre-20110213-008.png
[Alt]+[F2] キーを押下すると、コマンド入力ダイアログが開くので、コマンドライン名を指定してアプリを起動できる (この Live CD には gedit は入っていない模様);
gnome3pre-20110213-009.png
アクティビティ・モードの右側にある [+][-] のボタンを使ってデスクトップを追加したり削除することができる。デスクトップの真ん中下にあるのがデスクトップ切り替えビューアで、[Ctrl]+[Alt]+[→] キー [Ctrl]+[Alt]+[←] キーでデスクトップを移動できる:
gnome3pre-20110213-010.png
お気に入りのランチャにあるアイコンを右クリックすると、状況に応じて項目が変わるコンテキスト・メニューが表示される:
gnome3pre-20110213-011.png
あと、ちょっときついけど [Ctrl]+[Shift]+[Alt]+R キーを押下すると、右下にスクリーン・レコーダの赤い丸が表示されて、デスクトップ上の動きを動画として保存することができる。次はその例:

 


そんなこんなで GNOME の新し機能だけれども、こんな報告もあったりして、実用的になるまでまだ少し時間がかかるかもしれないが。
See Also Easy Breezy Beautiful GNOME Shell (in Japanese).: GNOME Shell に関する昔のブログ