前回の続き。
GNOME シェルとデスクトップ全般(つづき)
やはり書き忘れていたことがあったので 。
まず、トップバーの右端にあるメニューはメイン・メニューではなくて「システム・ステータス・メニュー」と言うそうで:
なぜこんな形になったかというと、GNOME 3.8 ではユーザ名を表示していたけど、実際のところ、これが結構な幅を専有してしまい (ノートパソコン系のような) 画面の小さいデスクトップでは不評だったことと、(若干後つけ感があるけど) ユーザ名をおおっぴろげに表示するのはセキュリティ上いかがなものかということだったらしい。ステータスというだけあって設計段階ではいろいろ検討されていた模様。
次は 3.8 から導入された、アクティビティ画面のメイン・ビュー (全てのアプリ) で表示されるカテゴリ別のフォルダ:
これはグループ化したいくつかのアプリのランチャが「iOSみたいに」フォルダ形式として表示され、クリックすると次のようにフォルダが開いてアプリののランチャが表示される仕組み (ちょっと見づらいけど):
デフォルトでは「Utilities (ユーティリティ)」というカテゴリなんかがフォルダとして表示される。このフォルダは手動ながら指定することが可能で、org.gnome.shell::app-folder-categories というキーがリスト型になっており、そこにフォルダとして表示したいカテゴリ名を追加する。カテゴリ名はおそらく alacarte といったメニュー編集ツールで使用する .desktop ファイルの Categories に相当する名前 (但し英語表記) を使用できると思う。現在、何のグループがフォルダ表示されているか確認して、新たにゲーム・アプリをフォルダ表示する場合は:
$ gsettings get org.gnome.shell app-folder-categories ['Utilities', 'Sundry', 'Internet'] $ gsettings set org.gnome.shell app-folder-categories "[ 'Utilities', 'Sundry', 'Internet', 'Games' ]" $ gsettings get org.gnome.shell app-folder-categories ['Utilities', 'Sundry', 'Internet', 'Games']
リスト型の指定がちょっと厳密だけど (リスト全体を double quotation で括り、リストを表す記号の ‘[‘ と ‘]’、そして先頭と末尾の要素の間にそれぞれスペースを挿入しないと怒られる) …。
まぁ iOS ほどの機能や完成ではないけど。というか、あんまり使わないかな。
Evolution
前バージョンと比較して、特に目新しい大きな変更は無いのだけど、メールの送受信のショートカットが従来の [F9] から [F12] に変更になってしまい、他のアプリと衝突したりしていろいろ面倒だったので、パッチ当てて対処した。
続きはまた気が向いたら。