もう一ヶ月以上前になるけれど、昨年の岩国城と広島城に続き、福山城を攻略してみた。
広島から福山へは山陽新幹線だと片道30分ほどで(消費税前だと)4,000円ちょっとくらい。しかしながら、今回は往復ともにローカルな山陽本線を使ってみた。この場合だと片道2時間ちょっとで2,100円。そしてこれが想像していた以上にローカルな電車旅になり、晴天の中を広島駅を過ぎて30分くらい過ぎて、山河の間をうねうねと這うように越えて行く際の車内窓からの風がとても心地よかった。広島はホントに山が多い。それから狭く急な丘陵に沿って耕された田畑と、映画1977年版八つ墓村に出てきた(田治見家のような)地主系の見事な屋敷がたくさんあって、良い意味でかなり衝撃だった。そうかと思うと、対照的に巨大な橋脚を持つ近代的な橋があったりして、そのコントラストが印象的な路線。さらに、この路線には城跡が多くて、いたるところに「ここは☓☓家の◯◯城跡です」なんていう看板が立っていたりて、居眠りしている間はなかった。例えば、三原駅に向かう前の本郷駅近くには毛利家宿将の小早川隆景が居城とした新高山城の城跡を車内から見ることができた:
ちなみに三原駅の北側すぐに新幹線の高架で見づらいけど、この新高山城の次に居城とした三原城の城跡が残っているらしく、機会あれば次回攻めてみようと思っている。
福山城
で、福山駅を降りるとすぐに福山城の高石垣にお目にかかることができ、城を中心ここ一帯は「文化ゾーン」と呼ばれ、各種資料館や美術館があって観光客以外にローカルな市民も大勢いた:
復元された天守閣の実体は地下1階地上5階建の鉄筋コンクリート製のビルで、中世から江戸・明治にかけての歴史資料館(入場料200円)になっている。それ以外に筋鉄御門とか:
あとは、写真に収めるのを忘れてしまった伏見櫓とか月見櫓とか。
この後、今から200年前に福山藩主だった阿部正弘を祀った神社方面へ移動してみると、(ホントかどうかわ知らないが)剣豪武蔵が腰掛けたと言われる石があった:
神社を参拝したんだけど、本丸付近の賑いとは対照的に誰一人いなかった。で、神社を降りて行くと戦没者慰霊碑が大量に立っていた。おまけに今は阿部神社ではなく備後護国神社という名前になっているらしく完全に鎮魂の場になっていた。ちょっと複雑な気分。
福山城攻め (フォト集)
城攻めを終えて広島県福山名物の福山うずみご飯を食しに駅の南口へ向かってみたけど、日曜定休が多くて仕方なく吉野家で牛丼大盛りを 。それから、再び2時間かけて帰路についた。
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