再来月は4月7日のリリースに向けて開発やテストが進んでいる GNOME 3.0 だけれど、このあいだテスト用に Suse ベースの Live CD が公開されたということで試してみた。
この Live CD は GNOME 3.0 のテストというよりは、どちらかというと GNOME Shell のベータ版のお披露目っぽい構成だった。そんなものなのでここでも同じ Live CD で USB イメージを使った GNOME Shell のプレビューが紹介されている。ちなみに、GNOME 2.30/2.32 のパッケージなんかが混ざっていたし。そういえば GNOME コントロールセンターは 3.0 ベータ版だったが、MacOS の設定ダイアログそのものだったな:
tux@linux:~/Desktop> rpm -qa | grep gnome | sort -n NetworkManager-gnome-0.8-5.1.i586 bundle-lang-gnome-en-11.3-8.1.noarch gnome-applets-2.30.0-2.4.i586 gnome-bluetooth-2.91.2-77.6.i586 gnome-bluetooth-lang-2.91.2-77.6.noarch gnome-control-center-2.91.6-152.1.i586 gnome-control-center-lang-2.91.6-152.1.noarch gnome-icon-theme-2.91.6-53.1.noarch gnome-icon-theme-symbolic-2.91.6-12.1.noarch gnome-keyring-2.91.4git.1296187376-144.1.i586 gnome-keyring-pam-2.91.4git.1296187376-144.1.i586 gnome-main-menu-0.9.14-4.3.1.i586 gnome-media-2.32.0-62.4.i586 gnome-media-lang-2.32.0-62.4.noarch (中略) gnome-screensaver-2.91.3-80.2.i586 gnome-screensaver-lang-2.91.3-80.2.noarch gnome-session-2.91.4-106.11.i586 gnome-session-core-2.91.4-106.11.i586 gnome-session-lang-2.91.4-106.11.noarch gnome-settings-daemon-2.91.8git.1294822610-113.2.i586 gnome-settings-daemon-polkit-datetime-2.91.8git.1294822610-113.2.i586 gnome-shell-2.91.5git.1295302904-65.7.i586 gnome-shell-lang-2.91.5git.1295302904-65.7.noarch gnome-terminal-2.30.1-2.5.i586 gnome-themes-2.30.1-1.3.noarch gnome-vfs2-2.24.3-2.11.i586 (中略)
焼いた CD-R を macbook に挿入して mac EFI から起動するとインストーラの画面が立ち上がるが:
HDD等にインストールするわけではなく loop バックで CD をマウントし、RADMDISK でホームを利用できるように構築してくれるので特に問題はない。まず Kernel を展開して
使用する言語やキーボード配列やタイムゾーンなんかを設定していくと:
マシンによっては結構時間がかかるが、GNOME デスクトップならぬ GNOME Shell が表示される:
使い方はこちらのサイトにメモられているので参考する。簡単には、通常のデスクトップ・モードと、利用できるアプリケーションの起動やウィンドウの選択などを行うアクティビティ・モードを、いくつかの方法または一部は自動で切り替えながら作業できる環境と考えると分かりやすい。このモードの切り替えは、左上のアクティビティボタンとかいくつかのホットコーナー、ショートカットキーがある。
実際に使ってみる前に、まずは NetworkManager 経由で WLAN に接続しておく。
それから、この Suse 版は [F4] キーにデスクトップのスクリーンショットが割り当てられているものの、肝心の gnome-screenshot コマンドがインストールされていないので、別途入手して scp でパスが通っている場所に転送しておく。
ということで、以下スクリーンショットをいくつか。
左上隅の Activities ボタンをクリックするか、[Alt]+[F1] キーを押下するか、あるいはマウスカーソルをホットコーナー (デフォルトだと左上隅やデスクトップの下側) に移動すると、次のようなアクティビティモードになる。真ん中に現れる汎用ランチャや左側にある気に入りのランチャからアプリを起動したり、下にあるブックマークをクリックしてインターネットにつなげてみたり、右上にある検索ボックスからアプリやブックマークを素早く見つけたりする:
真ん中にある汎用のランチャにあるアイコンをドラッグし、左側のお気に入りにドロップさせて追加することも可能。削除したい時は、アイコンの上で右クリックすると表示されるコンテキスト・メニューから指定する:
上部のパネルにあるカレンダをクリックして開いたところ:
アクセシビリティのメニューを開いたところ:
電源管理のメニューを開いたところ:
ユーザ名のボタンを押すと、各種設定やディスクトップの終了させることができる:
今起動中のアプリやウィンドウがある時に [Alt]+[F1] キーを押下すると Exposé させることができる:
[Alt]+[F2] キーを押下すると、コマンド入力ダイアログが開くので、コマンドライン名を指定してアプリを起動できる (この Live CD には gedit は入っていない模様);
アクティビティ・モードの右側にある [+] や [-] のボタンを使ってデスクトップを追加したり削除することができる。デスクトップの真ん中下にあるのがデスクトップ切り替えビューアで、[Ctrl]+[Alt]+[→] キー や [Ctrl]+[Alt]+[←] キーでデスクトップを移動できる:
お気に入りのランチャにあるアイコンを右クリックすると、状況に応じて項目が変わるコンテキスト・メニューが表示される:
あと、ちょっときついけど [Ctrl]+[Shift]+[Alt]+R キーを押下すると、右下にスクリーン・レコーダの赤い丸が表示されて、デスクトップ上の動きを動画として保存することができる。次はその例:
そんなこんなで GNOME の新し機能だけれども、こんな報告もあったりして、実用的になるまでまだ少し時間がかかるかもしれないが。
Easy Breezy Beautiful GNOME Shell (in Japanese).: GNOME Shell に関する昔のブログ