自らは桓武平氏伊勢氏の流れをくむと称した相模国の小田原北條氏[a]他に後北條(略字だと北条)氏、または相模北條(北条)氏と呼ばれることがあるが、本稿では家系には略字を使わずに「小田原北條氏」と綴る。の家祖で初代当主である伊勢宗瑞《イセ・ソウズイ》に始まり、その嫡子で二代目の北條氏綱《ホウジョウ・ウジツナ》、三代目は戦国の世で非凡な才能を発揮した「相模の獅子」こと北條氏康、また彼の次男で小田原北條氏の勢力を最大版図へと押し上げた北條氏政が四代目、そして最後の当主である北條氏直《ホウジョウ・ウジナオ》は日の本統一の野望を担いで西国からやってきた関白秀吉に敗れて小田原北條氏の名跡を捨てた。現代の世では彼らのことを、江戸時代に仮名草紙《カナゾウシ》[b]仮名交じりで著された散文文芸の総称。として著された『北條五代記』に倣って小田原北條五代と呼ぶ[c]神奈川県小田原市では昭和39(1964)年から毎年5月に「北條五代祭り」と呼ばれる武者行列をメインとしたパレードを開催している。。この五代の供養塔が、神奈川県は足柄下郡箱根湯本《アシガラシモグン・ハコネユモト》の金湯山・早雲寺にある。この寺院は天正18(1590)年の小田原仕置で焼失し、小田原北條氏滅亡後は荒廃したが江戸時代初めに幕府によって復興した。供養塔は氏康の四男・氏規《ウジノリ》の子孫が建立したものと伝わる。
月別: 2022年1月
カテゴリー
- 三河国 (3)
- 上総国 (3)
- 上野国 (8)
- 下総国 (8)
- 下野国 (6)
- 伊予国 (4)
- 伊豆国 (4)
- 伯耆国 (2)
- 信濃国 (10)
- 備中国 (2)
- 備後国 (2)
- 出雲国 (2)
- 北海道・東北地方 (17)
- 北陸・東海地方 (31)
- 周防国 (1)
- 和泉国 (1)
- 四国・九州地方 (19)
- 土佐国 (1)
- 城攻め管理 (1)
- 墓所・菩提寺 (50)
- 外観復元天守 (8)
- 天守あり (53)
- 天守不明 (18)
- 安芸国 (6)
- 山城国 (3)
- 常陸国 (3)
- 復興天守 (8)
- 戦国大名居城 (54)
- 戦国武将 (35)
- 摂津国 (5)
- 播磨国 (1)
- 書籍 (3)
- 木造復元天守 (5)
- 模擬天守 (7)
- 武蔵国 (34)
- 現存12天守 (8)
- 甲斐国 (6)
- 相模国 (8)
- 石見国 (1)
- 筑前国 (2)
- 筑後国 (1)
- 紀伊国 (1)
- 美作国 (1)
- 美濃国 (6)
- 肥前国 (3)
- 肥後国 (3)
- 蝦夷国 (1)
- 讃岐国 (2)
- 越後国 (9)
- 近畿・中国地方 (29)
- 遠江国 (10)
- 関東・甲信越地方 (95)
- 阿波国 (1)
- 陸奥国 (16)
- 非現存 (24)
- 駿河国 (9)
アーカイブ
COPYRIGHTS
このサイトにあるコンテンツは全てクリエイティブ・コモンズでライセンスされています。出典付きでリソースを公開する場合も著作権を行使します。直リンクを含む無断使用を目視またはログ等で確認した際は掲載料として一画像につき2万円(日本円)をアクセス数分請求させていただきます。
最近のコメント