Migrating from GConf to GSettings.

GSettings クラスはアプリケーションの設定を保管したり参照するための便利な API を提供しているクラスで、GLib のバージョン 2.26 以降で利用できる。
ちなみに従来まで使われていた GNOME 標準の GConf と dconf とで似たような単語が使われていて混乱してしまいそうだけど、GSettings からみると共に低位で同等の実装を持つバックエンドに相当するものであり、このような機能を持っていないプラットフォーム向けに提供されているという位置づけになる。なので当然ならがスキーマとその意味が異なっているんだけど、まぁ、共に「何たらエディタ」みたいなツールが存在していることがユーザにとって混乱の種のような気がするのだが :$ (というか、GConf は低位と上位の両方の API が用意されているってことだけど)。
従来の GConf を使っていたアプリケーションを GSettings に移行する方法に関しては、同バージョンのリファレンスマニュアルに移行ガイドとしてまとめられており、こちらを翻訳してみた。
内容的には GConf と GSettings との間で互換性のある API の紹介 (GConf はバックエンドという位置づけなので、本来は互換性とかのレベルでは無いのだけれど、移行作業中に両方の設定システムにアクセスできるように配慮されている)、GIO を利用して設定情報の変更を通知する機能、ツールを使った両者のスキーマの変換、実行時に動的に GConf から GSettings へ切り替える方法などが解説されている。また、スキーマに含まれる設定情報のローカライズについても触れられており、<summary><descrition> とでは翻訳の仕方が異なる点もきちんと定義されている (前者は句読点なし、後者は句読点や改行あり)。
See Also GConf から GSettings への移植: GIO 関連の追加ドキュメント
See Also GIT リポジトリ: 翻訳用の GIT リポジトリ (英文併記)
See Also 誤植/誤訳の報告はメールの他にこちらにて。
このドキュメントを参考に、以前作ったアプリをアップグレードしてみる予定。

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